リヨン・クレジット・タワー(Tour de Credit Lyonnais)

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「リヨン・クレジットタワー」のご紹介

新興の都市には、その存在を知らしめるものが必要になってきます。知名度を上げるためにイベントを催したり、新名所を作ったりすることがあります。フランスの北部にある街は、ランドマークとなりうる建物がこの地の名前を広める役割も果たしています。「リヨン・クレジットタワー」は建てられている場所がちょっと変わっています。

「リヨン・クレジットタワー」の設計者

建築家のクリスチャン・ド・ポルザンパルクは、ヨーロッパの対岸であるアフリカ大陸の一番北、モロッコで1944年に生まれたフランス人です。20代前半にアメリカへ渡り大学で建築を学びました。その後フランスの有名な学校で美術も学んでいます。卒業後の1970年に自らの事務所を開設し、建築家として活動を始めました。芸術家でもある彼の作品は、新たな風景を作り出す役割を果たしています。建築家に贈られるノーベル賞と言われるプリッカー賞を受賞していますが、フランス人の建築家としては初めての受賞と言う快挙を成し遂げています。他にも数々の賞を受賞し、都市計画に於いても優秀なものを創造しています。彼の妻も建築家であり、都市計画家です。

「リヨン・クレジットタワー」の所在地

フランス共和国の北部にあるリールと言う都市は、中央ヨーロッパの三国を繋ぐ交通の要所となっていて、北の玄関と呼ばれています。この街は、首都のパリから高速鉄道であるTGVで約1時間の距離にあります。また、国境を接しているベルギーの首都、ブリュッセルまではタリスと呼ばれる同じく高速鉄道で約40分、イギリスのロンドンまで英仏海峡トンネルを通って約1時間半で着きます。このような国際交通の中継点として、リール駅周辺の開発が行われました。ユーラリールと呼ばれる開発の一環で有名な建築家によるビルがいくつか建てられました。「リヨン・クレジットタワー」もその建物の一つです。

「リヨン・クレジットタワー」の特徴

1995年に完成した巨大なLの形をしたビルで、地上22階建です。地元の人々は「リール(Lille)のL」、または「スキーブーツ」と親しみを込めて呼んでいます。一番の特徴は駅を跨ぐように建てられていることです。よくある駅ビルとは違い、まったく別の建物が駅構内の上に建っているのです。このことは、敷地の有効活用になっているのかもしれません。また、L字の高い方は上層階の方が広くなっているのが、外からでも良くわかります。上の階の方が床面積は広いと言うことです。上に行くに従って幅が広くなっているのは、見た目がちょっと不思議な建物です。「リヨン」の名を冠していますが、都市のリヨンではなく、フランスの大手銀行の名前で、言うなれば「リヨン銀行ビル」の様なものです。

「リヨン・クレジットタワー」のまとめ

ランドマークになり得るビルですが、駅舎を踏んづけているように見えるので、駅が潰れないかとちょっと心配になります。どこの街でも駅の周辺はその街の玄関口になるので、開発も積極的に行っています。しかし、建物を建てるのには土地が必要になってくるのは当然です。大きなビルを作るのではなく、別の物を重ねるように作ったことは、一つのアイディアですね。