ブルーラグーン インド産ブルー系御影石のご紹介

ブルーラグーン(Blue lagoon)のしらべ

 

インドの大半を構成する高原の端から、海の浅瀬の名前を持つ御影石が採掘されています。大地に埋もれた岩石の中に大海原の美しさを見出された御影石です。その石は「ブルーラグーン」と言う名前が付けられています。

 

「ブルーラグーン」の原産地

 

御影石の「ブルーラグーン」が採石されているのは、インド共和国オリッサ州のバーハンプールと言う街の周辺です。インド半島の中央大部分をデカン高原が占めていますが、オリッサ州は高原の東側、ベンガル湾に面した地域となっています。年間を通して気温が30度前後となる熱帯の気候で、降水は6月から10月のモンスーンによってもたらされています。ベンガル湾に面していることから、熱帯低気圧のサイクロンによる被害もたびたび起こっています。このような条件の土地柄だったために、経済的に発展できない地域とみなされていましたが、豊富な地下資源が見つかったことで地域経済は活発になってきました。州の沿岸部ほぼ中央には、世界でも最大規模の汽水ラグーンがあります。「チリカ湖」は、幅の狭い砂洲とサンゴ礁で隔てられていて、わずかな開口部から海水が流入しています。琵琶湖の約2倍の広さを持つ「チリカ湖」は、様々な渡り鳥の越冬地であり、多様な水生動物も生息しています。

 

「ブルーラグーン」の特徴

本磨き

JB仕上げ

「ブルーラグーン」は、名前が示すように青味のあるグレーが基本の色になる御影石です。御影石の多くは花崗岩と言う岩石ですが、「ブルーラグーン」は片麻岩と言う石です。石を構成している鉱物は、どちらもほとんど同じですが、一旦出来上がった岩石が高温や高圧によって性質が変わった石が片麻岩です。一番の特徴は構成鉱物が層をなしているので、縦に切り取られた時に縞模様が見られることです。「ブルーラグーン」は、青灰色に黒や茶色が流れたり渦巻いたりするような模様を形成しています。表面加工の種類で多少違った風に見えますが、鏡面加工にすると、見た目の特徴がよく現れます。このような模様のある御影石の特徴として、柄の多い所と少ない所では、色も違って見えることが挙げられます。石板状ですと、黒っぽいものと色の薄いものが出てきます。バーナー仕上げのようなツヤを消した加工でしたら、色や柄の違いはあまり気にならない均一の見た目になります。石目は小さめですので、季節変化や風雨にも比較的強く、屋外でも長い年月美しさを保てる石材となります。

「ブルーラグーン」を取り扱う時の留意点

 

流れ模様と色の違いに注意する

「ブルーラグーン」は流れるような、縞を作るような模様ですので、タイル状の御影石をたくさん使う場合には柄の向きに注意が必要です。全てが平行な模様ではありませんが、床や壁など広い所で使う場合はバランスに気をつけた方がよいでしょう。また、色も濃い所と薄い所があるので、雰囲気が変わる可能性があります。デザイン次第では、わざわざアンバランスにすることもありますが、仮置きして見た目を確かめた方がよいでしょう。

 

名称について

そもそも御影石と言う名前は岩石の正式な名前ではなく、商業上の石材の名前です。加えて、様々な御影石につけられている名称も商品名と同等と言えます。原産地の地名を冠したものや、見た目で判断できる単語がよく使われています。「ブルーラグーン」も見た目の青さを強調した名称ですが、他にも採石場のある地名の「オリッサ・ブルー」や、積出港のある地名の「ビザク(ヴィザク)ブルー」などが使われる事があります。複数の名称が明記されていることもあるので、原産地名と共に確認することをお勧めします。

 

「ブルーラグーン」に適した製品

派手な色ではないので、割とどこにでも馴染めます

オブジェや彫像の台

各種の胸像や彫刻を飾るための台に使われます。「ブルーラグーン」は基本的に青味のあるグレーなので控え目な色合いとなり、上に乗っている作品などを引き立ててくれます。また、天然石の重量で安定した台座になっています。表面の加工をデザイン的に変えて、鏡面に磨いた面に銘を入れることもあります。

 

モニュメント

「ブルーラグーン」を使って、記念碑など公的な場所に置かれる芸術性の高い物も作られます。公園や記念館などの屋外に設置されることが多いモニュメントです。御影石の特性で、風化や劣化に強いので長い間風雨にさらされても、美しさを損なうことが少ないでしょう。濃い色の御影石の中でも特徴的な見た目なので、形状や設置される場所によって様々な表情を見せてくれるのではないでしょうか。

 

表面の仕上げについて

 

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

 

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

 

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「ブルーラグーン」のまとめ

 

ラグーンとは、サンゴ礁や海岸沿いにある潟(かた)と呼ばれる海水の混じった池のような地形を言います。インドで最大のラグーンを擁している地域から、その色を映したような石が山から切り出された時に、「ブルーラグーン」の名前が付けられたことは当然だったのかもしれません。

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…13857円
400角…13857円

2022年12月のしらべ

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