マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド(Marmara Forum Cloud Playground )

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」のご紹介

子供たちが遊ぶための施設を作ろうとしたときに重要な点は、都市でも山間部や沿岸部などの田舎でも基本的な事柄は同じではないでしょうか。子供たちが安心して遊ぶことができる事は1番大事な点ではありますが、何より子供たちが楽しく過ごせる事も重要です。アジアとヨーロッパが交わる都市に作られた遊び場の「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」は、一目見ただけで楽しくなるような見た目をしています。

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」の設計者

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」を手掛けたのは、オランダのアムステルダムにあるカーヴと言う比較的小さな建築事務所です。この事務所は遊びの場を重点的に手掛けるスタジオで、建築家のエルガー・ブリッツと以前はプロのスケートボーダーだっ異色の土木技師、マーク・ファン・デル・エングの2人が共同で1997年に開設しています。この会社は、公共の広い場所、例えば公園や広場などのデザインや建設に特化していて、特に子供たちのための場所を作ることを重視しています。創設者の1人、エルガー・ブリッツは、自身の建築家としての始まりが自治体の依頼で公共の遊び場を作ることでした。もう1人のマーク・ファン・デル・エングは元々スケートボーダーだったことから、自由にスケートボードを走らせる事ができる場所を作って、多くの人に楽しんでもらいたいと考えていました。このような思いを持った2人が作り出す場所は、ただ安全に楽しむ場所と言うだけでなく、それに見合ったデザインも大事だと考えています。そして彼らは、子供達や若者達に良い意味でのたまり場を提供したいとも思っています。彼らが生み出している遊び場は、見るだけでもワクワクして楽しく、自由な発想と異業種ならではの斬新なアイデアを盛り込んでいます。

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」の所在地

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」は、アジアとヨーロッパが交差するトルコ共和国で最大の都市、イスタンブールにあるショッピングセンターの屋上に作られています。この街は黒海とマルマラ海を繋ぐボスポラス海峡を挟んで東西に広がっています。地理的に重要な位置にあるため、古来より都市として栄え、世界最古の都市の1つと言われています。およそ600年の間、交易のためにユーラシア大陸を横断していたシルクロードの西の端に位置し、当時からアジアとヨーロッパを繋ぐ要所として栄えてきました。このような場所であったことから、長い歴史の中では様々な権力者に支配され、街の名称は幾度も変えられています。最古の名称と言われているのが「リゴス」と言う名で、その後ビザンティウムと改名されています。それ以降も多くの名称が使用されてきましたが、中でもコンスタンティノープルと呼ばれていた時期は長く、現在でもその名が使われることがあります。また、その時々の国や王朝によって建設された宮殿や要塞もあり、宗教施設に至っては、建設された時にはキリスト教の教会であったところが現在はイスラム教のモスクとして使われている建物もあります。歴史的に重要と認められた数多くの建物は、1985年にユネスコの世界遺産に登録されています。

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」の特徴

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」は、イスタンブールにあるマルマラフォーラムと言うショッピングセンターの屋上に作られています。設計者は名前にあるように、この遊び場を「あそび雲(クラウド)」と呼んでいますが、丸い形と多彩な色に見える丸い窓の形状からシャボン玉のようにも見えます。外殻は、5角形と6角形で、2重になった少し湾曲した形のステンレスパネルを組み合わせて、球体に近い形に組み立てられています。全部で275個のパネルは白い色に塗られていて、晴れの日は白い雲になり、雨の日は明るい灰色の雲に見えるようになっています。窓は、光の波長によって反射するものや、そのまま通してしまう特殊なフィルムが挟まれたガラスがはめ込まれていて、外からは、時間や天気によって様々な色に見えます。ダイクロイック ウィンドウと呼ばれるこの窓は、外側からはもちろん、内側からも外の風景が様々な色合いで映し出されています。近年では、このように見えるガラス製品はグラスなどの食器にも使われています。安全に使えるように年齢によって4つのエリアに分けられていて、1番小さいものは「雲」が1つで、幼児向けになっています。最大の「雲」は、複数の雲がかたまり、内部に滑り台が設置されている高さ8mのものがあります。内部にはハンモックやネットなどが設置されていて、上ったり滑り下りたり、くつろいだり、思い思いに遊べるようになっています。

「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」のまとめ

ショッピングセンターの屋上は8階分の高さがあって、隣接する道路から約24mになり、下から見上げると正に空に浮かぶ雲のようです。虹色に光る雲は、晴れの日も雨の日でも子供たちが安心して楽しく過ごせるように作られています。「マルマラ フォーラム クラウド プレイグラウンド」は、依頼されて最初の素案となるスケッチが書かれてから、わずか6カ月で完成しています。この企画に関わった全ての人の思いがあったことが、このようなスピードで完成させることができた所以ではないでしょうか。