天使のマリア大聖堂(Cathedral of Our Lady of the Angels)

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「天使のマリア大聖堂」のご紹介

古来より大聖堂は大規模で壮麗な建築物でした。複数の尖塔を持ち、内部には美しいステンドグラスが使われ、荘厳な雰囲気を醸し出しています。このような教会建築が中世以前のゴシック建築を生み出しました。近年では、宗教施設も多様化してきています。大都会の真ん中にある「天使のマリア大聖堂」はシンプルな外観の大聖堂です。

「天使のマリア大聖堂」の設計者

ホセ・ラファエル・モネオは、スペイン北東部にあるナバラ州の出身です。父親の勧めで建築を学ぶためにスペインの大学へ通いました。スペインやデンマークの著名な建築家の元で働きながら、学校だけでは分からない様々な事柄を吸収したことが、彼の将来に影響を与えました。彼の建築スタイルは、建造物が建てられる場所の歴史や環境、地域性を大事にして、それらを壊さないように融合できる建物を作り上げる事です。また、石や木材など自然の素材を使う事で「建築は外観よりも、まず素材を優先する。」と言うことを実践しています。建築家に贈られるノーベル賞と言われる、アメリカの「プリッカー賞」やイギリスの伝統ある「RIBAゴールドメダル」など、たくさんの賞を受賞しているスペインを代表する建築家です。

「天使のマリア大聖堂」の所在地

アメリカ合衆国の西海岸で一番の大都市ロサンゼルスの街中にある大聖堂が、「天使のマリア大聖堂」です。多民族都市で、元々はメキシコの領土であったこともあり、ラテン系の人々が多く住んでいます。また、太平洋を挟んで向かい側に当たるアジアとの交流が古くからあり、多くのアジアの人々が労働力として移民してきました。現在でも多くのアジアの人達が住み、リトルトーキョーやチャイナタウン、コリアタウンなどが賑わっています。日本も含まれる環太平洋造山帯の一部なので、地震の多い地域でもあります。近年でも何度か大きな地震に見舞われているので、建築物には地震による揺れに耐えるような耐震性が義務付けられています。

「天使のマリア大聖堂」の特徴

外観は木製のブロックで覆われ、直線的なイメージなので写真で見る限りは小振りな建物に見えますが、世界で3番目に大きな大聖堂です。内壁は打ち出しのコンクリートですが、床は天然の石材が敷き詰められています。1994年に起こったロサンゼルス大地震で、この地の中心的な大聖堂が被災し、使えなくなってしまいました。街の人口も増え手狭になってきたこともあり、建て替えることになったのです。2002年に完成した「天使のマリア大聖堂」は約6,000人を収容することが出来る規模です。外から見ると簡素なので教会施設には見えませんが、よく見ると正面にデザイン化された大きな十字架が架かっていて、正面入り口の上には聖母マリアの像もあります。前庭にはヤシの木や噴水があり、南国の大聖堂の雰囲気があります。

「天使のマリア大聖堂」のまとめ

大聖堂の新しい形と言っても良いような「天使のマリア大聖堂」ですが、約6,000本のパイプを持つパイプオルガンが備えられ、建物に見合ったシンプルなステンドグラスがはめ込まれていて、伝統を大事にした部分もあります。大震災で被災した「聖ヴィビアナ大聖堂」は修復されて、現在は結婚式や各種のイベントで使われています。