大理石のシミを簡単にとる方法(How to easily take marble stain)

天然石の表面への投資

天然石の表面への適切なケアは、価値のある素晴らしい投資です。

しかし間違えたメンテナンスをすると、美しい素材に損傷を与える危険性があります。
石材補修の専門業者以外の多くの人々は、コーティング剤や洗浄剤の化学と石の化学に精通しておらず、間違ったコーティング剤や洗浄剤を使用することが多いでしょう。

汚れる前、使用する前に大理石の表面に石材専用のコーティング剤を塗布することが、あなたの財産を守る投資になるでしょう。
しかしコーティング剤を塗布したからといって、すべてが解決したわけではありません。

そのような予防措置が完全ではないので、未だに石材の専門補修業者が実在するのです。

一番効果があるのは、早くこぼれを拭きとることです。

大理石が汚れているか損傷していると、その美しさや価値は根本的に減少します。

大理石は変成した石灰岩、すなわち熱と圧力によって結晶化した炭酸カルシウムです。
古代から、大理石は、その永遠の美しさと優雅さのために選択されています。

その用途には、床、壁、カウンタートップなどがあります。
大理石はキッチンやバスルームで特に傷つきやすいです。
大理石の表面が汚れたり、腐食したり、かすれたり、傷ついたり、損傷を受けた場合は、石材補修の専門業者に修復を依頼されることをお勧めします。

天然石には、細孔と呼ばれる細かな穴が無数にあります。
(細孔とは、岩石の内部に閉じ込められた水分が、蒸発して出来たものだと言われています。)
その細孔に水分が入り汚れが付着します。
細孔には石の内部に小さい穴があり、外部に通じてない状態(閉孔)のものと、外部に通じている状態(開孔)のものとがあります。

閉孔に水分が溜まると、カビやコケ等の発生の原因にもなり、開孔に水分が溜まると色ムラ等の原因にもなります。

石材が完全に乾燥していたとしても、天然石には無数の細孔が存在する以上、空気中の水分が、常に細孔の中を出たり入ったりします。

外部に天然石を使用した場合、雨季には当然水分が細孔の中に入ります。
したがって、天然石はそのままにしておくと劣化していきます。

劣化自体は防げませんが、最初に石材用のコーティング剤を塗布することによって、大幅に劣化の速度を落とすことが可能だと言えます。

専門業者に依頼する前に簡単に大理石の汚れを取る方法はないのか?

白い大理石のテーブルや天板に、コーヒーなどをこぼしてしまったらシミになります。
大理石に撥水剤を塗布していたら、ちょっとやそっとで汚れることはありません。
しかし最初から撥水剤を塗布してある大理石は少ないです。
そのことを知らずに、そのまま使用していると、汚れが付着してしまうことがあります。

コーヒーのしみ

こうなってしまった時は、専門業者にお任せして元通りにしてもらうのが一番です。

しかし素人で簡単に出来るいい方法は、何かないのか?
まず、そう考えてしまいます。

一般的には、大理石が汚れた場合は、以下のような方法でクリーニングすることができます。

1,中性洗剤での洗浄 中性洗剤を水に溶かし、柔らかい布で大理石の表面を優しく拭きます。その後、清水で拭き取って乾かします。

2,重曹と水のペーストでの洗浄 重曹と水を混ぜてペースト状にし、柔らかい布につけて大理石の表面を優しく拭きます。その後、清水で拭き取って乾かします。

3,アルコールでの洗浄 アルコールを柔らかい布につけて大理石の表面を優しく拭きます。その後、清水で拭き取って乾かします。ただし、アルコールが大理石の表面を傷つけることがあるため、薄めたアルコールを使用するか、事前に試してから行うことをおすすめします。

4,専用のクリーナーを使用する 市販の大理石専用クリーナーを使用して、大理石の表面を優しく拭きます。クリーナーには、石材の種類に合わせたものを選ぶことが重要です。

ただし、大理石の表面に傷やひびがある場合や、汚れが頑固な場合は、専門業者に依頼することをおすすめします。大理石は、酸やアルカリ性の強い洗剤や溶剤に弱く、表面を傷つけることがあるため、適切な方法でクリーニングすることが重要です。

それでもダメなときは、次の方法があります。

市販の家庭用のキッチンハイターでかなりきれいになります。

大理石の汚れた部分に、キッチンハイターをたっぷり塗布して、乾燥しないようにティッシュペーパーなどで上から被せます。
その上にさらにサランラップなどで覆ってしまい、キッチンハイターの蒸発を防ぎます。養生テープなどがあれば、使用したほうがいいかもしれません。

その後半日くらいしてから、あけてみてください。
かなりきれいになっているはずです。
(早ければ2~3時間で効果が出る時があります)

それでも少し汚れが残っていたりして気になるようでしたら、また半日同じことを繰り返しましょう。
大理石などは光沢が落ちるのでは?と心配してしまいますが、心配は要りません。
大理石の光沢は落ちずに、汚れだけが落ちてしまいます。

このような色合いまで戻ると思います。
(効果のある石種…ビアンコカララ・シベックホワイト・タソスホワイトなど白色系天然大理石、モカクリーム・ブランコドマール・カリザカプリ・アンタルヤライムストーンなどベージュ系ライムストーン)

いかがですか?一度試してみるのもいいでしょう!!

汚れが落ちたら、その後撥水剤を塗布することを勧めます。

それでもダメなら石材補修の専門業者にお願いしましょう。