テレサロサタ フィリピンで採掘される大理石のご紹介

テレサロサタ(Teresa Rosata)のしらべ

形も大きさも様々な季節ごとに咲く花は、古来より様々なシーンを盛り立てる役を果たしています。
東洋では、美しい花の代表として牡丹が挙げられますが、西洋では薔薇が挙げられる事が多いようです。
「テレサ ロサタ」は、その名の通り、ピンクの薔薇の花びらを散らしたような印象の大理石です。

「テレサ ロサタ」の原産地

フィリピン共和国のセブ島は、国を構成している多くの島々が浮かぶ海のほぼ中央部に位置する、南北に約200㎞の細長い島です。
ビサヤ諸島と呼ばれるこの海域は、二つの大きな島である北部の首都を擁するルソン島と、南部のミンダナオ島の間に挟まれています。
島の中央部は山岳部が占めていて、標高1,000mを超す山があります。山脈周辺の高地は石灰岩が多く、森林資源はあまりありません。
平野部はセブ市周辺だけになり、この島の人口のほとんどがこの地域に住んでいます。

経済の中心地であるセブ市はフィリピン第二の都市圏、メトロ・セブの中核を担う街です。セブ島はリゾート地として高名ですが、実際にはセブ島本島ではなく、周辺の小さな島々に美しい海岸やサンゴ礁が存在しています。

観光に訪れた人々は、セブ島からそれぞれの島に移動して滞在するようです。観光以外の産業では、海運業と造船業が多くを担い、他にも家具製造や熱帯性の果物などの栽培や加工品の生産が盛んです。

「テレサ ロサタ」の特徴

本磨き

「テレサ ロサタ」は優しいピンク系の大理石です。地色はピンクから黄色味を帯びたサーモンピンク、ベージュに近いものまで色味に幅があります。
大理石は基本的には石灰岩のことで、石材としての呼び名です。石灰岩の主な構成物は方解石(ほうかいせき、カルサイト)と言う鉱物です。純粋な方解石は透明なものが多く、次いで白いものがあります。
その為、不純物の無い大理石は白い色をしています。

「テレサ ロサタ」のような赤系の大理石は、不純物として酸化鉄や赤鉄鉱(せきてっこう)が含まれています。この鉱物の含有量の違いによって色の濃さや、色味に違いが出てきます。

「テレサ ロサタ」はピンク系の地色に白い部分も混じっています。白い部分は不純物の少ない方解石ですが、これが多く入っている石は、合成樹脂のセルロイドで作られた容器の表面に似た、艶やかな見た目があります。
また、幾筋かの糸や紐の様になって白い部分が見えるものは、ピンクの石が重なり合うような印象があります。

「テレサ ロサタ」を取り扱う時の留意点

色の幅が大きい

中間色の「テレサ ロサタ」は、色の濃い石や、白や黒など原色に近い大理石より見かけの色に大きく差が出る事があります。原料をきちんと計って決まり通りの工程で作る人工物とは違い、100%天然の石なので同じ採石場から切り出された石でも色や模様も様々です。
「テレサ ロサタ」の様な淡い色の場合では、切り出された時期や深さが近いと色合いも似ていますが、それらが離れると色の違いが出てくる可能性もあります。

地色の違いもありますが、白い部分の入り方が違うと、見た目の印象がもっと変わってきます。また、サイズの小さい石板の場合では、同じ時に採石されたものでも切り取った場所によってイメージが大きく違う事があります。これらの事を考慮して利用してください。

意外とデリケートです

大理石は石材の中でも柔らかい部類の石です。その特性を生かして、古くから芸術作品の素材に利用されたり、建築物の柱などに意匠をこらしたりされてきました。
しかし、このことは逆に考えると傷がつきやすいと言うことでもあります。硬い物が当たったり、サイズの小さい製品などを落としたりすると簡単に傷が付きます。
もちろん、石材は重い物ですので、落とすと床に傷が付いたり、ケガをしたりする事もあります。取り扱いは丁寧にしてください。

「テレサ ロサタ」に適した製品

床材

ロビーや階段などの床材として利用されています。柔らかい色合いの「テレサ ロサタ」は、アースカラーと呼ばれる大地の色に似ていて安心感のある色です。
白い部分が大きく入っている物は、華やかなイメージも持ち合わせています。
「テレサ ロサタ」は大理石の高級感と、ピンク系の色で広い空間を優しく温かい雰囲気にしてくれるでしょう。

オブジェなど

「テレサ ロサタ」は明るい色なので、インテリアの小物に利用してお部屋のイメージアップに役立ちます。
広い屋内であれば、花瓶や鉢植えを置く花台や大き目のオブジェ、モニュメントにも使われます。
比較的加工が容易なので、様々な物が作られていて、小さいものであれば端材も利用できます。
「テレサ ロサタ」の柔らかな色と模様は、簡単な形状の物でも印象的な置物に仕上がるでしょう。

「テレサ ロサタ」のまとめ

世界的にも有名な、南国のリゾート地であるセブ島から切り出される大理石の「テレサ ロサタ」は、そのままリゾート地に利用されても違和感が無く、逆に非日常を演出する素晴らしいアイテムではないでしょうか。
近年では、一般家庭でも大理石を素材として日常的に利用する機会も増えましたが、やはり高級感のある材料です。
「テレサ ロサタ」の花びらを撒いたような風合いは、南国のサンゴ礁も連想させる大理石です。
日常空間に非日常を思わせるアイテムを取り入れる事は、生活にゆとりを持たせることにもなるのではないでしょうか。