モントリオール・バイオスフィア(Montreal Biosphere)

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「モントリオール・バイオスフィア」のご紹介

バイオスフィアとは一言で言うと「生物圏」です。生物が生きるための条件が整っている場所を指します。生物の種類によっては条件も様々に違ってきますが、現在の地球は、ほとんどが生物圏と言えるでしょう。この場合の条件とは環境のことですが、「モントリオール・バイオスフィア」は環境学習の為に使われている建造物です。

「モントリオール・バイオスフィア」の設計者

1985年マサチューセッツ州で生まれたリチャード・バックミンスター・フラーは、建築家と言うよりは「自らの考えを具現化するために建築物も作った」のではないでしょうか。その考えとは、「人類がいつまでも存続するにはどうすればいいのか」と言う事柄で、その方法を様々な方向から探っていました。その過程で、「宇宙船地球号」などの本を書いています。また、簡単に言うと複数の三角形で展開した世界地図である、ダイマクション地図の考案や、ユニットバスも彼の発明です。自らの概念を具現化するために様々な発明品を作り、事業を起こしましたが、残念ながら事業家としての才能は無かったようです。それでも彼の発明、考案したものは現在でも色々な場面で使われています。

「モントリオール・バイオスフィア」の所在地

モントリオールはカナダの南東部に位置し、アメリカと国境を接しています。人口、経済共に国内第二の都市となっています。この都市は大きな二つの川が合流する場所にあり、川の中に浮かぶ島「モントリオール島」の大部分を占めます。川の幅が5kmに達する場所もあり、モントリオール市内には大小70以上の島があります。モントリオール島のほぼ中央に、「モン・ロワイヤル(フランス語で山の王)」と言う名の山があり、市名の由来となっています。気候は大陸性で寒暖の差がとても大きくなっています。夏は30℃を超えることがあり、冬季には-30℃を下回ることもあります。年間の降水量も多く、このような気候に左右されないように作られた地下街は世界一の規模を誇っています。

「モントリオール・バイオスフィア」の特徴

巨大なシャボン玉、または大きな泡のような構造物です。1967年に開催されたモントリオール万国博覧会のアメリカ館として建てられました。当初は鉄のパイプ組にアクリル板がはめ込まれ、外の景色や空も見えていましたが、完全に屋内でした。1976年に改修工事が行われている時に溶接の火花が原因で火災が起き、現在はパイプの枠組みだけが残っています。内側から見上げるバイオスフィアの模様は、日本に古くからある文様の「麻の葉」の柄によく似ています。リチャード・バックミンスター・フラーが考案した、「ジオデシック・ドーム」と言う複数の多面体を用いて球体に近づけたもので、富士山レーダーもこの形をとっています。

「モントリオール・バイオスフィア」のまとめ

「モントリオール・バイオスフィア」の内部にある建物は、北米でも珍しい「水の博物館」であり、環境学習の為の施設でもあります。年齢の低い子供から大人まで、体験を通して水を基本とした環境の大切さを学ぶことができます。50年以上も前に考案され、作られたジオデシック・ドームの「モントリオール・バイオスフィア」は、今でも未来的な様相を見せてくれます。