ホワイトトラバーチン イタリアの白色系大理石のご紹介

ホワイトトラバーチン(White Travertine)のしらべ

古代の都の建造物を華やかに彩った伝統ある大理石の「ホワイト トラバーチン」をご紹介します。トラバーチンの中でも、薄いベージュの色が白に近い色調のエレガントな大理石です。

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ベージュを基調とした多孔質の特徴をもつホワイトトラバーチンは、別名をナボナトラバーチン、ドラベルチーノキャーロと呼ばれる、大理石の仲間の一種です。
多くの石材は、産出地域と石の種類との組み合わせから名づけられており、このタイプも例外ではありません。

名前にある「トラバーチン」とは、イタリアの都市・“チボリから産出される石”という意味のラテン語から来ており、イタリア名「トラバンチーノ」を英語に読み換えたものです。
つまりは「チボリの白い石」という意味をもつ石材になります。

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「ホワイト トラバーチン」の原産地

大理石の「ホワイト トラバーチン」は、イタリア共和国の首都ローマ近郊で採石されています。イタリア半島の西側、ティレニア海に面したほぼ中央付近がラツィオ州で、ローマはその中のローマ県の県都も兼ねています。

イタリアは世界でも有数の大理石の産地が数多く存在しますが、半島を縦に貫くアペニン山脈がある為です。大まかに南北と中央の3つのエリアに分けられていて、およそ1,200㎞の長さになります。その内の中央部に最高峰の山があり、更に細かく分けられていて、「ホワイト トラバーチン」はラツィオ・サブ・アペニン山脈に採石場があります。このラツィオ・サブ・アペニン山脈は、ほぼ石灰岩で構成されています。余談ですが、地球の衛星である月にもアペニン山脈と名付けられた山の連なりがあります。「雨の海」の南東に位置する山々で、イタリアのアペニン山脈にちなんで名前が付けられました。4度目の月面着陸を果たした「アポロ15号」は、この山々の一部に着陸しました。

またラツィオ州の北部ヴィテルボ県にイスキア・ディ・カストロというところがあります。
ここでもホワイトトラバーチンは採掘されています。

「ホワイト トラバーチン」の特徴

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本磨き

大理石の「ホワイト トラバーチン」はベージュ系の大理石ですが、全体的に色が薄く、白に近い色の石です。優しく上品な色合いで、多孔質と言って目に見えるほどの穴が多い大理石です。

一般的な大理石は学問上では「結晶質石灰岩」と言って、石灰岩がマグマなどの高温にさらされて結晶化した岩石です。その為、磨くと美しい表面を得る事ができます。「トラバーチン」も石灰岩ですが、カルスト地形などの水に含まれる石灰分が沈んで固まった堆積岩です。岩石になる過程に於いて、苔や藻などが生息した為にたくさんの穴がある岩石になりました。そこにわずかな鉱物が含まれたことから、「ホワイト トラバーチン」に薄い色が付きました。たくさんの穴が模様となって見えますが、基本的には平行に層を成すような入り方をしています。商品としては、セメントや樹脂で穴を埋めたものと、そのまま鏡面に磨いたものの2種類が多く流通しています。

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「ホワイト トラバーチン」を取り扱う時の留意点

滑りやすい

「ホワイト トラバーチン」は砥石で磨くことにより、素晴らしいツヤと肌触りが得られます。しかし、床に使った時など、雨等でぬれた時に滑りやすくなりますので、注意が必要です。ツヤ消しのようなマットなものや、切り出したままのようなナチュラルなものなど、表面加工にはいろいろな方法があります。「ホワイト トラバーチン」は、自然な感じの風合いも似合うので、足元の安全の為にも滑りにくい加工を選ばれるのがよいでしょう。

小さな穴がたくさんあります

トラバーチンの一番の特徴である、たくさんの小さな穴がそのまま生かされている場合には、ホコリ等によって汚れが目立ちやすくなります。「ホワイト トラバーチン」の場合は色が薄く、汚れが特に目立ちます。屋外に利用されている場合には、溜まったホコリや砂などに苔などが生えてくることもあります。このような事を防ぐためにも、こまめなお手入れを行ってください。

「ホワイト トラバーチン」に適した製品

室内家具

「ホワイト トラバーチン」は、色と小さな穴が創り出す模様で木材のようなイメージもあるので、日本家屋にも似合うのではないでしょうか。テーブルやチェストの天板につかわれると、「ホワイト トラバーチン」のさりげない良さが引き出されるでしょう。また、テーブルの脚に使って、天板にガラスを使うと、「ホワイト トラバーチン」の色と模様が違った形で楽しめます。

内装材

わざわざ巣穴を埋めないで、素材の良さを、そのままに生かした使い方があります。屋内の壁などは、この方法が使われることもあります。洋風建築には、ことのほかよく似合う大理石です。色のトーンと、たくさんの巣穴が模様のように見えることで、室内の壁に使った場合など、おだやかで温かい雰囲気を作り出せるでしょう。暖炉の外側のマントルピースや近年人気のある薪ストーブの周りを飾るのにも、温かみのある色の「ホワイト トラバーチン」は耐熱性もあり最適な石材です。穴埋めしていないものを使うと、柄も楽しめるのではないでしょうか。

「ホワイト トラバーチン」のまとめ

古代文明以降、世界で最初の都市と言われているローマの街を彩ってきた素材の一つが大理石の「ホワイト トラバーチン」です。ローマの起源は神話の時代にまで遡る事が出来るようですが、ヨーロッパを席巻したローマ帝国の中心地であったことは史実です。「ホワイト トラバーチン」がこの街の近郊で採石されていたことは、都市の威厳を示すためにも好都合だったかもしれません。

「トラバーチン」に関する豆知識

モンステラと言う、大きな葉が特徴の観葉植物があります。その中に「トラバーチン」の名の種類があるのですが、葉に大きな穴がたくさん開いています。大理石の「トラバーチン」から名前を取っているそうです。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…18000円
400角…19000円

2020年9月のしらべ

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