インパラブラック 南アフリカの黒御影のご紹介

インパラブラック(Impala Black)のしらべ

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世界中で使われる最もポピュラーな黒御影石と言われている「インパラ・ブラック」は、日本でもよく目にする御影石の一つではないでしょうか。建物の内外や屋外の石造品など、様々な場所で利用されています。

 

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「インパラ・ブラック」の原産地

南アフリカ共和国のラステンバーグ(ルステンブルク)市のボスプルイット地区で、「インパラ・ブラック」は採石されています。北西州の都市であるこの街は、2010年のワールドカップ・サッカーの会場になった所です。当時は日本からも大勢のサポーターが、訪れたのではないでしょうか。ボツワナと国境を接する地域で、ボツワナの大半を占めているツワナ人が多く居住しています。ツワナ人はアフリカの南部地域で多くの人々が暮らしていますが、アパルトヘイトの時代にはこの地域に彼らの自治体が存在していました。標高が1,500mの高地にある場所なので、一年を通して過ごしやすい気温となっています。南半球なので、日本とは季節が逆になりますが、夏でも最高気温が30℃くらいで、雨もこの時期に多く降ります。冬季でも気温が氷点下を下回ることはほとんどありません。鉱物資源が豊富で各種の鉱山がたくさんあり、世界最大のプラチナ鉱山や、ニッケル、クロムなど御影石以外にも様々な鉱物が大地から掘り出されています。

 

 

「インパラ・ブラック」の特徴

御影石は石材の種類の名称で、学問上では花崗岩が大半を占めています。しかし、黒御影石のほとんどは「斑レイ岩」と言う岩石で、全体的に色が黒く、ガラス光沢のある鉱物を多く含んでいます。「インパラ・ブラック」は、ブラックの名が付いていますが、基本的には濃い目のグレー系御影石です。複数の採石場があり、元々色の濃淡が激しい石で、黒から薄い灰色まで広い範囲の色があります。従って色の濃さによって、「ダーク」、「ミディアム」、「ライト」の3種類に分けられて紹介される事もあります。白い斑点が入っており、中には茶色の斑点の入ったものもあります。石目も大きいものから比較的小さいものまであります。このような特徴から、色や柄合わせが少し難しい場合もあります。それでも世界中で人気のある石なので、いろいろな所で使われています。耐水性や耐熱性も高く、酸やアルカリの化学作用にも耐性があることで、使う場所をあまり選ばないことも好まれる要因になっています。埋蔵量は多いので供給は安定しているようです。

 

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本磨き

 

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ジェットバーナー仕上げ

表面の仕上げについて

 

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凹凸があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色味が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「インパラ・ブラック」を取り扱う時の留意点

 

均一の素材が求めにくいことを考慮した上で気をつけることがあります。

広い面で使う時に気を配る

先に述べたように、色の濃淡がとても激しく、柄の入り方も均一ではありません。したがって、広い床などの面に使う場合は色や柄合わせに注意する必要があります。表面加工を変えてモザイク模様にする方法もあります。鏡面に磨かれた「インパラ・ブラック」は、かなり濃い色になりますし、物によっては漆黒と言ってよいくらいの黒になります。ツヤを抑えた加工でもいろいろな方法があり、ジェットバーナー加工は見た目が白っぽくなります。また、高圧の水で加工するウォータージェットと言う方法では、それよりは色が濃くみえます。使う場所や用途によって使い分けると、色ムラもあまり気にならないのではないでしょうか。

補修等の場合では

濃い色の御影石、は汚れやシミなどが生じた時にとても目立ちます。また、床などに使われた時には、経年劣化によって割れたり欠けたりする可能性もあります。このような不都合が発生した時に、補修の為に使用される場合には色のバランスなどを考慮して下さい。

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「インパラ・ブラック」に適した製品

建築物の内外の装いに使われています。

浴室

耐水性、耐熱性が高く、化学作用にも強いので、浴室に使うことができます。ミネラル分を多く含む温泉でも使われています。壁部分はツヤを出した加工品を使い、床はツヤを抑えて滑りにくい石材が使用されています。落ち着いた高級感のある「インパラ・ブラック」は、癒しの入浴タイムにぴったりではないでしょうか。

天板など

キッチンや洗面台、カウンタートップにも「インパラ・ブラック」が使われます。濃い色の石材ですが、ガラス光沢のある鉱物を多く含んでいるので、照明の光に反射してキラキラした様子が見られます。ショップのカウンターなどに利用されれば、豪華な雰囲気を作り出せるでしょう。

表札、銘板

表札などに利用される場合は、色の濃い物が好まれています。彫った場所が少し白っぽくなるので、文字に色を付けなくても目立つようになります。家屋の顏とも言える表札に「インパラ・ブラック」が使われれば、その家の品格を上げる事ができるのではないでしょうか。また、社屋などの大きなビルの入り口付近に設置される銘板は、会社や建物の第一印象を決める要素のあるものです。「インパラ・ブラック」ならその大役を果たすことが出来るでしょう。

「インパラ・ブラック」のまとめ

多様な地球の資源を埋蔵しているアフリカの大地のほぼ南端から採掘されている御影石の「インパラ・ブラック」は、世界中の建築物に威厳と重厚な佇まいを添える役割を果たしています。様々な場面を彩ってくれる「インパラ・ブラック」が採石されている地域では、人々を彩る世界中のプラチナの大半も産出しています。黒御影石の「インパラ・ブラック」は豊富な埋蔵量があるので、これからも多くのシーンで活躍してくれるでしょう。

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…14487円
400角…14487円
300×600…14500円
600角…21277円

2022年11月のしらべ

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