キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー(Camp Adventure)

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」のご紹介

 

古くから大事に守られてきた自然の中に、新しいモノを加えることは様々な問題を解決しないと遂行することはできません。北欧の森に建設された展望台は、遠くからでも見える森の上に突き出た塔ですが、自然の色に溶け込むように計らって建設されています。そして、「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」は、誰でも楽しめるように配慮して作られています。

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」の設計者

 

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」を手掛けたのは、デンマークの首都、コペンハーゲンに拠点を置くEFFEKTアーキテクツです。EFFEKTはイフェクトと読み、日本語では影響や効果と言う意味があります。この事務所は、2003年にデンマークの王立芸術アカデミーの民間の研究機関として、アカデミーの卒業生2人が中心となって発足しました。サイナス・リンジは建築家で都市計画家でもあり、徹底した分析を行ったうえで遊び心を加えたデザインをしています。トゥエ・ヘッセンベルク・フォージドは、デンマークのユトランド半島にある街の比較的最近開校した建築学校で建築の基礎を学び、王立芸術アカデミーで更に研究を重ねました。2007年には正式に建築事務所として実際の建築に関わるようになり、都市計画家や建築家、デザイナーや研究者など様々な専門分野に秀でた数十人のスタッフと共に活動しています。彼らの得意分野は、スポーツやアウトドアに関する建築で、工場跡地や列車の機関庫だった場所に様々なスポーツレジャー施設を作っています。近年の傾向にある持続可能な事柄にも大きな関心を持っていて、例えば、都市に緑地帯を作って自然と共存と言うのではなく、都市そのものが自然に負荷をかけない方法を常に考えています。

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」の所在地

 

デンマーク王国の首都コペンハーゲンがある国で1番大きな島、ジーランド島の南部に位置する「ハスレブ」と言う町近郊の森に「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」が建設されています。この町は人口が1万人を少し上回るくらいで、ジーランド島の中で1番小さい市です。元々「ハスレ」と言う名前の村でしたが、国の中に同じ地名が多く存在していたことから、村の名前を「ハスレブ」と変更したそうです。19世紀の後半にこの村を通る鉄道が敷かれました。その当時は村の人口が700人に満たない小さな自治体でした。20世紀に入ってキリスト教の1宗派の拠点が作られたことで、短期間に村から町へと成長しました。特に初等から中等教育を行う学校が開設され、全寮制の学校も作られた事が大きな要因となったようです。また、デンマークのノーベル賞受賞者の生化学者、イェンス・クリスチャン・スコウはこの町の大学の卒業生です。他にも作家や、ソプラノ歌手、音楽家、外交官など小さな町とは思えない多くの著名人を輩出しています。1970年代には、ある起業家が低価格で良質な住宅を町の新しい地区として作ったことで、島全体から人々が引っ越してきました。特に50kmほどしか離れていない首都のコペンハーゲンからは多くの家族が引っ越してきて、更に町は大きくなりました。

 

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」の特徴

 

春夏秋冬で様々な姿を見せる森の中に変わらぬ姿でそびえ立ち、しかも風景を乱すことのない展望台が「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」です。2019年に完成したこの展望台は地上高が45mもあるので、どの木よりも高く、森から突き出ています。コンクリートの基礎から、前もって特殊な錆を浮かせ、季節変化や天気の変化に耐性を持たせた耐候性鋼の太いパイプをつなぎ合わせて建設されています。耐候性鋼は錆の色なので、秋の森では色合いが溶け込んでいますが、夏の青々とした緑の森でも違和感がありません。砂時計のような形と言われている、高さの中央部分に行くに従って細くなっているくびれた形になっています。くびれた形なので、遠景で見ると曲線のようですが、直線のパイプを菱形になるように斜めに組み合わせてある為、和楽器の鼓を立てたように見えます。骨組みの内側には全長が900mに及ぶ遊歩道が組み込まれています。この遊歩道はあらゆる人が登れるようにと考えられていて、車いすやベビーカーを押して上がっても、あまりきつくならないようにゆるやかな螺旋を描いています。遊歩道の床面には、この森で伐採されたオーク材が床われています。建設場所は森の中でも1番森に負担をかけない所が選ばれていて、建設のために伐採される木が極力少なくなるように考慮されました。そして、展望台の中心部には伐採を免れた数本の木が生えています。

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」のまとめ

 

「キャンプアドベンチャーパークのフォレストタワー」が建つこの森は私有地で、以前はギッセルフェルトと言う修道院が所有する場所でした。現在も広大な敷地に湖や川、公園や庭園、温室などが整備されています。森そのものも大事にされていて、建設のためのオークの木が幾本か伐採されましたが、それ以上の植樹を行っています。このような取り組みが行われているので、この森は国際的な森林を守る「PEFC認定」を受けています。

 

 

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