ペルリーノロザート イタリア産ピンク系大理石のご紹介

ペルリーノロザート(Perlino Rosato)のしらべ

とてもおしゃれな感じの大理石をご紹介します。岩石にかわいいと言うのは妙ですが、薄いピンク色の大理石で、「ペルリーノ ロザート」と言う名前が付いています。ロザートとは、イタリア語で「バラ色の」と言う意味です。

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「ペルリーノ ロザート」の原産地

大理石の「ペルリーノ ロザート」は、イタリア共和国の北東部にあるアドリア海の奥に面したヴェネト州で採掘されています。州の内陸部に位置するヴィチェンツァ県のアジアーゴと言う町に、「ペルリーノ ロザート」が切り出される山があります。

アジアーゴ高原と言う標高1,000m以上の山岳地域ですが、古代ローマの時代よりも前に人々がこの地域で暮らしていました。14世紀には、この高原地帯にある7つの町が同盟を組んで一つの自治体を構成していました。アジアーゴはその自治体の中心的な町でした。

「セッテ・コムーニ」と呼ばれていた共同体は、周辺の地域とは少し違う文化を持っていました。特にこの地域で使われていた、ドイツ語から派生した「チンブロ語」はユネスコが消滅の危機にある言語としています。「セッテ・コムーニ」は、フランス革命以後のナポレオン戦争によってこの地域がフランスの領土となった為に、5世紀にわたる自治は失われました。

「ペルリーノ ロザート」の特徴

板目と柾目がありますが、通常板目での使用が多いです。

本磨き(板目)

本磨き(柾目)

「ペルリーノ ロザート」は、ベージュ系の大理石である「ペルリーノ キャロ」と同じ地域で切り出されています。柄の見た目は「ペルリーノ キャロ」とよく似ていますが、色に大きな違いがあります。
基本はピンク色の大理石で、オレンジ色を帯びている場合もあります。その中に、地色を濃くしたような色や濃いグレーの線模様が入っています。線模様はほとんどの場合、雷光のようなギザギザした形で入っています。大理石は基本的に白い色をしています。太古の海洋生物が残した、骨格や殻の炭酸カルシウムが大理石の構成物質である為です。その中に様々な鉱物が含まれるために色が変わってきます。「ペルリーノ ロザート」のようなピンク系の色は、赤鉄鉱(ヘマタイト)や酸化鉄が引き出す色です。赤鉄鉱は赤色の顔料にも使われる鉱物です。このような鉱物が含まれる量によって色の濃さや色味が変わってきます。また、鉄が含まれるので、石が水分を吸うとサビが出る事もあるので注意が必要となってきます。

「ペルリーノ ロザート」を取り扱う時の留意点

やさしく取り扱う

「ペルリーノ ロザート」に見られる模様とか柄とか言われるものは、大理石ができる過程で、温度や入り込んだ鉱物等で、出来るものです。性質の違うものがとりあえず、一つの岩石になっていろと言うこととなります。従って柄の多い大理石は、落としたり、ぶつけたりすると、裂け目が生じたり割れたりします。基本的には緻密な岩石なので、見た目よりは重量があります。足の上に落としたりすると、けがをしてしまいます。施工の際には十分気をつけて、大理石を優しくあつかってください。

お手入れについて

「ペルリーノ ロザート」の色は鉄分を含んでいる為に付いている色です。元々の色が美しいほど、吸水によって浮かんでくるサビは見苦しい事があります。大理石は意外とデリケートな岩石なので、お手入れも石の性質を知った上で行ってください。なるべく、水を使ったお手入れは避けてください。また、化学作用に弱く、特に酸性のものは絶対に付着させないでください。洗剤を使われる場合は中性洗剤を薄めて使用してください。洗剤成分は速やかにふき取る事も大事です。

「ペルリーノ ロザート」に適した製品

ペットのクールマット

近年のペットブームで、大理石を利用したペットのためのクールマットが多く売られています。熱を伝えにくいので、ひんやりしていて夏の熱中症予防に適しています。「ペルリーノ ロザート」の色と模様は汚れも目立ちにくく、ノミやダニなどの不快害虫の繁殖も無いので清潔に使えます。お部屋の日光が当たらない場所に設置して利用してください。

キッチン用品

タイル状のものを使うこともありますが、加工が容易なので、楕円形や他の形に加工して、カッティングボードやお皿の代わりにも使われています。温度が伝わりにくいので、冷たいものを盛り付けるのに最適です。華やかな色合いの「ペルリーノ ロザート」なら、パーティなどの演出にも一役買うことでしょう。また、カウンターやテーブルのトップにも利用されます。「ペルリーノ ロザート」は豊かな彩ある大理石なので、優雅な時間を過ごすための良いアイテムとなるのではないでしょうか。

「ペルリーノ ロザート」のまとめ

はるばるヨーロッパからやってくる、「ペルリーノ ロザート」は、日本のあちこちの建造物を彩っています。マンションやホテルの壁や、屋内の柱の外装に使われ、その場の雰囲気を優しく柔らかいものにしてくれています。同じ地域で採石される「ペルリーノ キャロ」と組み合わせて使われている例もあり、化石を含んでいる物もあります。単なる大理石の壁でなく、時には石そのものをゆっくりと観察する事も楽しいかもしれません。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…15000円
400角…17000円
600角…22000円

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