サヴォア邸(Villa Savoye)

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「サヴォア邸」のご紹介

働く人々にとって休養を取ることは大事なことです。
企業のトップともなると、尚更しっかりと休暇を取って次のステップに備えるのは常識と言っても過言ではありません。
「サヴォア邸」は、日々の疲れを取るための非日常を演出することのできる別荘として建てられました。

「サヴォア邸」の設計者

ル・コルビュジエはスイスの時計職人の息子として生まれました。
建築家としては主にフランスで活動し、後に国籍も取得しました。
柔軟な発想の持ち主で、伝統的な手法にこだわらず当時としては突拍子もない方法を用いた建物を作りだしていました。
それは約1世紀前に彼が提唱した「近代建築の五原則」に凝縮されています。
現在でも十分通用し、実際に使われている方法もあります。その中の「ピロティ(フランス語で杭と言う意味)」と言う手法は、現在において津波や洪水などの水害に強いとの報告があります。
斬新なデザインだけでなく、実用面に於いても素晴らしい建築物を作るための基本を100年も前に考えついた彼の発想力は素晴らしいものと言えるでしょう。

「サヴォア邸」の所在地

フランス共和国の首都パリの近郊にあるポワシーと言う町に「サヴォア邸」は建っています。
セーヌ川の河畔にあるポワシーは、豊かな川の恵みを受け古代では漁民や農民が暮らす小さな村でした。
中世になると幾人もの王が居城を建て、城下町のような賑わいのある町になりました。王様の住む町と言うことで、それに伴う立派な教会なども建てられました。
それらの建築物は現在では観光資源として活用されています。
大都市パリの西約30kmと近距離ですが、自然も多く、歴史ある町は静かな佇まいを見せています。


「サヴォア邸」の特徴

つい最近建てられたと言われても疑わないようなモダンな建物です。
1931年に完成した「サヴォア邸」は、当時の企業のオーナーが建設を依頼した週末を過ごすための別荘でした。
最初に目を引くのは1階部分がほぼ柱だけで、玄関エントランスのガラス壁とそれに続く緑の壁です。
周りの樹々に溶け込ませようと意図的に緑色を使用したようです。
この高床式に見える作り方が「ピロティ」と呼ばれる手法です。
3階建てに見えますが、実際の居住空間は2階分です。
屋内は非常に開放的で、非日常を十分に演出しています。
水平にたくさん作られた窓と、2階の屋内と屋外の区別を付けないかのように壁が取り払われている部分があってとても広く感じます。
当時にはまだ珍しかった鉄筋コンクリート製で、外観は白っぽく少し冷たいイメージがあります。
しかし、屋内の螺旋を描く階段の曲線や、そこかしこに使われているカラフルな色が柔らかさをプラスしています。

「サヴォア邸」のまとめ

素晴らしい家には、それに見合った家具調度品があればもっと素敵になります。「サヴォア邸」には設計者のル・コルビュジエがデザインした「コルビュジエ・チェア」と呼ばれるおしゃれな椅子がたくさん備えられています。
およそ90年前に建てられたとは思えない、古さをまったく感じさせないハイセンスな「サヴォア邸」はいつでも見学できます。