ブレッチアサルダ イタリアはサルデーニャの大理石のご紹介

ブレッチア・サルダ(Breccia Sarda)のしらべ

地中海沿岸は色々な種類の良質な大理石の宝庫です。その中で、ベース使いにぴったりな雰囲気の大理石があります。地中海の美しい青い海と太陽に照らされた島から切り出されている、大理石の「ブレッチア・サルダ」をご紹介します。

「ブレッチア・サルダ」の原産地

大理石の「ブレッチア・サルダ」を採石している場所は、サルデーニャ島の東側、ほぼ中央に位置するオロゼーイと言う町にあります。西部地中海のほぼ真ん中に浮かぶサルデーニャ島は、イタリア共和国の西側に位置する、九州と四国の中間くらいの面積がある地中海では二番目に大きな島です。

この島にはヨーロッパだけでなく、アフリカや中東の影響を受けたとみられる独特の文化があり、イタリア本土では見かけないような特有の料理もあります。謎の多い島で、はるか昔にヌラーゲと呼ばれる人々が住み着いたようですが、この人々については詳しいことが解明されていません。同じくヌラーゲと呼ばれる先史時代からの石造の遺跡が、8,000以上も島の各所に残っています。古代では、太古の火山活動が残した黒曜石の採石が行われ、刃物などに加工されていたようです。また、希少種の動植物が幾種類か生息していますが、本土で普通にみられる種がいないと言う特有の生物相があります。

「ブレッチア・サルダ」の特徴

本磨き

大理石の「ブレッチア・サルダ」は、地模様のあるベージュからピンク系の石です。全体的に色が薄く、スジのような模様が入っていますが、あまり濃い色ではありません。ブレッチア(角礫岩)特有の小石が入っているために見える、丸や角い模様が細かく入り組んでいます。このような見た目は、大理石の石種の一つである「トラバーチン」に似た感じがあります。

「ブレッチア・サルダ」の小石状の模様が、「トラバーチン」にたくさんある小さな穴が創り出す模様とよく似ています。また、スジ状の色の違う部分を挟んで層をなしているところもあります。逆に、小石状の礫がほとんど見られない所は、ベージュの濃淡で模様が構成されています。この種類の石の特徴として、吸水率が高いことが挙げられます。様々な小石が寄り集まってできていることから、わずかな隙間が数多くあります。小石同士が完全に密着することがないので仕方のないことですが、この点をよく知った上で使用することが大切です。

「ブレッチア・サルダ」を取り扱う時の留意点

石の性質を知る

石材は基本的には硬く丈夫な素材です。種類も豊富で、濃くても薄くても自然の優しい色合いをしています。しかし、種類に応じた脆弱性もあります。「ブレッチア・サルダ」は吸水性が高く、ベージュやピンク系の石は鉄分を含有していることが多いので、水分によってサビが出ることがあります。薄い色の石ですと、サビが浮くと濃い茶色のシミが出来ます。症状がひどくなると、専門家でも完全に取り除くことはできません。使用する場所や用途によっては、使う前に撥水処理などを施した方がよいでしょう。

弱点について

岩石は頑丈なイメージですが、あくまでも天然の素材です。大理石は、原料と言える成分の為に化学作用に弱い点があります。炭酸カルシウムが主な成分なので、特に酸性に弱く、極端な場合には石が溶け出してしまう事があります。その様な事から、ツヤ落ちやシミなどの原因になってしまいます。アルカリについても酸性ほどではありませんが影響があります。お手入れの時に使われる洗剤等は、中性の物を薄めて使用してください。

「ブレッチア・サルダ」に適した製品

屋内によく使われます。

床や階段

ヨーロッパでは昔から石造りの家が多く建てられていました。現在でも基本は新建材を使っても、仕上げに石材を使うことが多く見受けられます。「ブレッチア・サルダ」は温かみのある色と細かな地模様があるので、広い場所に使うことで一段と素晴らしさを引き出せるでしょう。特に床や階段の踏み板などで使われれば、大地の色が安定感をもたらしてくれるのではないでしょうか。

天板

キッチンや洗面台などの天板にも使われます。特にサニタリー空間ですと、石材は衛生面で活躍できます。吸水しないようにコーティングを施しておけば雑菌が繁殖することは少なく、汚れた時には、普段でしたら乾いた柔らかい布で拭くだけで十分です。薄めの明るい色調をした「ブレッチア・サルダ」は、温もりの中にさわやかな雰囲気も持っているので、高級感と共に落ち着きのある室内を演出できるでしょう

「ブレッチア・サルダ」のまとめ

サルデーニャ島の東側にある小さな町にある、大理石の「ブレッチア・サルダ」の採石場は、町の広さより大きな場所です。上空から見ると広い範囲で白く見えます。地中海の青い海と大理石の白い石に囲まれるようにして佇む、オロゼーイと言う町から切り出される大理石の「ブレッチア・サルダ」は建物を飾る最高の素材ではないでしょうか。