白色系大理石ホワイトトラバーチンのご紹介

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ホワイトトラバーチン(White Travertine)のしらべ

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ベージュを基調とした多孔質の特徴をもつホワイトトラバーチンは、別名をナボナトラバーチン、ドラベルチーノキャーロと呼ばれる、大理石の仲間の一種です。多くの石材は、産出地域と石の種類との組み合わせから名づけられており、このタイプも例外ではありません。

名前にある「トラバーチン」とは、イタリアの都市・“チボリから産出される石”という意味のラテン語から来ており、イタリア名「トラバンチーノ」を英語に読み換えたものです。つまりは「チボリの白い石」という意味をもつ石材になります。

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原産地

ホワイトトラバーチンは、イタリアのほぼ中央部に位置するラツィオ州ローマ県の都市・チボリ(ティボリとも言う)で産出される、石灰岩のひとつです。ローマといえば、観光地や芸術の街として世界的にも有名で、近郊にはオリーブ園、ブドウ園、果樹園などが広がり、製紙産業も盛んなところです。

オードリー・ヘップバーン主演の映画『ローマの休日』や、古代ローマ時代の円形闘技場・コロッセオなど、日本でもたいへん馴染みのある街として、ご存知の方も多いでしょう。

また、ローマの街並みなどに使用されたトラバーチンの代表石・ロマーノ種は、このチボリが主な原産地域です。ローマは石材の産地として、たいへん有名な場所でもあるのです。

またラツィオ州の北部ヴィテルボ県にイスキア・ディ・カストロというところがあります。ここでもホワイトトラバーチンは採掘されています。

特徴

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本磨き

ホワイトトラバーチンの特徴は、同じ仲間であるロマーノ種のものと比較すると、いっそう分かりやすいと思います。この石材は、ほのかにベージュがかった涼やかな色合いが特徴で、オレンジの淡い暖色を帯びたロマーノ種のものと比べると、その違いがはっきり見てとれます。

また、石の表面には、無数の巣穴が帯状に広がっているため、実際に使用する際には、耐久性やレイアウトなどに配慮して、使用場所を決めなければなりません。市場では、表面の巣穴を目詰めしたタイプも、多く出回っています。

大理石というと、艶やかな乳白色のイメージが強いですが、この石材は多孔質の特徴をもつ、風合いゆたかな大理石と言えます。

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留意点

ホワイトトラバーチンで気をつけることは、次の2点です。

多孔質だからこそ気をつけること

上に記したように、ホワイトトラバーチンには目詰めを施していないタイプのもの、目詰めを施したタイプのものと、ふたつの種類が存在します。

そのため、穴あきタイプのものを屋外の床材などに使用すると、内部に水が浸透して石材の劣化を招き、場合によっては凍結する恐れがあります。大理石には吸水性が高いという特徴がありますので、穴あきタイプの石材をご使用の際は、石の性質にあった環境下でのご利用をお勧めします。

手入れの際に注意すべきこと

大理石の主成分は、方解石という石灰岩で形成されており、酸性の洗浄液を使用すると化学反応を起こし、表面のツヤが失われる場合や、石面が溶けるなどの症状が現れます。お手入れの際は、くれぐれもご注意ください。

ご自分で目詰め作業をする際は、石の表面にセメントや樹脂が残らないように、十分な拭き取りを行ってください。シミの原因となる恐れがあります。また目詰めをした箇所は、他の部分よりも強度が低いために、取り扱いの際には配慮が必要です。

使用場所について

屋内では、浴室や部屋の壁面。屋外では、庭や通路の床材、建物の外壁などに使用されます。国内においては、博物館の壁面、ビルの外壁などに使用されるケースが多く見られます。

適した製品

ホワイトトラバーチンは家具類の他にも、意外な使われ方もされています。

家具類

室内がスタイリッシュに映えるダイニングテーブル、格調の高いアンティーク風の家具、花瓶を飾るフラワースタンドなどの材質として使用されています。おもに、上質な大理石のイメージに適った、高級感あふれる家具類との組み合わせが多いようです。

また、原石から加工した手すりなども豪華に見え、その空間は映画のワンシーンに出てきそうです。

特徴を活かした意外な用途

トラバーチンの表面にある多孔質の特徴を活かして、オーディオボードにも使用されています。一般的に使われる板材のものより、音の通りが良くなり、音質の向上が見込めるという理由によるものです。

まとめ

目詰めを施したタイプの方が使い勝手は良いでしょうが、自然のままの多孔質の風合いを楽しんでみるのも面白いでしょう。いずれにせよ、空間内にひと味違ったアクセントをもたらすには、ぴったりと言える石材ではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…22000円
400角…22000円

2017年3月のしらべ