ブランデンブルク工科大学図書館(Brandenburgische Technische Universitat)

「ブランデンブルク工科大学 図書館」のご紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

様々な事柄を学ぶために通う学校に自慢できる物事があれば学生たちの意欲を高める要素になるのではないでしょうか。ドイツのブランデンブルク工科大学にある図書館は、学校の名物となっています。 

「ブランデンブルク工科大学 図書館」の設計者

「ブランデンブルク工科大学 図書館」の設計を担当したのは、建築事務所の「ヘルツォーク&ド・ムーロン」です。ジャック・ヘルツォークとピエール・ド・ムーロンは、共に1950年スイスの北東部にあるバーゼルで生まれました。幼馴染だった彼らはスイスの工科大学で建築を学び、1978年に地元のバーゼルに共同で建築事務所を開設しました。当初はスイス国内の小規模で簡素な建物を設計していましたが、イギリスのプロジェクトを手掛けてから一気に名を上げました。彼らは建築物の外観に様々な素材を使っていますが、その使い方に目を見張るものがあります。固定観念に縛られない発想の自由さがあり、同一の素材を使ってもまったく別の物に見えることもあります現在この事務所には、世界中の数百人にのぼる建築家やデザイナーが在籍しています。21世紀に入ってからは、ますます勢いを増し大きなプロジェクトの数々をこなしていています。有名な所では北京オリンピックのメイン会場があります。その成果を称えた、建築家に授けられるいくつかの著名な賞も受賞している彼らは、現在も世界中で作品を生み出しています。 

「ブランデンブルク工科大学 図書館」の所在地

ドイツ連邦共和国ブランデンブルク州コトブス(または、コットブス)ドイツの北東部、ポーランドとの国境近くに位置する街です。街の中をシュプレー川が流れていて、この水を利用した工業が発展してきました。工業化に必要な電力は、火力発電に頼っていて、以前は複数の泥炭の露天掘り鉱山が燃料となる褐炭を採掘していました。関西国際空港がほぼ二つ入るほどの広さがある最大の鉱山は、2015年に操業を停止していて、人工湖として再活用される予定です。シュプレー川から水を引いて湖に生まれ変わる予定ですが、完成すれば、ドイツ国内で最大規模の人工湖となります。シュプレー川から分岐した川沿いは肥沃な土地が広がり、農業が盛んで田園風景が広がっています。街の歴史も古く、10世紀には居住地が築かれています。おとぎ話に出てくるような中世の街並みが残され、観光資源となっています。また、この街はドイツの伝統ある焼き菓子で特別な日のケーキである「バウムクーヘン」の国内にあるいくつかの発祥の地の一つと言われています。その証と言える、バウムクーヘンを持った子供と一緒の女の人の像が街の中心に建てられています。 

 

「ブランデンブルク工科大学 図書館」の特徴

「ブランデンブルク工科大学 図書館」は、全面ガラス張りの曲線が美しい白い建物です。多様な見かけのある建物で、まず、上から見るとまるでアメーバの様です。地上で見ると白いまだら模様に見え複数の円筒を融合させたような形に見えます。平野にある山を見るとき、見る方向が違えば違う大きさと形に見えるように、この図書館も見る方向によって幾通りにも形容できる不思議な雰囲気があります。アメーバのように見える平面は、奇をてらったものではなく、図書館を使う人の動線や流れを計算した上での形となっているようです。全面ガラスの壁に、白い多種多様な言語の文字が重なり合うように全体にプリントしてあり、ガラスの硬質なイメージを軽減することと、直射日光を遮る役目を果たしています。屋内も個性的で、外観の白反して、濃い目の派手なピンクと蛍光色に近いグリーンや鮮やかな黄色などの色が使われていて、とてもカラフルな内装になっています。また、直径が6mもある大きな螺旋階段があり、高い天井から下がる一部の照明も螺旋を描く形になっています。無彩色の有機的な形に、コントラストの強い派手ではありますが無機質な色を内包させたユニークな建造物になっています。 

 

 

 

 

 

 

 

「ブランデンブルク工科大学 図書館」のまとめ

 ブランデンブルク工科大学は1991年に創立した比較的新しい小規模な大学で、最先端の技術を学び、研究しています。2004年に完成した図書館は大学の名物となっていて、日中は白い建物に見えますが、暗い時間になると内側からの照明で光るように見えます。また、明るい時間には建物が透けて見えるようでもあり、全面ガラスの建物の新しい見え方を示している図書館です。 

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