イタリアのピンクのラインが流れるベージュ系大理石フィレットロッソのご紹介

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フィレットロッソ(Filetto Rosso)のしらべ

大理石のフィレットロッソは、ベージュ地の石の表面に、ピンクの線柄が入る石材となります。採掘される丁場が減少したため、以前に比べると生産量が乏しく、またキズの多さから裏張り加工を必要とする石材となります。このページでは、表面に走るピンクの線柄が特徴的な、大理石のフィレットロッソについてご紹介します。

原産地

大理石のフィレットロッソは、イタリア半島の南東部に位置するプーリア州で採掘されています。イタリアという国を地図上で確認すると、その形がブーツに似ていることで有名ですが、その“かかと”部分にあたるのがプーリア州で、アドリア海を隔てたギリシャ・バルカン半島と向かい合う場所に位置しています。

この州域は、肥沃な平原が広がる地形を有しており、州内の面積に占める山岳地帯の割合がきわめて低いことでも知られています。そのため州の面積の大部分が、平野部・丘陵地で占められており、州内にはタヴォリエーレ・デッレ・プーリエと呼ばれる、イタリア有数の穀倉地帯が広がっています。またプーリア州は、オリーブやオリーブオイルなどの生産が特に盛んで、イタリア国内でトップの生産量を誇る地域でもあります。

プーリアの州都バーリは、アドリア海に面した港湾都市として古くから栄えたところで、バロック期の教会群や建造物が立ち並ぶレッチェの街並みをはじめ、世界遺産に登録されたカステル・デル・モンテといった歴史ある建造物が点在しています。またバーリは、サンタクロースのモデルといわれる聖人ニコラオス(バーリのニコラ)ゆかりの地としても知られており、ニコラオスの聖骸がサン・ニコラ教会に安置されているほか、バーリの守護聖人にも定められています。

特徴

本磨き

大理石のフィレットロッソは、優しいベージュ地の石の表面に、ピンクの線柄が入る石材です。丁場の減少のため、以前に比べると生産量は限定的で、現在では採掘が停止されているところもあります。フィレットロッソは、キズの多い石種として有名であり、施工の際には裏張り加工が必要となる大理石です。しかしながら物性データー上では、見掛け比重、吸水率、圧縮強度などの数値を確認すると、ことのほか注意を必要とする大理石ではないようです。発色のよいベージュ地の表面に、ピンク柄のライン模様がアクセントとして利いているために、シンプルで表情の楽しめる大理石といえるでしょう。

留意点

フィレットロッソの留意点についてご説明します。

各石材のバラツキに注意

フィレットロッソは、天然の大理石であるため、色調や模様などにバラツキが生じる場合があります。そのため、実際に施工する際には、あらかじめ各石材を仮並べするなどして、全体のバランスを確認したうえで、貼り合わせを行ってください。また外部に施工した場合は、経年変化で退色することがございます

吸水性に注意

大理石は吸水性を有する石材となります。屋外や水まわりでご使用になった場合、水濡れや雨水が原因となり、シミや汚れなどの症例が現れる場合もございます。また本磨き加工を施した石表面が水に濡れますと、たいへん滑りやすくなりますので、くれぐれもご注意ください。

耐酸性に注意

大理石は耐酸性の性質を持ち併せておりません。酸性洗剤のご使用や石本体が酸に侵されますと、変色や退色などの原因に繋がりますので、お手入れの際は、酸性質のものをご使用にならないように、くれぐれもご注意ください。

使用場所

おもに屋内の壁面や床材、階段のステップなどに利用される大理石です。国内ではオフィスビル、ホテルの宿泊施設、銀行の壁面にも利用されています。

まとめ

イタリア半島の南東部のプーリア州で採掘される大理石のフィレットロッソ。発色の良いベージュ地の石の表面に、ピンク柄のライン模様がアクセントとなり、シンプルで表情の違いを味わえる大理石といえます。生産量は限定的ではありますが、落ち着いた色合いで、さまざまな空間に活用できる大理石といえるでしょう。