フィリピン産ベージュの大理石テレサベージュのご紹介

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テレサベージュ(Teresa Beige)のしらべ

大理石のテレサベージュは、ベージュ地を基調とした石の表面に、白系の流れ柄が現れる石材となります。採掘する層により、石表面の色柄に濃淡が生じる、表情の違いを楽しめる大理石でもあります。このページでは、ベージュ地の鮮やかな色調に特徴がある、大理石のテレサベージュについてご紹介します。

原産地

大理石のテレサベージュは、フィリピン北部に位置するリサール州アンティポロで採掘されています。リサール州は、東部にシエラマドレ山脈、南部にフィリピン国内の最大の湖を誇るバエ湖を有しており、このリサール州をはじめとした5つの州は、カラバルソン地方と呼ばれる、フィリピン国内でも最も人口が多い地域のひとつに数えられています。

またリサール州という名は、19世紀後半に活動したフィリピン独立の英雄、ホセ・リサールという人物から名付けられています。ホセ・リサールは、旧スペイン領の東インドルソン島の出身で、宗主国スペインの支配者層の実態を暴いた長編小説『ノリ・メ・タンヘレ』をベルリンで出版して以後、世に知られるようになりました。

しかしこうした彼の反植民地的活動は、スペイン当局の知るところとなり、たびたび逮捕・流刑を経験した後に、ついに彼は処刑されることになります。母国の実情を憂い、志半ばで命を落とした彼の死は、後のフィリピン独立運動への気運をつくったこともあり、フィリピン国内では国民的英雄として讃えられています。現在では、彼が処刑された地は、その名を冠したリサール公園として整備されています。

また州都アンティポロの中心地には、聖母マリア像を祀るアンティポロ大聖堂が聳えており、この教会を中心に都市が発展したことから、町の象徴的な建物として人々に親しまれています。

特徴

本磨き

大理石のテレサベージュは、ベージュの明澄な肌地に、ほのかな白系の流れ柄が表面に入る石材となります。先にも述べたように、丁場から採掘する層によって、濃淡の違いが生じ、場合によっては色調の異なるイエロー柄が見られるなど、石の表情を楽しめる石材でもあります。また海外から輸入されるテレサベージュの多くは、スラブ材や規格材として輸入されることが多いという傾向があります。

乳白色を思わせるベージュ地が基調となるため、見た目にも鮮やかで、優しい印象を与える大理石です。室内の壁面や床材として活用すると、華やかで安らぎをおぼえる空間に生まれ変わることでしょう。

留意点

テレサベージュの留意点についてご説明します。

各石材のバラツキに注意

天然石であるために、各石材の色調や模様などにバラツキが生じます。実際に施工する際には、あらかじめ仮置きなどを行い、全体のバランスを調整して貼り合わせを行ってください。また各石材には、細かな補修跡が入る場合もあります。

吸水性に注意

大理石は水を吸収する性質を持っております。そのために、屋外や水まわりでご使用になると、石本体が水を吸収してシミや汚れなどの原因に繋がる場合があります。また本磨き加工を施した石表面は、水に濡れますとたいへん滑りやすくなりますので、ご注意ください。

耐酸性に注意

大理石は耐酸性の性質を持っておりません。酸性質の洗浄液のご使用や石本体が酸に侵されますと、変色や退色などの原因となる場合があります。お手入れをする際は、くれぐれもご注意ください。

テレサベージュの使用場所

おもに屋内の内壁や床材として利用されています。国内では、東京駅コンコースの壁面や高級ホテルのタワー棟、国際会議場などの壁面に、幅広く活用される大理石です。

まとめ

フィリピン北部のリサール州アンティポロで採掘されるテレサベージュ。乳白色を思わせる鮮やかなベージュ地を基調とする、たいへん美しい色合いの大理石です。また丁場の採掘層により石表面の色合いに違いが生じる、石の表情を楽しめる石材でもあります。ベージュの色合いが美しいテレサベージュで、ぜひ安らぎある空間を演出してみてはいかがでしょうか。