カーペンター視覚芸術センター(Carpenter Center for the Visual Arts)

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「カーペンター視覚芸術センター」のご紹介

世界でも屈指の大学であるハーバード大学の構内に「カーペンター視覚芸術センター」は建てられています。
この建物は、フランスの巨匠ル・コルビュジエの手による北アメリカ大陸唯一の建築物です。

「カーペンター視覚芸術センター」の設計者

フランスを中心に活躍していたル・コルビュジエは多くの才能を持っていました。
生国のスイスで絵画を学んでいる時に建築の資質があることが見出され、在学中に有名建築家と共同での建築設計に携わりました。
20歳を過ぎた頃にパリへ行き、建築事務所で短い間でしたが鉄筋コンクリートの工法や建築を実地で学びました。
また、東ヨーロッパの各地を旅して見聞を広め、それまで学んできたことと合わせて新しい工法を編み出しました。
このような持論を発表することのできる場である雑誌の創刊にも一役買い、この頃に祖先の名からとった「ル・コルビュジエ」と言う名のペンネームを使うようになりました。
建築に伴う各地の都市計画にも携わり、個人住宅から公の大規模な建物まで様々な建築物を手掛けました。

「カーペンター視覚芸術センター」の所在地

マサチューセッツ州はアメリカ合衆国の北東部に位置する比較的小さな州です。州都ボストンの近郊にあるケンブリッジに「カーペンター視覚芸術センター」は建っています。
17世紀に入植が始まり、当初は「ニュータウン」と呼ばれていました。
そこに牧師を養成するための学校が建設され、アメリカ合衆国で初めての大学となりました。
「ハーバード大学」と名付けられたこの学校が開校したことによって、この街はイギリスの学園都市にちなんで「ケンブリッジ」と名前が変えられました。
20世紀の初めにはボストンにあった「マサチューセッツ工科大学」が移転してきたことにより、この街は世界に名立たる学術都市となりました。
世界中から優秀な人々が集まり、この街で学業を修め、再び世界中に散らばって様々な分野で活躍しています。

「カーペンター視覚芸術センター」の特徴

1963年に完成した「カーペンター視覚芸術センター」は、ル・コルビュジエが得意とした鉄筋コンクリート製の建物です。
一部ピロティ方式が使われていて、1階部分は入り口と少数の部屋を除きコンクリートの円柱が建物全体を支えています。
直線的な外観の中に一部曲線を用いて変化が出ていて、色彩面では灰色をしたコンクリートの単純な色合いの中に、カラフルな色の窓枠や手すりなどが彩を添えています。
一般的なブラインドカーテンを縦にしたような形の垂直方向が斜めになった壁がたくさん作られていますが、設計者であるル・コルビュジエが好んだとされるブリーズソレイユ(フランス語で太陽を砕くと言う意味)と言う工法で、建物そのものの外壁が太陽の直接光を遮る日よけの役割を果たす仕組みになっています。
しかし、この壁の奥は大きな窓になっていて外光は良く入っています。
また、階段の踊り場にはガラスブロックを使った壁になっている場所があり、日中の屋内はとても明るくなるような仕組みになっています。

「カーペンター視覚芸術センター」のまとめ

「カーペンター視覚芸術センター」が完成したのは、大学設立から200年以上たっていました。
周囲の建物は古いものが多く、レンガ色の壁を持ち古風な外観をしています。
中世ヨーロッパのような周りの風景からすると異彩を放っているように見えますが、この建物も出来上がってから半世紀以上が過ぎています。
現在は一部の学部と重要な映像を保管する場所として使われています。