オルドス博物館(Ordos Museum)

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「オルドス博物館」のご紹介

博物館は、大規模な物から個人所蔵の物を展示するものまで様々な運営のやり方があります。しかし、どんな博物館でも同じことがあります。それは、あらゆる人に色々な事物を知ってもらうために展示していることです。「オルドス博物館」はモンゴルの歴史と文化を伝えるために作られました。

「オルドス博物館」の設計者

MAD architects(アーキテクツ、建設する者と言う意味)は中国の若手建築家のグループです。設立に関わったのは、二名の中国人と一名の日本人です。現在は中国、北京とアメリカのロサンゼルスに事務所を置いています。メンバーも十数カ国の若手建築家やデザイナーが多く参加しています。彼らの基本概念は「山水都市」と言うもので、自然と共存できる都市作りを目指しています。これは、古くからの中国に於いて見られてきた事です。設立当初は中国や日本などアジアでの活躍が多かったのですが、今では世界中のプロジェクトに参加しています。

左より馬岩松(マー・ヤンソン)、党群(ダン・チュン)、早野洋介(日本人)

「オルドス博物館」の所在地

中華人民共和国の内モンゴル自治区にあるオルドス市に、この博物館は建っています。砂漠と草原が広がる地域で、元々は遊牧で生計を立てていて、カシミアに代表される毛織物や糸を生産していました。しかし、多様な鉱物などの膨大な量の地下資源が見つかったことで、この地の人々の暮らしは一転しました。決して裕福とは言えなかったこの地域に、一気に大金が舞い込むようになりました。高級マンションや広い道路などが整備され、多くの人が流入してきました。しかし、バブルの崩壊と共に人口も減って、住む人のいない見た目は豪華な建物が残されています。現在はイベントの誘致などで地域活性を試みています。

「オルドス博物館」の特徴

紀元前千数百年は遡ることのできる、モンゴルの歴史と文化を伝えるために作られた博物館です。砂漠の中に巨大な岩を置いたように見えます。とにかく大きな建物で、どっしりとしたブロンズ色の巨石の様ですが、気の遠くなるような年月を経た小石のような、不規則で緩やかな曲線がやわらかな雰囲気を出しています。そのことが周囲の風景に溶け込むような外観になっています。屋内は垂直面も水平面にも広い空間が広がり、白を基調とした涼やかな感じを出しています。また、この建物は自然光を採光出来るようにしたり、随所に太陽光パネルが設置されているなど、環境に負担をかけない建造物としても評価されています。

「オルドス博物館」のまとめ

昔なら砂漠はなにも生み出さない、生きてゆくには大変な場所とされていました。しかし、世界でも有数のゴビ砂漠に出来た近未来的な都市は、砂漠の新たな姿になってきています。そこにある「オルドス博物館」は、時代が変わって忘れてしまわないように大事な事柄を保管する役目を担っていくことでしょう。

余談ですが、世界一長いSF小説である「宇宙英雄ペリー・ローダン」の中で設定されている、地球の首都はゴビ砂漠に作られました。この小説の都市は、オルドス市の様な景観だったのかもしれません。