ルスキッサダークピンク ルーマニア産ピンクの大理石のご紹介

ルスキッサダークピンク(Ruschita Dark Pink)のしらべ

 

ピンクの語源は撫子を指していると言われています。
赤と白を混ぜたピンクの色を、ヨーロッパではバラに例え、アジアでは桃の花の色を指す事があります。
このように花の色に例えられることの多いピンク色の大理石が、ルーマニアの険しい山から切り出される「ルスキッサ ダークピンク」です。

 

 

 

「ルスキッサ ダークピンク」の原産地

ルーマニアの南西部にあるカラシュ=セヴェリン県は国内で3番目に広い県です。
この県にあるルスキタ(または、ルシタ)と言う小さな村に「ルスキッサ ダークピンク」の採石場があります。
この地域はバナト地方の一部で、ドイツの森から流れ出て黒海に注ぐ、ヨーロッパで2番目に長いドナウ川がルーマニアに入る場所です。
多くの自然がそのまま残されている場所がたくさんあり、国立の自然公園がいくつかあります。
その一つに、チェイレ・ネリー・ベンシュニツァ国立公園があり、大変珍しい滝があります。
苔むした岩を流れ落ちる「ビガーの滝」は、小さな渓流にあります。
ミニス渓谷にあるその滝は、まるで巨大な苔玉のような岩を幾筋もの糸の様に水が流れ落ちます。
また、ルーマニアには数多くの鍾乳洞が存在しますが、「ビガーの滝」の近くにも「ビガーの洞窟」があります。
そこは、ファンタシーの物語に出てくる世界のような素晴らしい森です。

「ルスキッサ ダークピンク」の特徴

 

本磨き

「ルスキッサ ダークピンク」はダークピンクと言う名前が付いていますが、地色は柔らかいピンク色をしています。
その中に灰色の部分が模様として入っています。
従って、ダークと言う名ですが、優しい雰囲気のある大理石です。
しかし、天然石なので色の濃さやグレーの部分の入り具合に差が出てくるのは当然と言えます。
地色は基本的にふわっとしたピンクのものが多いのですが、色が濃くなる所や、逆に白に近いほど薄くなるような場合もあります。
また、色味にも違いがあり、黄色を帯びる場合があり、ベージュに近い見かけのものもあります。
模様を作り出している灰色の部分は、にじむようなグレーの帯が入っている事が多くあります。
この模様になる所も、とても濃いダークグレーをしたものや、淡い印象になっている例もあります。濃いグレーが多く入っている時は、まさにダークピンクと言える色合いになり、大人っぽい雰囲気のピンクになります。

 

 

「ルスキッサ ダークピンク」を取り扱う時の留意点

柔らかい部類の石材です

石は硬いイメージがありますが、大理石は比較的柔らかい石です。
大理石を構成している物質は方解石(カルサイト)と言って成分は炭酸カルシウムです。貝殻やサンゴを形作っているものと同じ成分です。
従って、酸によって溶ける性質と傷がつきやすい特性があります。
特に表面をツヤのある鏡面に加工されたものは、金属などの硬い物をぶつけると簡単に傷がついてしまいます。とは言え大理石も石材ですので、テーブルトップなどに使う場合に陶器やガラスの食器は優しく置いて下さい。特に角が当たると割れてしまいます。

お手入れの手順

先に述べたように大理石は傷がつきやすい石材なので、お掃除をする場合に気を付けないといけない事があります。
まず、ほこりなどをモップで軽くはたくか、掃除機で軽く吸ってください。初めから拭き掃除をすると、細かいゴミで傷をつけてしまう事があります。拭き掃除も水拭きは極力避けてください。通常は柔らかい布で乾拭きする事をお勧めします。

 

 

「ルスキッサ ダークピンク」に適した製品

水平面

床や階段の踏み板に使われます。「ルスキッサ ダークピンク」の模様は一方向に流れる場合が多いので、それを利用して新たに幾何学模様を作り出すこともできます。
ダークピンクの名前がついていますが、厳密に言うと赤に近いようなところから黄色味を帯びてベージュに近いものまで様々な色合いがあります。
色味の幅が広いので、比較的濃い色など、床面に似合う色が使えればよいのではないでしょうか。

垂直面

柱や壁に利用されます。また、階段の手すりや手すりを支える柱にも使われます。
「ルスキッサ ダークピンク」は淡いピンクをしたものが多いので、優しい雰囲気の空間を作るための最適な材料と言えるでしょう。
グレーの模様もにじむような感じなので、わずかずつ色が変わるグラデーションのようで穏やかなイメージがあります。
大理石の高級感と、「ルスキッサ ダークピンク」のパステルカラーの色合いは、華やいだ印象のある屋内空間を作る手伝いが出来るでしょう。

 

 

 

 

 

「ルスキッサ ダークピンク」のまとめ

花の色に例えられることの多いピンクですが、ルーマニアの言葉でバラを表す単語はロズと言います。
「ルスキッサ ダークピンク」は別名で、「ルシタ ロズ」とも呼ばれます。
大地は、地上に多種多様な花を咲かせていますが、地中深くにも花の色を秘めていたと言えるでしょう。
気の遠くなるような時間をかけて大地の奥で作り出された、「ルスキッサ ダークピンク」の花の色を目の当たりにできることは幸せなことかもしれません。

 

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

400角…16063円

2022年11月のしらべ

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