オンタリオ美術館(Art Gallery of Ontario)

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「オンタリオ美術館」のご紹介

18世紀にフランスで開館したのが世界で初めて美術専門の博物館となる美術館でした。それ以来、様々な国や都市などで色々なテーマの美術館が開館してきました。貴重な芸術品の収集や保管、展示、そして美術教育などにも貢献しています。最近では建物そのものも芸術品と言える美術館があります。「オンタリオ美術館」もその一つです。

「オンタリオ美術館」の設計者

フランク・オーウェン・ゲーリーは1929年にカナダのトロントで生まれました。小さい頃から絵を書いたり、音楽に興味を示したりと創造性豊かな感性を持っていました。働きながら建築や美術などの勉強をして、建築家への道を進んできました。彼の設計した建築物を見てもわかるように、素晴らしいデザインセンスを持っています。近年では、アメリカ合衆国の装飾品の会社でジュエリーのデザインを手掛けています。彼のデザインしたリングやブレスレットの形を見ると、彼の設計する建築物を彷彿とさせる物もあります。また、スイスの家具メーカーでは、段ボールを使った家具を考案しています。とてもユニークな形をした椅子などを作っています。彼は、形成がしやすく、軽いと言う利点を推して段ボールを使用しているとの事です。奇をてらう事を目的とするのではなく、実用面を考えた上で結果が奇抜になるのではないでしょうか。

「オンタリオ美術館」の所在地

カナダの北東部で、北米大陸の有名な五大湖の一つオンタリオ湖岸に位置する、オンタリオ州トロントに「オンタリオ美術館」があります。カナダ最大の都市であり、経済の中心地でもあります。この街は移民が多く、出身が同国でない人の割合を見ると世界でもトップクラスに入ります。そして、出身の地域ごとにコミュニティが出来上がっています。ヨーロッパ系ではリトル・イタリーやギリシャ出身の人が多いグリークタウンなどがあります。アジア系ではチャイナ・タウンやコリア・タウンなどがあり、それぞれに特色のある街並みを形成しています。この都市の素晴らしい所は、その多種多様な人々の文化が個性を重んじつつも融合をも果たしていることです。この街は、「オンタリオ美術館」の設計者であるフランク・オーウェン・ゲーリーの生まれ故郷でもあります。

「オンタリオ美術館」の特徴

元々はトロント美術博物館として1900年に作られた美術館です。2008年に全面改装して現在の姿になりました。正面の外観はガラス張りで内側に緩やかな曲線を描いています。一部逆向きの外側に向いている部分があり、動きを見せている様にも見えます。建物の裏に当たる面は、目の覚めるような鮮やかな青一色で平たい壁になっています。表と裏で対照的な見かけで、まるで違う建物の様です。内部はカナダ産の木材がふんだんに使われ、温もりを感じる柔らかい空間になっています。ホールには木製の大きな螺旋階段があって、とても目を引きます。ランダムな動きを見せる螺旋を描いて上階に続き、最後は屋外に突き出ています。内側は階段部分も含め木で出来ていますが、屋外に突き出ている部分の外部はメタリックな様相をしています。垂直な青い壁に飛び出している銀色の曲線を描いた螺旋階段は、近未来的で、とても印象的です。ガラスやメタリックな無機質と木材の有機物、両局面を見せている美術館になっています。

「オンタリオ美術館」のまとめ

世界には大小取り混ぜて数多くの美術館があります。それぞれに特色を持たせていますが、「オンタリオ美術館」の一番の特徴は自国由来の作品が大半であり、尚且つ世界で一番多く所有していることです。国としては歴史が浅いのですが、原住の人々が書いたり作ったりしていた作品もあり、紀元前から現代までの数万点を所蔵しています。A.G.O(アート・ギャラリー・オブ・オンタリオの略)と呼ばれ市民に親しまれている美術館は、できるだけ多くの人に来館してもらう為に毎週水曜日の夕方以降は入館が無料となっています。