大谷石のご紹介

シェアする

大谷石(Oya Stone)のしらべ

yjimage

大谷石は、グリーンの肌地に「ミソ」と呼ばれる褐色の点柄が散る凝灰岩の石材です。栃木を代表する石材として、世界的建築家フランク・ロイド・ライトが設計した旧帝国ホテルの建材として使用されたことでも有名です。このページでは、凝灰岩の代表に数えられる大谷石についてご紹介します。

原産地

大谷石は、栃木県北中部に位置する宇都宮市大谷町で採掘されています。栃木県の県庁所在地でもある宇都宮市は、北関東最大の人口を抱える都市であり、1996年には、人口20万人以上を有する中核市の指定を受けました。

大谷町には、かつて大谷石を採掘した地下採掘場跡を一部見学できる大谷資料館があります。地下に広がる大規模な採掘跡は、戦時中は軍の秘密工場として、戦後は国の米貯蔵庫にも利用されたところで、現在では、コンサートや美術展、アーティストのプロモーションビデオ、映画の撮影場所などにも使用されています。

町内にある大谷寺は、国内有数の洞窟寺院として有名です。堂内の岩壁に彫られた十体の摩崖仏のうち、本尊にあたる千手観音は、弘法大師の制作として現在に伝わります。寺院の背後に聳える御止山をあわせて、大谷寺は、国の重要文化財、特別史跡、名勝と、3つ国の指定を受けた極めて珍しい寺院です。

特徴

大谷石は、火山活動で噴出した灰や砂礫が、海水中に堆積して形成された石材です。耐火性、耐熱性にすぐれた性質を持ちあわせており、そのやわらかな石質から、加工が容易な石材としても知られています。

大谷石は、経年とともに表面の風合いが変化する特徴を備えています。近年では、石に含まれるゼオライトという物質が、調湿効果や消臭効果を発揮することが分かり、環境や人体に優しい健康建材としても注目されています。

温もりのある素朴な石材として、公共施設や店舗、教会、美術館、駅などにも利用される幅広く用途に使える石材となります。

evernote-camera-roll-20161206-151142-48

evernote-camera-roll-20161206-151142-43

表面仕上げについて

通常大谷石は切りっぱなしのダイヤ挽きと言われる仕上げを使用されることが多いですが、他にビシャン加工、リブ加工、チェーン加工、こぶ出し加工、溝加工などいろいろありますので、使用されるときは専門家に相談されたほうがいいと思います。

0080000000043

ダイヤ挽き

0080000000163

リブ加工

0080000000013

割り肌

0080000000123

ビシャン加工

0080000000083

チェーン加工

0080000000203

溝加工

留意点

大谷石の留意点についてご説明します。

浸水性が高い

大谷石は、石肌が多孔質のため石の密度が粗く、水が浸透しやすいという特徴をもっています。黒ズミやカビなどが石表面に現れやすい石材となりますので、外壁などに使用する際は、事前の対策が必要となります。

酸性質は厳禁

大谷石は、耐酸性の性質を持ちあわせておりません。お手入れの際には、酸洗いや酸性洗浄液などに侵されない配慮が必要です。石質にあわせたお手入れを心掛けてください。

風化に注意

大谷石は、経年により風化する石材として知られています。外気に触れると、石内部の水分が蒸発することにより、次第に表面が変色していきます。屋外で使用する際は、石本来の美感を損なわないように、今後の対策を練る必要があるでしょう。

適した製品

おもに住宅、店舗、玄関ポーチ、石蔵、門柱、石堀、階段などの建材の他に、公共施設の教会、美術館、駅などに利用されています。耐火性に強いことから、七輪、石窯などの素材にも使用されています。

evernote-camera-roll-20161206-151142-46

意外な使用法

この石に細工を施した大谷石細工は、栃木県の伝統工芸品に認定されています。スピーカー、植木鉢、ルームライト、テーブルなど、素朴な風合いを生かした工芸品が多く制作されています。

また石材の吸水性に着目して、コップの下に敷くコースター、音質の向上を促すオーディオルームなどの壁面にも使用される、幅広い用途に活用できる石材となります。

まとめ

耐火性、耐熱性の性質を備えた大谷石。素朴な風合いと加工が容易な石材であるために、ピザ釜などの火まわりでのご利用はもちろん、工芸品やオーディオボードなどにも利用される、たいへん親しみやすい石材と言えるでしょう。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

ダイヤ挽き(H=300まで)

t=20…14000円
t=30…16000円
t=60…23000円
t=90…28000円

2017年3月のしらべ