G635 中国産ピンクの御影石のご紹介

G635のしらべ

アジア大陸の東の端の大地から、ゴージャスな花が開くような御影石が掘り出されています。ピンク系の御影石は「桜御影石」と呼ばれることがあります。まさに、満開の桜の花を連想させるような華やかな御影石のG635をご紹介します。

「G635」の原産地

お隣の国、中華人民共和国の福建省泉州市安渓県(あんけい、アンシー)に御影石の「G635」の採石場があります。福建省は中国茶の一大生産地ですが、その中でも最高級品と言われる烏龍茶の一種、「鉄観音茶」の産地です。安渓県は標高500mほどの中高地で、一年の三分の一は早朝に霧の出る場所です。緯度的には台湾と同じくらいですが、山間部である事から、一年を通した気温は15~20度くらいで、冬季に霜が降りる事も滅多にありません。このように、お茶の木を育てる為の条件がそろっていることから、古くから良質な茶葉を生産していて、別名「茶都」とも呼ばれています。「鉄観音茶」は、烏龍茶の中でも約5%の生産量しか無く、希少な茶葉となっています。中国国内はもちろんですが、海外にも輸出していて、この地の経済を支える主要な産業となっています。茶葉を発酵させて作る紅茶と発酵させない緑茶の中間のような製造方法の「鉄観音茶」は、ふくよかな香りと、濃厚な味わいで日本にも多くの愛飲者がいます。


「G635」の特徴

本磨き

ジェットバーナー仕上げ

「G635」は、中国の代表的な桜御影と言われる御影石です。日本国内では、岡山県産の「万成石(まんなりいし)」に似ていることから「新万成」とも呼ばれています。ピンクから薄い茶色の地色に黒い粒子が入り、白い柄もあります。他のピンク系の御影石に比べて、柄が大きく入っているのが特徴の一つです。白とピンクの色がはっきりしたものは、とても華やかな雰囲気のある石となっていて、黒い粒子が多めに入っているものは、全体の色が濃く見えるような感じになります。採石場の違いや採石の時期により、ピンク色に濃淡の変化が大きく現れることがあります。また、黒玉と呼ばれる黒い石が混入していることがあり、それを取り除くためにサイズの大きい原石はあまり採れません。石目は中目に近い小目で、吸水率は若干高くなっています。しかし、水はけも良いので屋外使用でも風雨による劣化は少ないようです。生産量も比較的多く、質も安定している石種となっています。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「G635」を取り扱う時の留意点

御影石の特性を捉えた上で気をつけること

熱や炎に弱い

御影石と呼ばれる石材は、学問上では花崗岩が普通です。花崗岩は様々な鉱物を含んでいます。鉱物によって熱を受けた時の膨張率などが変わるために、ひび割れや欠けが生じます。ひどい時には完全に割れてしまう事があります。したがって、炎が当たる場所では使用しない方がよいでしょう。

吸水率を知る

一般的に御影石は吸水率の低い石材です。しかし、まったく水を吸わないわけではありません。冬の寒冷地では、石の隙間に入り込んだ水が凍って割れてしまう例もあります。「G635」は比較的吸水率の高い御影石なので、寒冷地の屋外使用は避けた方がよいかもしれません。また、表面にデコボコのある物の場合には、水分がある為にカビや苔が生える事もあります。数十年経った苔むした石灯篭など、趣のある物もありますが、一般的にはトラブルと言える状態になるので、注意が必要です。

「G635」に適した製品

華やかな色合いと模様を生かす

公共の場で

環境石材として使用されています。公園の遊歩道の敷石や階段などに「G635」が使われています。床材になるので、バーナー加工やビシャン加工と言われる特別な工具で凸凹を出した表面にされることがほとんどです。安心して歩けるように、滑りにくい面にしてあります。鏡面に加工した「G635」は、目を引かせたい所に使われる事もあります。例えば、公園などに車が侵入しないように設置される「車止め(ボラード)」や、案内板を設置するための土台など、注意を引きたい場所には最適の素材となるでしょう。

一般家屋で

コブ出しと言う大きめの凸凹にした加工方法で、趣のある塀に使われます。また、ガーデニングのベンチやテーブルも作られています。鏡面に磨かれた「G635」の調度品は、お庭に花のない時でも、石の華を添えてエレガントに見せてくれるでしょう。また、屋内でもキッチンやテーブル、カウンターのトップにも使われています。比較的濃い色合いにはなりますが、ピンクや薄紫のテーブルはお部屋を明るくしてくれるのではないでしょうか。

「G635」のまとめ

ピンク系の御影石は色々ありますが、「G635」は大きめの柄であでやかなイメージを持つ御影石です。「チャイナ・ライラック」と言う別名もあって、やはり花を連想させる名前が付いています。石の中に咲き誇る花が見出されたことで、石材の冷たい感じを払拭させることのできる御影石ではないでしょうか。そして御影石の「G635」は、屋外環境や屋内空間に華を添える事の出来る石材と言っても過言ではないのかもしれません。

現在、閉山となっています。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…6000円
400角…6000円
300×600…8000円
600角…9000円

2020年12月のしらべ

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