イタリア産赤い大理石ブレッチア・ペルニチェのご紹介

シェアする

ブレッチア・ペルニチェ(Breccia Pernice)のしらべ

文様と色の美しい大理石ですが、石材として使われる石の中には学問上、大理石ではない石もあります。ブレッチアとは角礫岩のことで、割れた小石のようなものが寄り集まり固まった岩石です。切断面を磨いた時に美しい模様がみられることで、石材としては大理石に分類されています。

原産地

地中海に突き出したイタリア共和国の北東部に、ヴェローナと言う都市があります。アルプスの麓に位置する街で、紀元前にはすでに都市としての機能を備えていました。この街は、中世においてはヴェネツィア共和国の主要都市でした。その後、18世紀にフランスの支配に入り、18年後にはオーストリアの領土となりました。数奇な運命をたどったヴェローナは、現在でも当時の建造物が多く残され、市街地が丸ごと世界文化遺産に登録されています。例えば、イタリア国内で最も保存状態の良い円形闘技場が街のほぼ中央にあり、ここで毎年オペラが上演されています。シェイクスピアがいくつかの戯曲の舞台に選んだこの街ならではの催し物です。

特徴

基本的には、赤茶色のレンガのような色をしています。ピンクに近い薄い部分もありますが、大体において濃い色の石です。多数の白い筋模様があり、模様を織りなしています。また、年輪の様な筋もようが見られる所もありますが、この部分はかなり濃い色になっています。角礫岩の特徴である、玉と呼ばれる角張った石がそのまま見られることが多くあり、これが模様を作り出す大きな要因となっています。

取り扱う時の留意点

石材の特質を知って、対処することが大切です。

大小の小石が寄り集まって構成されている岩石なので、目に見える大きさではありませんが、数多くの隙間があります。その隙間に水が入り込むと様々な不具合が生じます。色が変わったり、表面にザラつきが生じたり、ひどくなると苔やカビが発生することもあります。このようなことを回避するためには、特に水回りなどに使う時に、撥水処理やコーティングを施した方がよいでしょう。お手入れは、普段は乾いた柔らかい布で拭き、汚れがひどいときは、硬く絞った布を使うことをお勧めします。

適した製品

内装材に使われます。

壁や柱
濃い色なので全面に使うと少し暗い感じになりますが、アクセントとしてライン使いにしたり、市松のように部分的に使うと、色が引き立って本来以上の美しさが引き出されます。

床や階段
床面などは全面に使われることがあります。柄が大きいところもあるので、タイル状の石板を使えば同一の石材とは思えない模様を描き出すこともできます。また、大きく色の変わっている場所もあり、うまく組み合わせることで様々な表情が表れるでしょう。

まとめ

輸送コストが抑えられるために、ヨーロッパでは大理石を屋外に使うことも多々あります。古くから建物が石造りである事も、その要因でしょう。ブレッチア・ペルニチェは美しい赤い色と、大きなはっきりした柄なので、建物や屋内空間をゴージャスに演出できる素材と言えるのではないでしょうか。