カパオボニート ブラジル産赤御影石のご紹介

カパオボニート(Capao Bonito)のしらべ

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赤御影石の代表とも言われる石が「カパオ ボニート」です。
深い緑の森に囲まれた地域で産出する大地の色をしたアースカラーの御影石は、世界的にも有名な花崗岩です。御影石の「カパオ ボニート」は、産出する町と同じ名称で、誇りを持って付けられています。

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「カパオ ボニート」の原産地

ブラジル連邦共和国の南東部にある、サンパウロ州のカパン・ボニートと言う町で御影石の「カパオ ボニート」が切り出されています。
南半球随一の大都市サンパウロから、南に約200㎞離れたところにある町で、広い面積を持ち、州内で5番目に広い自治体となっています。自然豊かな地域にあるこの町の周辺は、複数の州立公園や、自然保護区に指定された場所があります。

そこには多くの動植物が生息していて、クモザルの仲間や大型のネコ科の動物などいくつかの絶滅危惧種も確認されています。また、数百種の鳥類や、霊長類、バク、アルマジロなど動物の宝庫となっています。

それらの動物を育んでいる森や3本の川を保護するために、この地域の道路舗装は環境に配慮したものになっています。この地域の観光も自然を体感するようなプログラムが多く組まれています。

産業も自然の恵みに頼った事柄が多く、製材や製紙業、花崗岩の採石などが盛んです。また、近年脚光を浴びている、アルコール燃料の元となるエタノールを生成するために必要なセルロースの生産も、この地の経済の一端を担っています。

 

「カパオ ボニート」の特徴

本磨き

 

ジェットバーナー仕上げ

「カパオ ボニート」は、典型的な赤御影石の色をしています。基本的には、赤茶色の地にグレーの半透明な塊と黒い粒子が点在しています。赤い色は長石に含有されているカリウムの場合がほとんどですが、酸化鉄などが含まれている場合もあります。

赤御影としての色合いは、インド産の御影石のように深紅に近いものから、御影石が長い年月の間に風化して出来る真砂土のように黄色に近いものまで、色の幅が広くなっています。
自然の産物であるので、同じ場所で同時期に切り出された石でも雰囲気の違う事があります。その中で、赤茶色に見えるものが一番多く見かけられ、オレンジ色に近いものも比較的多く見られます。同じ色合いでもグレーの塊の色の濃さや量で、全体の色が濃く見えたり、薄く見えたりします。また、黒い粒子の石英が多く入っている場合も色が濃く見えます。

表面の加工方法によっても見た目の色に違いが出てきます。基本的には、本磨きと呼ばれる表面にツヤのある加工の物は、柄がはっきりして色も濃く見えます。ツヤの無い加工の場合にはピンクに見えるものもあります。

「カパオ ボニート」を取り扱う時の留意点

表面加工の種類

御影石には表面加工の方法が多くあります。大きく分けて、ツヤのあるものと無いものがあります。ツヤのある加工は本磨きと呼ばれ、その石の特徴がよく現れます。ツヤの無い表面加工には複数の方法があり、それぞれに違った風合いに仕上がります。また、「カパオ ボニート」の様に比較的色の濃い石の場合には、表面仕上げの種類によっては色の雰囲気が大きく変わることがあり、概ね色味が薄くなるようです。以上の事を考慮した上で、使用する場所によって仕上げを変えてみてください。

 

有名な石です

「カパオ ボニート」は赤御影石としては、世界的にも有名な石です。似た色合いの御影石は世界中で採石されています。その為、よく知られている高品質な御影石の名称を借りて、「〇〇カパオ」と称する場合があります。このような名前の付け方は、購入する方側が間違えやすいこともあります。また、このような場合は安価である事が多く見受けられます。原産地を確認する事が一番の手がかりになるので、確認するとよいでしょう。

「カパオ ボニート」に適した適した商品

目立たせたい場所に

「カパオ ボニート」の赤色は、華やかな雰囲気もありますが落ち着いた印象も持ち合わせています。比較的広い空間で注意を引きたい場所に使用されるとよいでしょう。

大きな建物のエレベーターホールや、マンションのオートロック操作盤などに、「カパオ ボニート」の石材の持つ高級感と、明るい色合いは、最適の素材と言えるでしょう。

 

床や階段に

アースカラーとも言われる色合いの「カパオ ボニート」は、床や階段の踏み板に安定感を持たせる色を持っているのではないでしょうか。

美しい色合いを引き出す磨かれた表面加工は、雨などの水に濡れた状態では滑ってしまう危険性があります。しかし、御影石には様々な加工方法があり、表面がザラザラした加工の物もあります。このような表面の御影石を使えば安心して歩くことができます。見た目の色が薄くなりますが、加工方法を組み合わせれば、更にスタイリッシュな雰囲気に出来るでしょう。

 

「カパオ ボニート」のまとめ

一番オーソドックスな赤御影石の「カパオ ボニート」は、かなり古くから世界中で使用されている石材の一つです。御影石は風化や劣化に強いので、屋外の使用でも長期間美しさを保つことができます。自然の恵みでもある御影石の「カパオ ボニート」をいつまでも使えるように、原産地を含めて豊かな自然を守りながら大事にしないといけないのではないでしょうか

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…19998円
400角…19998円
300×600…20016円
600角…29945円

2022年12月のしらべ

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