G439 中国産白御影石のご紹介

G439のしらべ

中国産の御影石は、通常Gから始まる番号で流通しています。それとは別に、名前を付けた物もたくさんあります。石材を販売する上で名前がある方がよい印象を与えるからでしょう。「G439」は別名や通称が何種類もある御影石です。

 

 

「G439」の原産地

中華人民共和国は広大な国土を持っています。その中には、自然の奇跡とも呼べる場所もたくさんあります。御影石の「G439」を産出している広東省にある「丹霞山(たんかさん)」は素晴らしい景色が見られる場所です。「丹」は赤や朱色を指し、「霞」は文字通りかすみです。「丹霞」とは日本語で夕焼けの意味がある単語です。赤い砂岩を主体とした堆積岩の山々で、多くの奇岩や赤い色の層を成すようにそびえる断崖があります。このような風景の見られる所が中国国内には数か所あります。近年有名になったのが、「七彩丹霞」と呼ばれる場所で、中国の中央部に位置する場所で見る事ができます。様々な年代の多様な岩石が積み重なって、まるで地上に降りた虹のような地形となっています。他にも数か所のこのような地形の場所があり、「中国丹霞」としてユネスコ世界遺産の中の自然遺産として登録されています。地形の名称として使われている中国の「丹霞」は、広東省の山々が由来となっています。

「G439」の特徴

本磨き

 

ジェットバーナー仕上げ

「G439」は、白御影石に分類されています。石目が細かいので、硬く緻密な御影石と言えます。白とグレーと黒の粒子が、ほぼ同じくらいに入って柄を作っています。見た目の感じが、同じ広東省で採石されている「G430」と似ている所もあります。白い部分が塊となって見えるものがありますが、大きさは「G430」より小さめとなっています。白御影石は採石される場所や深さによっては、含有鉱物の作用によってわずかに色がつくこともあります。従って、灰色の部分がピンクや黄色味を帯びたものや青味を帯びたものがあり、「G439」の後にアルファベットを付けて区別して売られている場合があります。いずれにしても、並べてみて初めて分かるくらいのわずかな色の違いになっています。また、黒い粒子の量が少ない場合には、白い色が際立つようなイメージがあります。生産量が多く石質も安定しているので、主に建築用の資材として使われ、ビルなどの大きな建築物にも使用されています。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「G439」を取り扱う時の留意点

中国産の御影石はナンバーを確認してください。

中国産の御影石は、ほとんどの場合で花崗岩を表す英語のGから始まる数字が付いています。Gの次の数字は、大体において産地の「省」を表しています。同じ数字でも採石場が複数ある場合もありますが、地理的にはあまり離れた場所ではありません。しかし、商品には名前を付ける方が付加価値も上がるので、別名や通称名を付けることがあります。「G439」には複数の名称がつけられています。「ルナ・ホワイト」や「ホワイト・ブリーズ」、「サニー・ホワイト」など他にもいくつかの名前があります。名前が違っても同じ「G439」なので、ナンバーも確認して購入することをお勧めします。また、同じ名前でも産地が違うこともあります。

日常的なお手入れについて

キッチンの天板などに利用された場合には、毎日のお手入れはとても大事な事です。特に「G439」のような白や薄い色は汚れが目立ちます。御影石は酸やアルカリなどの化学作用には比較的強い石材ですが、強力な洗剤等は使用しないでください。水を使ったお手入れも問題ありませんが、仕上げには水気をよくふき取るようにしてください。

「G439」に適した製品

建築石材の床壁材として、よく使われます。

水平面

床や階段などに使用されます。御影石は様々な場所に使われますが、使う所によって表面の仕上げが異なります。石の床は水濡れした場合に滑りやすくなるので、床などに使用する時は歩く人の安全のために、少しザラついた表面仕上げの物が使われます。「G439」はツヤの無い仕上げの場合でも広い場所などに使われる時には、鏡面加工のものと比べても遜色は無いでしょう。

 

垂直面

壁や柱などの化粧面に使われます。通常は、石板状の御影石を貼り付ける形で仕上げられています。表面加工も床と違ってツヤのある仕上げも使えます。「G439」は緻密な御影石なので、鏡面に磨かれた場合はとても綺麗な表面になります。また、1枚の石板に複数の表面加工を使えば、見た目の色の雰囲気が違ってくるので、単体でも模様を作り出すこともできます。白御影とは言っても、「G439」は純白ではないので冷たいイメージは無く、清楚な雰囲気になるのではないでしょうか。

「G439」のまとめ

中国の広大な国土には、大地の表面が極彩色に彩られる広大な山地もあれば、清らかな白い石が地中に眠っている山もあります。白い色はどんな色とも競い合う事は無く、脇役であれば他の色を引き立たせてくれます。また、主役であっても色が重くなることがありません。「G439」は、その白い色で、主役としても脇役となっても十分活躍する御影石と言えるのではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…9920円
400角…9920円
300×600…9929円

2022年11月のしらべ

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