アルミニウム・フォレスト(Aluminum Forest)

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「アルミニウム・フォレスト」のご紹介

オランダのアルミニウムを宣伝する為に作られた業界の情報センターが、アルミニウムの林の上に乗っています。メタリックな迷路にも見えますが、よく手入れされた竹林を連想させる「アルミニウム・フォレスト」をご紹介します。

「アルミニウム・フォレスト」の設計者

「アルミニウム・フォレスト」は1964年生まれのオランダ人、ミカ・デ・ハース(ミヒャデ・ハース)が設計しました。オランダのアルミニウム業界が、新たなセンターを建てるために開催したコンペ(コンペティションの略)と呼ばれる建築設計の競技会において、見事優勝を勝ち得たことで一躍有名になりました。それ以来、各種の建築に関わる賞も受けるようになりました。1997年にアムステルダムに事務所を開き、建築設計の傍ら現在はオランダのデルフト工科大学で教鞭もとっています。彼の活躍の場は公共施設や、自治体の建築物が多く、各地の都市計画にも参加しています。

「アルミニウム・フォレスト」の所在地

オランダ王国の中央部に位置する都市、ユトレヒトのベッドタウンであるハウテンと言う街に「アルミニウム・フォレスト」は建っています。この街では自動車があまり走っていません。代わりに自転車がたくさん走っています。特に街の中心部は、特別に許可された自動車以外は進入禁止となっています。中心部以外も自動車が通るには、とても不便な街となっています。道路は自転車や歩行者が圧倒的に優先で、安全に歩行や走行できるようになっています。ユトレヒトで仕事をする人が多いのですが、列車は頻繁に走り、ユトレヒトまで約7kmしかないことから、自転車で通勤する人もたくさんいます。新しく拡張された市街地には多くの緑地と人口の池が作られ、居心地のよい住みやすい街になっています。

「アルミニウム・フォレスト」の特徴

全体では多足生物の金属模型のように見えます。メタリックな四角く平たい胴体に、同じくメタリックな細い脚がたくさんあって、どこかに歩いて行きそうな躍動感もあります。直訳するとアルミニウムの林ですが、確かに多くのあまり太いとは言えない柱が林のごとく建っています。368本の柱の上に乗っているコンクリートの建物も外側はアルミニウムで覆ってあり、パズルのピースのような不規則な四角い窓が印象的です。地上高があるので階段で上がらないと建物に入ることができませんが、中庭のような中空の場所にガラス張りのエレベーターも設置してあります。半ば以上池の上に建っている建物ですので、風のない穏やかな日には池に移る姿がとても美しく、柱の数も倍に見えるので、まさに「アルミニウムの森」のようです。また、この柱群は「風にそよぐ」と言われることもあり、しなって風を逃すようにできています。

「アルミニウム・フォレスト」のまとめ

最初は千本以上の柱が使われる設計だったようですが、構造上の強度は368本でも十分でした。一見すれば細い柱では不安定な感じですが、数が多いので上の建物を支えることが出来ました。建物の入り口は確かに高いところにありますが、正確には平屋なのです。大きなビルではありませんが、印象的な建造物なので、アルミニウム業界の宣伝効果も十分上がっているのではないでしょうか。