アンゴラブラック アンゴラの黒御影石のご紹介

アンゴラブラック(Angolan Black)のしらべ

一風変わった黒い御影石が、世界最古の砂漠であるナミブ砂漠の北端に近い所で採石されています。太古の息遣いが残るアフリカ大陸の南西部で切り出されている、御影石の「アンゴラ・ブラック」をご紹介します。

 

 

 

 

「アンゴラ・ブラック」の原産地

御影石の「アンゴラ・ブラック」は、人類発祥の大陸と言われるアフリカ大陸で産出しています。アンゴラ共和国のウイラ州ルバンゴはアフリカ大陸の南西部にあり、ルバンゴはウイラ州の州都で、国内第二の都市です。アフリカと言えば灼熱の大地を想像しがちですが、ルバンゴは標高1700mを超える高原地帯に位置します。その為、平均気温は一年を通して20℃を上回る事は少なく、最高気温も30℃に達する事は少ないようです。19世紀の終わりにポルトガルの植民地として、ウイラ高原に多くの農民が入植したのがこの街の起源と言われています。土地が肥沃なので、現在も農業が盛んに行われていて、街の経済を担う大事な産業となっています。大西洋岸にはナミブ砂漠の北端があり、海岸付近とは断崖絶壁で区切られています。海岸方向とは、幾重にも重なったつづら折れの道を自動車で約二時間かけて行き来します。ルバンゴ市内は都市化されていますが、周辺地域では少数民族の人々が遊牧生活を営んでいます。

 

「アンゴラ・ブラック」の特徴

本磨き

 

ジェットバーナー仕上げ

「アンゴラ・ブラック」は、アフリカ産黒御影石の中でも異彩を放つ石と言えるでしょう。「アンゴラ・ブラック」は、地質学上では斑レイ岩に分類されます。深成岩の一種で、一般的に御影石と言われる花崗岩とは構成物質が異なります。斑レイ岩は黒い石がほとんどで、その中に光を反射する性質のある輝石(きせき)や黄鉄鉱を含んでいます。また、斑レイ岩と花崗岩は似たような構成物質が含まれていますが、「アンゴラ・ブラック」には斜長石が多く含まれるために、斜長岩とも呼ばれる事があります。全体的には、黒い石の中に濃いグレーの模様が浮かび上がってくるように見えます。黒御影石は柄が小さめな物が多いのですが、模様を作り出している鉱物が大きいので、柄が大きく見えるのもこの御影石の特徴です。斜長石の中には貴石や半貴石となる鉱物もあるので、光を反射した時には非常に美しく見えます。模様は大きいのですが、一般的な黒御影石と同じく吸水性がとても低く、硬い石材となっています。

 

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

 

「アンゴラ・ブラック」を取り扱う時の留意点

 

様々な色の中で一番濃い色です。お手入れも気をつけて

黒い色は汚れやシミが目立ちます。特に鏡面加工の製品ですとツヤのある黒が美しい半面、何かの原因で不具合が生じると非常に目立ちます。基本的には酸やアルカリなどの化学作用にも強いのですが、過度の薬品使用では耐えることができない時もあります。このような事が起こりうる一番の原因は、誤ったお手入れにあります。汚れを落とす為に使った、強力な洗剤で表面がぼやけた感じになることがあります。このような事態に陥った場合は専門家に任せることが一番です。個人でのお掃除は中性洗剤を使用する事をお勧めします。

名称について

「アンゴラ・ブラック」は黒御影石の中でも珍しい雰囲気を持つ石材です。この石を構成している大半の鉱物は斜長石と言うものですが、斜長石の中には宝石にも劣らない美しい光を放つものがあります。その為、「ラブラドール・ブラック」や「ラピス・ブラック」など、半貴石の名称が付けられている事もあります。複数の名前が表示されている事もあるので、原産地などを確認した上で購入するのがよいでしょう。

 

「アンゴラ・ブラック」に適した製品

おしゃれな黒を楽しむ

天板

ショップのカウンタートップに使うと、モノトーンの高級感と大きめな模様が作り出す華やかとも言える雰囲気を持たせることができます。鏡面に磨き上げた表面に照明の明りが反射すれば、なおさら豪華に見えます。黒い調度品は使い方が難しい場面もありますが、「アンゴラ・ブラック」はゴージャスな雰囲気も作り出せるので、お店のイメージアップにも役立つのではないでしょうか。

表札やネームプレート

和風の家屋などには表札がありますが、最近のマンションなどでは表札の代わりにネームプレートを掲げることが増えています。大きさも形も様々でデザイン性の高い物がたくさん作られています。表札やネームプレートは、家の顔とも言える大事なアイテムです。黒でありながら派手さも持った「アンゴラ・ブラック」は、その大役も十分果たせるでしょう。

 

 

 

 

「アンゴラ・ブラック」のまとめ

「アンゴラ・ブラック」に含まれている斜長石と言う鉱物には、結晶の大きさや含有するミネラルによって美しい宝石にも負けない石になる事があります。例えば、光の反射によって青をメインにした虹色に光る「ラブラドライト」や、赤鉄鉱を含んだ「サンストーン」などがあります。大自然は荒々しい姿とともに、息を飲む美しい絶景も持っています。そのような土地から切り出される黒御影石の「アンゴラ・ブラック」は、大地の宝物と言っても過言ではないのかもしれません。

2022年11月のしらべ

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