ロッソマニャボスキ イタリアの赤い大理石のご紹介

ロッソマニャボスキ(Rosso Magnaboschi)のしらべ

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古風な雰囲気がうかがわれる、「ロッソ マニャボスキ」のご紹介です。中世ヨーロッパの佇まいが残る街の近郊で切り出される大理石は、この街のイメージに相応しい赤レンガ色をしています。

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「ロッソ マニャボスキ」の原産地

イタリア共和国のヴェネト州ヴィチェンツァに、採石場がいつくかあります。イタリア半島(またの名をアペニン半島)の東側の付け根に位置し、アドリア海に面したヴェネト州のほぼ中央にある街がヴィチェンツァです。

この街は、古代ローマの時代に作られた都市が起源と言われています。それ以降様々な権力者に支配され、争いごとも多い時期がありました。しかし、中世の頃には安定した政治が行われるようになり、当時花開いたルネサンスの恩恵を受け、現在はユネスコの世界遺産に登録されている街になっています。世界で初めてと言われる建築の専門家、「アンドレーア・パッラーディオ」によって設計された比較的大きな建築物群(パラッツォ)と、郊外にある貴族の別荘(ヴィッラ)などが「ヴィチェンツァ市街とヴェネト地方のパッラーディオのヴィッラ」として1994年に登録されました。ルネッサンス期の美しい外観を持つこれらの建築物は、この街の観光資源となり、一部では「パッラーディオの街」とも呼ばれています。

「ロッソ マニャボスキ」の特徴

本磨き

「ロッソ」とはイタリア語で「赤」を示す単語です。大理石の「ロッソ マニャボスキ」は、その名の通り赤から赤味を帯びた茶色の大理石です。基本的には、落ち着いた赤茶系の地色で、しぼり染めに似たぼかしのような模様が見られます。この模様はアンモナイトの化石が創り出している事があり、化石としてはっきりと見えるものもあります。「ロッソ マニャボスキ」は、恐竜が繁栄していた頃のジュラ紀に起源があるので、このような化石が見られます。しかし、石として形成される過程に於いてマグマなどの高温に合った為、化石がはっきりとした形で残らず、ほとんどの場合は丸い模様となって表れています。スジ模様はあまりありませんが、中には黒っぽい線状の柄が入った物があります。地色は赤茶色の物が大半ですが、黄色味を帯びた石もあって、色が明るくなる場合もあります。この大理石の特質上、表面剥離と言って、ツヤ出しした表面がはがれる様な事があります。また、こすったりすると、赤土のようなものが落ちることもあります。

「ロッソベローナ」、「ロッソアシアーゴ」、「ロッソブロカード」、「ロッソマニアボスキ」など、いくつかの採石場で、似てはいますが、違違う呼び方をされています。

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「ロッソ マニャボスキ」を取り扱う時の留意点

表面加工で使い分ける

「ロッソ マニャボスキ」のような大理石は、しばしば濡れる場所に使うと、濃い色の大理石の宿命と言える脱色が起きます。色が落ちたようになって、白く霞んだようになる事があります。その様な状態になると見た目が汚く、安っぽい印象になってしまいます。研磨してツヤ出しした石を外壁などに使われる場合は、撥水処理などのコーティングを施した物がお勧めです。反対に、割肌と言って、切り出したままのような表面がでこぼこした製品でしたら、長い期間で徐々に風化して味のある外壁になるでしょう。

名称について

大理石と言う名称は石材としての名前で、学問上の名称ではありません。その為、様々な大理石の固有名も商業上の名称で、同じ地域で切り出される石でも違う名前で呼ばれる事があります。「ロッソ マニャボスキ」はいくつかの採石場があり、いろいろな名前で呼ばれていて、「ロッソ ベローナ」、「ロッソ アシアーゴ」、「ロッソ ブロカード」など多くの呼称があります。名称が複数明記されている事もありますが、産地も確認される事をお勧めします

「ロッソ マニャボスキ」に適した製品

ロッソマニャボスキは、通常商業ビルや住宅などの内部の床壁などで使われています。しかし表札や時々外壁でも見かけることはあります。

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表札、ネームプレート

大理石はあまり屋外で使われることがありませんが、「ロッソ マニャボスキ」の色と柄に、一風変わった風格があるので、その家の顔としての表札に好まれています。撥水処理を施しておけば、少しのお手入れで美しさが長持ちします。大きなビルや社屋の表に置かれる銘板にも利用されます。また、小ぶりなタイル状の石を使うショップのネームプレートに、華やかな雰囲気の「ロッソ マニャボスキ」はぴったりな素材でしょう。ちょっと目を引く模様のある赤茶の大理石で作られたネームプレートを利用すれば、集客効果も得られるのではないでしょうか。

外壁

壁には、割肌と言う切り出したままのデコボコした表面の石材が使われることがあります。「ロッソ マニャボスキ」のレンガ色と、大理石の貫録が古風な外壁を作り出してくれます。また、近年では大げさな門や門扉を取り付けるのではなく、敷地の入り口に小ぶりな壁が作られています。門袖(もんそで)と言って、呼び鈴や郵便受けなどが備え付けられている事もあります。「ロッソ マニャボスキ」は、アンティークなイメージを持たせたい時には最適な石材と言えるでしょう。

「ロッソ マニャボスキ」のまとめ

他にもまだまだ違う呼び名がある「ロッソ マニャボスキ」ですが、それぞれの石切り場で愛着があるのではないでしょうか。濃い色の大理石なので、広い面はもとより小物使いにも適しています。身近な所でも使うことのできる、インテリア雑貨や置物などにもどんどん活用されるといいですね。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…14000円
400角…15000円
600角…22000円

2020年10月のしらべ

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