ホワイトパール スペイン産の白御影石のご紹介

ホワイトパール(White Pearl)のしらべ

太古の昔から珍重されてきた真珠は、その美しさから様々な別名を持っています。「人魚の涙」「月のしずく」など、昔の人たちは海が育てた宝をそう呼んで大事にしてきました。そんな海の宝の名前が付いた清楚な白御影石があります。ヨーロッパの山から切り出されている、真珠の輝きを持つ御影石の「ホワイト・パール」をご紹介します。

「ホワイト・パール」の原産地

スペイン王国の中央部はカスティーリャ地方と呼ばれています。イベリア半島の大半を治めていた王国の名前です。スペインの大部分を占めるこの地方のほぼ中央に、首都のマドリードがあります。そこから北に約50km離れた所にある、ブスタルビエホと言う町の近郊で御影石の「ホワイト・パール」が切り出されています。首都を擁するマドリード州は1州1県で成り立っています。国内でも面積の狭い州ですが、首都があるために人口が多く、人口密度は国内で1番です。しかし、人口は都市部に集中しているので、首都圏以外には住人が少なく、多くの自然が残されています。狭い地域の中には、標高の高い山岳部と、多くの河川流域の平野部がある為に気候も2つに分かれています。ブスタルビエホは郊外にあたる山岳部なので、人口は少ないのですが、豊かな自然が残されている地域です。特に鳥類は数種類の猛禽が生息していて、ハゲタカなどの大型の猛禽も繁殖しています。このことは、生態系が豊かであることの証と言えます。

「ホワイト・パール」の特徴

本磨き

「ホワイト・パール」は白御影に分類される御影石ですが、大きなサイズの石材を見るとグレーに見えるものもあります。「ホワイト・パール」は典型的な花崗岩で、主な構成鉱物が中粒から小粒の長石と石英、黒雲母の粒子から成り立っています。白い長石と灰色の石英が入り混じる、まだら模様の中に黒雲母の粒子がたくさん入っているので、離れて見ると全体的に薄いグレーに見えるようです。石目が小さいので、見た目が砂の様な感じの柄になり、緻密な石となっています。吸水率も低く、屋外の使用にも十分耐えることができる石材となっています。パールの名前を持つ通り表面が光を反射してキラキラと輝きますが、これは構成物質の雲母(うんも)の煌めきです。雲母は昔から「きらら」または、「きら」と言う呼び名があるくらい光によく反射します。また、長石と石英もガラス光沢があるので、特に屋外で使われている場合は太陽の光に反射してとても綺麗に見えます。

「ホワイト・パール」を取り扱う時の留意点

正しいお手入れで美しさを長持ちさせましょう。

一般に御影石はお手入れが簡単だと言われることがあります。確かに緻密で化学作用や季節変化に強く、劣化しにくい素材です。しかし、天然の石ですので様々な事にまったく影響を受けないわけではありません。特に、「ホワイト・パール」のような白や薄い色の石は汚れが付着すると非常に目立ちます。また、構成鉱物が原因となる茶色のシミも美しさを損なう要因となります。日頃のちょっとしたお手入れで、御影石の持つ美しさを長く保つことができます。通常のお掃除は柔らかい布で水拭きをする程度で十分です。汚れがひどい時には中性洗剤を使用して、その後、洗剤成分を十分に拭き取ってください。洗剤成分が残るとシミの原因になってしまいます。

名称について

「ホワイト・パール」は英語の名称です。日本語に直訳すると「白い真珠」ですが、ヨーロッパではイタリア語やスペイン語なども多く使われています。特に「ホワイト・パール」は原産地がスペインなので「ビアンコ・ペルラ」と称されることが多くあります。いずれも意味は同じなのですが、混乱することがあります。複数の名称が併記される事もあるので、参考にしてください。また、採石場の情報があれば確認するとよいでしょう。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「ホワイト・パール」に適した製品

上品な白御影石を生活空間に取り入れる。

オブジェ

御影石は硬く緻密な石なので加工は難しいと言われますが、様々な置物や照明器具などが作られています。大きな石材の表面の研磨など大まかな事は機械が行いますが、細かな細工は今でも職人の手による作業です。最近では洋風な建物にもマッチするモダンでスタイリッシュな彫刻製品が作られています。「ホワイト・パール」の淡い色はどこに使ってもその場の雰囲気に溶け込むのではないでしょうか。

建築物の装飾

階段の手すりや柱の一部、また、床等をモザイクで飾るために使われます。日光だけでなく屋内の照明でも光を反射してきらめくので、控えめな色と相まって上品な中にも華やかな雰囲気も持てます。また、「ホワイト・パール」は色が薄く照明をそのまま反射するので、照明の色で屋内空間のイメージが変わり多様な表情を持つ空間になるでしょう。

「ホワイト・パール」のまとめ

一般に御影石と言われる石材は学問上では花崗岩です。花崗岩は何種類かの鉱物で出来ています。その中に雲母があります。英語やラテン語でも雲母は「輝く」と言う意味を持っています。お天気の良い日に御影石の石垣等を見ると、キラキラと光るのを見ることができます。「ホワイト・パール」などパールの名を持つ御影石はこの煌めきが多く見られます。御影石は美しい石と言える素材ではないでしょうか。