タイワンジャモン 台湾の緑の大理石のご紹介

台湾ジャモン(Taiwan Green Marble)のしらべ

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日本の南、沖縄県の与那国島からも見ることができる、台湾から切り出されている、大理石の台湾蛇紋をご紹介します。
深い緑色が、雅な風情を醸し出している、上品な大理石です。

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「台湾蛇紋」の原産地

花蓮(ファーリェン)県は台湾の東部に位置します。台湾の主な山岳部が集中している地域で、平地はごくわずかです。亜熱帯気候で雨が多く、日本と同じく台風が毎年被害をもたらしています。花蓮には自然が作り出す景勝地がたくさんあります。中でも国家公園に指定されている太魯閣(タロコ)渓谷は、大理石の絶壁を見ることのできる絶景の地です。

この地域を流れる川の立霧渓(たっきりけい)の水が、長い年月をかけて大理石の山を削り取ってきました。渓谷の途中には、「慈母橋」と言う赤い橋が架けられていて、袂の狛犬や欄干が大理石で作られています。タロコとは、この地に古くから住んでいる「タロコ族」の言葉で、「連なる山の峰々」と表される言葉から命名されていると言われています。また、太平洋の荒波に削り取られた海岸線にも絶景と呼ばれる地形があって、1,000mを超す絶壁も見られます。荒々しい大自然の力に畏敬の念を抱く風景が広がっています。

「台湾蛇紋」の特徴

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本磨き

「台湾蛇紋」は、学問上では大理石ではなく、蛇紋岩(じゃもんがん)と言う種類の岩石です。基本的に大理石は、太古の海洋生物が残した骨格や殻などが降り積もり、マグマなどの高温に影響された「結晶質石灰岩」です。蛇紋岩はマグマがゆっくり冷えて固まり、地下の水分に影響されて出来上がった岩石の一種です。美しい緑色をしている事が一番の特徴で、白いスジが網目のように入っているところが蛇のような紋様に浮き出ていることで、蛇紋の名前が付いています。

また、蛇紋岩が出来上がる過程に於いて様々な要因が作用して、最初に出来上がった濃い色の蛇紋岩が割れて、新しい蛇紋岩の中に取り込まれたためにできる模様が見られる石もあります。このような過程で出来た石は、薄い緑の中にダークグリーンの部分が浮かんで見えます。緻密な石なので、研磨することによって、美しい鏡面が得られます。見た目がこのように美しいことから、商業面では大理石に分類されています。加えて、貴石の「翡翠」を含んでいることが多々あります。

「台湾蛇紋」を取り扱う時の留意点

岩石の特徴

蛇紋岩の特質上、割れや欠けが起こりやすい石です。施工するときには、落とさないことはもとより、ぶつけないように注意が必要です。しかし、いくら注意していても使用しているうちに、割れ目ができることがあります。特に床に使った時は、どうしても力が入ってしまうので、ヒビが入ることがよくあります。そのままにしておくと、割れ目ができた所から、欠けたり、はがれたりします。

また、とても柔らかい部類の石なので、先の尖った金属などで簡単に傷が付いてしまいます。補修することで美しさを蘇らせることができるので、プロの方に相談するとよいでしょう。

見た目の違い

「台湾蛇紋」のように全体的に色の濃い石の場合には、色の濃さに差が出る事がよくあります。特に構成している石が複数ある場合には、このような事が顕著に現れます。蛇紋岩の特徴に見られる、色の濃い部分と薄い部分の割合が違うと全体的な雰囲気も変わってきます。天然の岩石なので、このような事が起こり得るのは当然の事として念頭に入れておいてください。

「台湾蛇紋」に適した製品

台湾蛇紋が使われている製品は、意外と身近にあります。

インテリア雑貨品

ステーショナリーとしてペンスタンドなどの小物もありますが、最近はノートPCの冷却台に使われます。天然石は熱を伝えにくい性質があるので、PCの熱を取ってくれます。少し大きめの大理石を使えば、マウスパッド兼用にもできます。重量もあるので、安定して使えます。デスク周りがゴージャスになりますね。「台湾蛇紋」は、柔らかい部類の石で細工が容易になっているので、様々な意匠を凝らした小物も作られています。原産地の花蓮ではお土産品としての多様なオブジェも作られています。

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 装飾用

夏山の木々の様な緑色は、壁や床のアクセントに最適です。白や薄いベージュ系の大理石と、組み合わせて使われます。市松に並べたものや、ストライプ状にして表情を作っていくとモダンな感じになります。緑色の大理石は種類が少ないので、モザイク模様のポイントにも使えます。複雑なモザイクも濃い緑色の「台湾蛇紋」が含まれると、模様全体の雰囲気を引き締めることができるでしょう。

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「台湾蛇紋」のまとめ

台湾の花蓮港には、「台湾蛇紋」で出来た大きな郵便ポストがあります。地元の人たちや、世界中から訪れる観光客もこのポストに手紙を投かんしています。他にも街の各所に大き目のオブジェなどが置かれています。地元の各所に使われていることは、「台湾蛇紋」の原産地の人々が、この石を誇りにしている事の証ではないでしょうか。

唯一、日本から台湾の姿が見える与那国町は花蓮市と姉妹都市となっています。親近感のある台湾から来る「台湾蛇紋」は、人気のある色合いと言うこともあり、これからも身近なところで見る事が出来るのではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…12000円
400角…12000円

2020年7月のしらべ

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