IACビル(Inter Active Corp Building)

「IACビル」のご紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

企業が自社をアピールする為に様々な方法を使います。
一番よく使われるのがコマーシャルでしょう。
以前は主にテレビが多かったようですが、最近ではインターネット上の色々なサイトなどで広告を出しています。
そして、自社の建物も当該企業をアピールする、正に大きな広告塔ではないでしょうか。
「IACビル」は、都会の中にあってもインパクトのあるビルです。

 

 

「IACビル」の設計者

フランク・オーウェン・ゲーリー(Frank Owen Gehry)

アメリカに本拠地を置き、世界中で活躍しているフランク・オーウェン・ゲーリーが「IACビル」の設計者です。強烈なイメージを持つ建築物を作っていることが有名な彼の伝記的な映画も作成されています。「スケッチ・オブ・フランク・ゲーリー」と言うタイトルで、彼の親友と言われたアカデミー賞を受賞したこともある、映画監督のシドニー・ポラックが初めて手掛けたドキュメンタリー映画です。この作品は、カンヌ映画祭の特別招待作品になりました。

日本でも上映されたこの映画のスタッフの中に、日本人も参加していました。アメリカ在住のヒロ・ヤマガタ(山形 博通)と言う美術家です。他にも多数の国の人々が参加して作られたこの映画は、彼が世界中で名を馳せている建築家の一人であることの証ではないでしょうか。彼の作品に対する思いや、スケッチが実際の建物に至るまでの過程などが織り込まれ、フランク・オーウェン・ゲーリーの魅力を最大限に見せてくれる映画になっています。

 

「IACビル」の所在地

アメリカ合衆国のニューヨークと言えば、世界経済の中心地と言っても過言ではありません。マンハッタンは更にその中心になります。日頃あまり気にしないかもしれませんが、マンハッタンは島です。空にそびえる幾つもの高層ビル群は、いち早く近代的な都市の様相を見せてきました。この島の基本的な岩盤がマンハッタン片岩と呼ばれる岩石で、2億年以上前に存在したパンゲア大陸が出来た頃に起源があると言われています。

この岩石は島の一部で地表に現れている所があるので、見ることができます。摩天楼と呼ばれる多数のビルを支えることが出来るのは、マンハッタン島がこのような一枚の巨大な岩で成り立っている為です。歴史の浅い場所ですが「マンハッタン」の名前の由来がいくつかあり、先住民の言葉で「酔っ払い」と言う意味であると言うエピソードがあります。また、一説には「丘の多い島」との意味があると言う説がありますが、これは一枚岩の島に由来することのようです。

 

 

「IACビル」の特徴

IACビル」は、世界でも有数の大都会の中に突然現れた、全面ガラス張りの巨大な氷山のような建物です。1枚のガラスの上下が白く、徐々に色を薄くして中央部は若干のミラー効果を持たせた透明になっています。白をメインに、空の色を映した青いラインが入って、グラデーションを描くボーダー柄が爽やかなイメージを持たせています。ふっくらした感じのゆるやかな曲線と直線部分が、幾重にも重なり合って白い色の冷たさを和らげています。この曲線を持たせたことから、近くを流れるハドソン川に浮かぶ大きな帆船のように見えると言う描写もあります。

全面がガラスで出来ているため、光をよく反射するので時間や季節、空模様で様々な様子を見ることができます。例えば、空に溶け込むように見えたり、夕日に照らされてオレンジ色に輝いたり、夜の照明が付くと温かい雰囲気と透明感が現れます。このような事からも、とても美しい建築物と言えるのではないでしょうか。実際は10階建てのビルですが、2層に分かれた見た目の作りになっているので、巨大な2階建ての建物にも見えます。

設計者のフランク・オーウェン・ゲーリーは、最初のデザインの段階で、お得意のチタンでこのビルを覆いたかったようですが、企業の代表からガラスにしてほしいと求められたとの逸話があります。清々しい色の「IACビル」は、奇抜な色合いの建物ではありませんが、様々なオフィスビルが立ち並ぶマンハッタンの中でも存在感のあるビルの一つと言えます。

 

「IACビル」のまとめ

IACはメディアとインターネットのアメリカ合衆国の企業で、「IACビル」はその本社ビルです。企業イメージは、業務内容によっては非常に大切なものです。
時代の最先端を行く業務内容にとてもよくマッチした、近未来的な外見の「IACビル」はまさに当該企業の顔と言えるでしょう。余談ですが、「IACビル」は、2010年に作成されたアメリカの人気アクション映画に登場しています。

 

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