ヴェルデイソーリエ イタリアの緑色系大理石のご紹介

ヴェルデイソーリエ(Verde Issorie)のしらべ

アルプス山脈の麓の山々は針葉樹や広葉樹など多くの樹木が森を構成しています。
その山の一部は、それを覆う緑に負けない美しい緑を内包しています。
「ヴェルデ・イソーリエ」は様々な緑色が組み込まれた大理石です。

「ヴェルデ・イソーリエ」の原産地

イタリア共和国の北部、スイスとフランスの国境に近い山岳部にヴァッレ・ダオスタ特別自治州があります。そのほぼ中心部にあるのが州都のアオスタです。
アルプス山脈の麓に位置するこの街には太古から人々が暮らしていました。
アルプス山脈の高峰モンブランやマッターホルンを仰ぎ見る事の出来るこの地域は、アルプス越えの要として、古来より多くの権力者が覇権を争ってきました。
その証は、様々な時代の教会や劇場、凱旋門などの遺跡が街中の各所に残されていることでわかります。
近隣にも要塞やお城が残されていて、この地域の観光名所として多くの人々を惹きつけています。
自然にも恵まれた場所で、美しい湖や山、渓谷があります。山を利用したレジャーが盛んで、夏はトレッキングやハイキング、冬はスキーを楽しめる場所がいくつかあります。
スポーツで汗をかいた後は、良質なスパで疲れを癒すこともできます。
また、フランス、イタリア間を繋ぐ道路トンネル、アルプス最高峰モンブランの下を通るモンブラン・トンネルのイタリア側入り口があるのがこの街です。

「ヴェルデ・イソーリエ」の特徴

本磨き

山々が纏う樹木の色を思い浮かべる事の出来る「ヴェルデ・イソーリエ」の緑色は、石灰岩の色ではありません。
学問上は蛇紋岩と言う岩石で、熱や圧力によって火成岩や堆積岩の性質が変わった岩石です。針葉樹や広葉樹の葉が重なるような爽やかな緑色をしています。
縦横に白い線が入っていますが、白い部分は方解石と言って、石灰岩の主成分と同じものです。大理石に白い物が多いのは、この方解石が多く含まれているためです。
一言で緑と言っても濃淡の違いやスッキリした色、濁った色と様々です。
自然の産物なので、色合いの違いで印象が随分と違ってきます。
全体的には薄い緑色です。その中に大小の濃い緑の塊があり、白い部分が細い線や広い帯の様に入って、涼やかなコントラストを描いています。

「ヴェルデ・イソーリエ」を取り扱う時の留意点

思いの外、繊細な石です

「ヴェルデ・イソーリエ」の主な構成物質は蛇紋岩で、緑色をしています。
蛇紋岩は比較的脆い岩石で、この岩で形成された山の斜面は崩れやすく、地滑りも起こりやすい地形となります。また、「ヴェルデ・イソーリエ」に見られる半透明の白い部分は方解石(カルサイト)と言って石灰岩の主成分です。
このように、違う種類の岩石が長い時間をかけて圧縮され一つの石になっている場合は、色の違う所で割れやすい性質を持っています。
加えて、脆い性質のある蛇紋岩が主となる物質であることから、石材と言う硬く丈夫な印象と違い、丁寧な扱いをすることをお勧めします。

色や柄について

大理石は色が白や薄い色で模様の少ない石材がたくさんあります。
「ヴェルデ・イソーリエ」の様に比較的濃い色合いをした大理石は、それだけで美術品の様にとても美しいものです。
しかし、人工的に作られたものではないので、山から切り出して磨いてみないと色の濃さや模様はわかりません。従って、「購入して気に入ったから次も」と思っても、同じような色や柄の物が手に入るとは限りません。その事を念頭に入れて利用してください。

「ヴェルデ・イソーリエ」に適した製品

インテリアのアクセント

緑色は癒しの色と言われ、健康を表す色調とも言われます。
目に優しい色ですが、濃い色を広く使うと暗い感じになります。
白やベージュなど色の薄い石と組み合わせて使えば、石の魅力を大きく引き出せるのではないでしょうか。
また、テーブルのトップや置物、小物などインテリアの雑貨として使うことで、美しいグリーンがその空間を穏やかな雰囲気にしてくれるでしょう。

内装材として

壁面や床に、色の薄い石と組み合わせたモザイク使いでスタイリッシュなイメージを作り出してくれます。
また、柱やエレベーターホールの脇など、目を引く場所にも使われます。
日本ではあまりなじみがありませんが、暖炉を囲む部分にも使われます。
「ヴェルデ・イソーリエ」の緑と炎の朱が、見た目も温かいお部屋にしてくれるのではないでしょうか。

「ヴェルデ・イソーリエ」のまとめ

緑色をした天然の石はいくつかの種類があり、宝石となる石もたくさんあります。
緑柱石(りょくちゅうせき、又はベリル)の中の美しい結晶が現れるものはエメラルドとなります。また、カンラン石で透明度の高い物が黄緑色をしたペリドットです。
銅に由来する孔雀石(くじゃくいし、又はマラカイト)は綺麗な模様が現れるので、石のまま美術品として扱われることもあります。
蛇紋岩は宝石のような煌めきはありませんが、「ヴェルデ・イソーリエ」の様に穏やかな色合いを秘めている石です。
蛇紋石はほぼ蛇紋岩にしか含まれていませんが、近年人気が高まっているパワーストーンの一つで、魔除けや健康を保つために貢献するとされています。
アースカラーの一つである植物の緑色をした石は、大自然が自らの色を映し、それを懐深く取り込んでいたと言えるのではないでしょうか。