目次しらべ
アラベスカートコルキア(Arabescato Corchia)のしらべ
アラベスカートコルキアは、イタリア・カッラーラ産の大理石で、
白いベースに大胆なグレーの模様が入るのが特徴です。
一般的な大理石よりも模様の動きが強く、
空間の主役になるような高級感を持っています。
白地に灰色の縞が、大きく入っているアラベスカートコルキアと呼ばれる大理石をご紹介します。
模様がまるで唐草模様のように見える事から、アラベスカートの名を冠しています。いろいろな姿を、見せてくれる大理石です。
「アラベスカート コルキア」の原産地
イタリア共和国の中部、ティレニア海に面したトスカーナ州のルッカ県にあるスタッツェマという町で大理石の「アラベスカート コルキア」が切り出されています。
県都のルッカはスタッツェマから南東に約20㎞の所にあり、紀元前にはすでに都市としての機能をはたしていました。中世に築かれた城壁は、現在も旧市街地を囲んでいます。城壁内の旧市街地には、その時々の支配者が権力の象徴として建てた塔が数多く残されていて、いくつかの塔は最上階まで登る事ができるようになっています。
他にも、長い歴史を感じさせることの出来る複数の教会や大聖堂など、見る価値のある建造物が多く残っています。この地方は温暖で、古い歴史と美しい自然に恵まれた地域なので、1年を通して世界中から観光客が絶え間なく訪れています。
また、長崎を舞台にしたオペラの「蝶々夫人(マダムバタフライ)」の作曲者であるジャコモ・プッチーニの出身地であり、彼の生家は博物館として公開されています。
「アラベスカート コルキア」の特徴
・白ベースに力強いグレーの模様
・1枚ごとに表情が大きく異なる
・高級感と存在感が強い
この石は、空間のアクセントではなく、
主役として使われることが多い大理石です。
白い地に大きく灰色が混ざり合っているのが、この大理石の最大の持ち味でしょう。見方によっては、青灰色の海に浮かぶ流氷のようにグレーの中から白い塊が浮かび上がってきているようでもあります。幅の広い縞模様から、細いスジ模様まであり、大小の白い塊の部分が多様な表情を見せてくれる大理石です。
大理石は学問上では結晶質石灰岩と言って、基本的には白い色をしています。「アラベスカート コルキア」の模様となるグレーは、不純物として含まれる黄鉄鉱(パイライト)によるもので、これの含有量や入っている場所によって様々な模様が創り出されています。
切り出される場所によって、模様の入り方や、色の濃さが変わります。また、イタリアの教会には、古くから現在に至るまで、大理石の「アラベスカート コルキア」がたくさん使用されていることも、よく知られていることです。太古の昔から切り出され、その地域の人々にとって大事な場所で使われてきた大理石です。
他の白系大理石との違い
・ビアンコカララ → 柄がやさしく使いやすい
・タソスホワイト → ほぼ無地で明るい
・アラベスカートコルキア → 柄が強く主役になる
そのため、シンプルな空間よりも、
デザイン性を重視した空間に向いています。
「アラベスカート コルキア」を取り扱う時の留意点
お手入れ方法
他の白系大理石同様、色が白いということで汚れは目立ちやすくなります。大理石のお手入れにはなるべく水を使わないほうがいいので、柔らかい布を使い、から拭きをするか、硬く絞った布を利用するのがよいでしょう。
また、油分がついて放置しているとシミになってしまいます。そうしたものが付着した時は早急に洗い落としてください。その場合、洗剤を使うのであれば、中性の洗剤を使わないと、逆に大理石の表面を傷めることになりますので、洗剤を選ぶのにも注意が必要です。
柄について
「アラベスカート コルキア」はモノトーンの素晴らしさがわかる大理石です。大きく入る模様が魅力の一つですが、使われる場所によっては欠点となる場合があります。小さなサイズの石板を使われる場合に、「アラベスカート コルキア」の大きな模様のどの部分が見えるかによって随分と雰囲気が変わってきます。比較的細かな模様のはいるものから、白一色になってしまうものまで様々です。天然石なので、見た目の違いがある事を考慮して使用してください。
主な用途
・キッチン天板
・壁面(アクセントウォール)
・洗面カウンター
・床材
特に、柄を活かした「ブックマッチ」などで使うと、
非常にインパクトのある空間になります。
「アラベスカート コルキア」に適した製品
床材
玄関の内側やロビーなどに使用されます。タイル状のものを組み合わせていく方法が使われますが、柄が大きいので、模様を合わせながら敷き詰めていくのが楽しいかもしれません。ただ、キズが付きやすいので、表面のコーティングを行い、研磨等のメンテナンスを怠らないようにしてください。
内装材
公共の施設、例えば美術館や博物館などの建築物の階段手すりや、柱の外装に使われ、内壁の装飾に多く使用されています。大きく美しい柄と、研磨によって引き出されたツヤのある表面が、屋内を華やかに演出することでしょう。「アラベスカート コルキア」はモノトーンと言う無彩色である為に、室内にある調度品や装飾品の存在を損なわず、逆に引き立ててくれるのではないでしょうか。また、白はどんな色にもなり得るので、照明の色によっては幾通りでも表情を変えることもできます。
注意点・デメリット
・大理石のため酸に弱い
・柄のばらつきが大きい
・価格が高め
そのため、実際に選ぶ際は
現物確認が非常に重要な石材です。
この石が向いている方
・空間の主役になる石を探している
・デザイン性の高い内装にしたい
・白系でも個性を出したい
逆に、落ち着いた空間にしたい場合は、
他の大理石の方が向いていることもあります。
「アラベスカート コルキア」のまとめ
歴史ある地域のもとで、気の遠くなるような時間をかけて育まれてきた大理石の「アラベスカート コルキア」は、小さい石板でさえ一つとして同じ姿はありません。
まさしくすべてがオンリーワンと言える大理石です。美術館などの公共の場にも多く利用されているので、ただの壁としてではなく、「アラベスカート コルキア」の見事な模様も楽しめたらよいのではないでしょうか。
参考価格:㎡あたり 30,000円〜80,000円程度
※厚み・仕上げ・数量・輸入時期により価格は大きく変動します。
正確な価格はお気軽にお問い合わせください。
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