イタリアの黄色い砂岩ピエトラドラータのご紹介

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ピエトラドラータ(Pietra Dorata)のしらべ

砂岩種に分類されるピエトラドラータは、ベージュ地を基調とした石表面に、木目調の模様が全体にわたって流れる石材です。そのベース地が日本国内から産出されていた多胡石に近いことから、イタリア産の多胡石とも呼ばれています。このページでは、石表面の木目調の模様がひときわ目をひく、ピエトラドラータについてご紹介します。

原産地

砂岩種のピエトラドラータは、イタリア中部に位置するトスカーナ州グロッセート県のマンチャーノというところで採掘されています。トスカーナ州の州都フィレンツェは、16世紀にイタリア・ルネッサンスの文化的中心地となったところで、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ラファエロといった偉大な芸術家たちが活動したところです。

この地のおもな産業は、ワイン、オリーブ、小麦といった農産物の生産が盛んな他、世界有数のワインの生産地としても知られています。現在においても文化遺産や自然景観に恵まれた地として、多くの人々が訪れる観光地となっているところです。

トスカーナ州には、数多くのユネスコの世界遺産が点在しており、フィレンツェ歴史地区 やピサのドゥオモ広場、ピエンツァ市街の歴史地区 、サン・ジミニャーノ歴史地区といった多くの歴史的な建造物が点在しています。またトスカーナ州南部に位置するグロッセート県は、16世紀から17世紀のバロック期にかけて活躍したイタリア人画家・カラヴァッジオが客死した地としても知られています。

特徴

本磨き

砂岩種のピエトラドラータは、ベージュ地を基調とした石の表面に、木目調の流れ柄が全体にわたって広がる石材です。そもそも砂岩とは、小さな岩屑が水で運ばれ砂層を形成し、長年の蓄積を経て変成した石種のことを言います。

砂岩種の一般的な特徴としては、耐火性と耐水性に優れた性質がある一方で、他の石種と比べると、強度にやや不安があります。ただし、ピエトラドラータは、他の砂岩種のなかでも、やや吸水性が高いという特徴があり、水まわりや屋外などでご利用になる際は、注意が必要となる石材です。

留意点

ピエトラドラータの留意点についてご説明します。

汚れが目立ちやすい

先述した通り、ピエトラドラータは他の砂岩種の石材と比べると、やや吸水率の高い石材となります。屋外で利用すると、汚れや苔などが付着する他、雨水や水濡れなどの原因により、経年変化でシミや汚れなどが付着する場合がございます。石材の性質に合った環境下でご利用なさってください。

やや強度に不安がある

岩石片や鉱物片が水に運ばれ堆積して形成された砂岩種は、他の石材と比べると、やや強度に不安がある石材となります。床面にご利用する際は、重量のあるものを上に置きますと、石本体が負荷に耐えられず、割れやヒビなどのダメージを受ける場合がございます。ご注意ください。

各石材のバラツキに注意

ピエトラドラータは色や紋様が整った石材となりますが、各石材によっては、色柄や紋様にバラツキが生じるため、ご利用になる際は、あらかじめ仮並べを行い、全体の色調などを調整したうえで、貼り合わせを行ってください。

使用場所について

おもに床材・内壁、階段などに使用されています。国内では、保養センターやコンペンションホールなどの壁面にも利用されています。

まとめ

イタリア中部に位置するトスカーナ州グロッセート県で採掘されるピエトラドラータ。石表面に走った木目調の流れ柄に特徴がある、砂岩種に属する石材です。暖色系の濃いベージュ地が木目調の流れ柄と調和して、温もりを感じさせる石材です。ウッド調を思わせるその表面は、見る者にどこか自然の風合いにも似た温かみを感じさせます。