テレサベージュ フィリピン産ベージュの大理石のご紹介

テレサベージュ(Teresa Beige)のしらべ

テレサと言う単語はヨーロッパで女性の名前によく使われていて、ギリシャ語で収穫を増やすと言う意味合いがある単語が語源と言われています。女性名の付いた「テレサ ベージュ」は、優しい風合いのある大理石です。

「テレサ ベージュ」の原産地

フィリピン共和国は多くの島々で構成されている国で、首都マニラのあるルソン島は北部に位置する島です。
「テレサ ベージュ」の採石場があるリーサル州の州都アンティポロ市は、マニラの東にあります。車で1時間ほどの距離があり、首都を中心としたメトロ・マニラの一部に属している街です。
アンティポロの名称は、タガログ語でパンノキと言う意味を持つ単語が由来と言われています。フィリピンは多くの民族が暮らす国で、この地域にはタガログ族の人々が多く暮らしています。
パンノキは、ジャガイモや小麦で作られたパンによく似た味がすると言われていて、この地では家庭料理の素材として利用されています。

アンティポロはキリスト教の巡礼の地であり、アンティポロ大聖堂は信者だけでなく、多くの観光客も訪れる場所です。聖なる巡礼の期間になると国内から多くの信者が礼拝に訪れ、マニラからは徒歩で巡礼する人々もいます。街の東側は自然が多く、数々の自然保護公園があります。石灰岩が露頭している山や、マイスティカル・ケーブと言う美しい鍾乳洞もあります。

「テレサ ベージュ」の特徴

本磨き

ベージュとは自然な色を指すことが基本です。羊毛や麻、綿などを染色しないで、そのまま糸や布地にした時の色を、ベージュや生成り(きなり)と言います。

大理石の「テレサ ベージュ」は、白ではなく、極薄い色が付いていて黄色や茶色系があり、灰色がかったものはピンクに似たような感じがします。模様と呼べるような大きく色の違う所はありませんが、わずかに色の違う線や塊が入っています。細い線が入っていることが多く、ひび割れの様に見える線の色は、基本的に地色を少し濃くした色合いになっています。

また、玉(ぎょく)と呼ばれる大き目の塊が入っていることもあり、この部分は透明感を持つ事があります。離れて見ると、一面の薄い雲のような、濃い霧の中のような印象があります。比較的均一のとても薄い色なので、自己主張しない石ですが、逆にどこにでも似合う石材となっています。白は清潔感がありますが、冷たいイメージもあります。

しかし、「テレサ ベージュ」のような暖色系でも薄い色合いであれば、あたたか味もあり優しい雰囲気があります。

「テレサ ベージュ」を取り扱う時の留意点

呼称について

「テレサ ベージュ」はフィリピンで採石される大理石ですが、この名前は商標のようなものです。他にも様々な名前が付けられています。採石場のあるフィリピンを連想させるトロピカル(熱帯域)ベージュ。塊の入っている部分に透明感があって光沢もあることから、ペルラート(イタリア語で真珠)を冠した物。他にも「テレサ ベージュ」ロイヤル(王、王室の意)や「テレサ ベージュ」クラシコ(古典的)と言った名前が付けられています。複数の名称が表記されていることもあるので、採石場の場所と共に判断してください。

汚れに気を付けて

「テレサ ベージュ」は真っ白な大理石ではありませんが、色の薄い石材です。色が薄い場合には汚れが付着するととても目立ちます。大理石は酸に弱い性質があるので、果物などでも簡単にシミになってしまいます。シミを取ることもできますが、完全に元の状態にすることは難しいようです。汚れが付いた時には速やかにふき取って下さい。

「テレサ ベージュ」に適した製品

家具のトップ

チェストの天板やカウンターのトップ、サイドテーブルやカフェテーブルなどのトップに「テレサ ベージュ」の柔らかな色合いが似合います。汚れや吸水防止の為の撥水加工を施したテーブルトップなら、安心して食事ができます。
ツヤのある鏡面加工の「テレサ ベージュ」のテーブルは、温もりのある色合いと大理石の高級感で、価値のあるティータイムを演出できるのではないでしょうか。

壁材

「テレサ ベージュ」は大きな模様の無い石です。色も薄いのでどんな場面にでも合わせる事が出来るでしょう。大理石の表面加工は一般的に磨かれた鏡のような加工が多いのですが、「テレサ ベージュ」の場合は割り肌と言って、わざわざデコボコになるように仕上げられることもあります。また、大理石は石材の中でも柔らかい部類なので、様々なパターンに彫られたタイル状の石板を組み合わせた壁も作られています。このような表面加工の場合にはホコリなどが溜まりやすいので、こまめに取り除くようにしてください。

「テレサ ベージュ」のまとめ

「テレサ ベージュ」は石材の印象として使うにはちょっと違いますが、ふんわりとしたイメージのある大理石です。適材適所と言う言葉がありますが、斬新な使い方があってもいいのではないでしょうか。「テレサ ベージュ」はオールマイティと言っても過言ではない、どこにでも似合う石材と言えるでしょう。だからこそ、思わぬ使い道もあるかもしれません。こうでなければいけないと言うような慣例に縛られず、新たな利用を模索することの出来る石材の一つが「テレサ ベージュ」ではないでしょうか。