ズベボロイヤル イタリア産ベージュ系大理石のご紹介

ズベボロイヤル(Svevo Royal)のしらべ

大自然がはるかな時間をかけて作り上げた芸術品。偶然の産物が、素晴らしい見た目を提供してくれる。封入された化石が作り上げる墨流しのような独特の紋様が、一味違う雰囲気をもたらしてくれる大理石の「ズベボ ロイヤル」のご紹介です。

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「ズベボ ロイヤル」の原産地

大理石の「ズベボ ロイヤル」はイタリア共和国南東部に位置する、いわゆる「長靴」のかかとに当たるプッリャ(プーリア)州の州都を擁するバーリ県に複数の採石場があります。広大なカルスト台地があり、品質の良い大理石が産出される地域です。

ここは雨の少ない地方で、わずかな雨も石灰質の土壌に吸い込まれます。大きな川も無く、湖もありません。しかし、地下には石灰質の土を通った清廉な水が蓄えられている為、この地方はイタリアでも有数の果樹栽培地となっています。果樹栽培に適したアルカリ質の土壌のおかげで、国内でも最高品質のオリーブが育ち、世界基準でも最高級と言われるエクストラバージンオイルが生産されています。

他にも良質なワインを醸造するのに欠かせないブドウや、サクランボ、アーモンドなども盛んに栽培されています。また、カルスト地形に付き物の鍾乳洞もあり、カステリーニャの洞窟と言う規模の大きい鍾乳洞が観光資源の一つとなっています。

「ズベボ ロイヤル」の特徴

本磨き

本磨き

「ズベボ ロイヤル」はベージュを基本として、赤味の強いものから黄色に近い色調まで多様な地色があります。また、薄い色から濃い色まで濃淡も様々です。化石が含まれている大理石なので、渦巻きの様なまだらの模様が見られ、細かな粒子が緻密に入っているのも特徴のひとつです。また、化石の種類によっては細長い縞模様のように見える部分もあります。化石の部分は、地色を濃くしたような色になっているものや、白い色のものがあります。そうした外見の特徴から、大きいサイズで切り出された1枚ものでも、全く異なる石のように見える所もあります。

このような見た目を利用して、例えば玄関内側の床と壁に、同じ「ズベボ ロイヤル」を使っても、違う大理石を使ったように見えるのも面白いでしょう。岩石に繊細と言うのも変ですが、大理石は比較的柔らかい部類の石材なので、キズが付きやすく、太陽光や風雨などの気候変化に対して弱い欠点があります。屋外の使用に於いては、特にツヤ落ちなど、見た目が劣化してしまいます。

「ズベボ ロイヤル」を取り扱う時の留意点

色味の違い

地色はベージュが多いですが、元来ベージュは白ではない色と言われている薄い色です。白に近い薄い色から、地色がほぼ黄色の物や赤味があってピンクに近い色もあります。タイル状の石板を利用して広い場所に使うときは、均一にするのか、ランダムにした方がよいのか、デザインに添うように注意する必要があります。一度仮置きしてから、施工するとよいでしょう。

デリケートな性質

大理石は石灰岩の一種で、構成物質は炭酸カルシウムがほとんどを占めています。その為、格別酸に弱い性質を持っています。屋外で使用した場合、近年の酸性雨により短い年月でも、ダメージを受けます。身近な物でも酸性を帯びているものが多くあります。果汁やお酒、食品などがこぼれたり付着したりした時には、速やかにふき取ってください。また、強い酸性のものだけでなく、酸性の弱い物でも長時間にわたって接触していると、表面が溶け出してしまう事もあり、複雑な模様が特徴の「ズベボ ロイヤル」は特に柄が褪せてしまうように見えます。このような弱点がある事を念頭に置いてください。

「ズベボ ロイヤル」に適した製品

ズベボロイヤルを普段目にする機会は、あまりないと思いますが、次のような製品で使われいています。

上がり框

「上がり框(あがりがまち)」とは、玄関の土間と床の間にある化粧材の横木ことです。履物を脱ぐ所と、上り口の段差を少なくするために設置します。

日本の家屋のほとんどの玄関には、上がり框があります。玄関に入ってすぐに目につく、その家の顔とも言えるものです。木材を使った家が多いので、ふつうは美しい木材を使いますが、「ズベボ ロイヤル」の色と細かな模様が日本建築にもマッチします。

温もりのある色をした大理石なので、石材の冷たいイメージは無く、お客様を迎える場所に相応しい素材と言えます。

ニッチ

ニッチとは、もともと隙間の事を指しますが、建築に於いては、厚みのある壁にオブジェや絵、お花などを飾るためのくぼみをつけて、飾り棚にしたものを指します。洋風の建築物によくみられる壁で、飾り棚を置くスペースが無い場合に利用される方法です。

「ズベボ ロイヤル」の優しい色合いが、絵画や彫刻の邪魔にはならず、むしろ引き立ててくれるでしょう。ちょっとしたお洒落な空間を作り出すことができます。

「ズベボ ロイヤル」のまとめ

地中海に突き出た半島の先で、切り出されている大理石の「ズベボ ロイヤル」は、色の濃淡や模様の複雑さが様々で見ていて飽きません。

この大理石を採石している地域の中心都市には同じ名前の城砦があります。千年以上前に建てられた城ですが、大理石が出来上がる時間にはかないません。
「ズベボ ロイヤル」は化石を封入した大理石なので、石の中に大地の長大な時間を垣間見ることもできるのではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…12000円
400角…12000円
600角…18000円

2020年7月のしらべ

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