フィンランドの赤御影イーグルレッドのご紹介

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イーグルレッド(Eagle Red)のしらべ

氷河に由来する多数の湖と、タイガと呼ばれる針葉樹の森が広がる北の大地から、灼熱の炎の色を持つ御影石が切り出されています。鷲の名を持つ産地から採石される、鷲の名を持つ美しく赤い御影石のイーグルレッドをご紹介します。

原産地

フィンランド共和国の南部にキュメンラークソ県のコトカ市があります。コトカとはフィンランドの言葉で「鷲」を意味します。フィンランド最大のキュミ川の河口にある三角州と本土からすぐ近くのコトカ島からなる街で、フィンランド湾に面した国内でも重要な港湾施設を持っています。木材と製紙業が経済の中心で、それらの輸出を船に頼るための港がよく整備されています。また、対岸のエストニアとの間にフェリーも就航していて、国際交流の一翼も担っています。

特徴

本磨き

濃い赤色の中に黒い粒子を含んだ中粒できめの細かい御影石です。濃い目のグレーの地から赤い結晶が浮かび上がる様な、透明感のある部分もあります。バーナー加工などツヤ消しの加工ですと、色が薄くなるのでピンクに見えます。花崗岩の赤い色は構成物質であるカリ長石(ちょうせき)の影響です。カリ長石の中に酸化鉄が含まれ、赤から褐色に発色するためです。含まれる量が多いと色も濃くなってきます。また、透明感を引き出すのは石英で普通は灰色をしています。劣化や風化に強く、吸水率も低い良質の石が採石されています。丁場から積み出し港が近いため輸送コストも抑えられています。

取り扱う時の留意点

お手入れやお掃除の時に注意したいこと

御影石は酸やアルカリ等の化学作用に比較的強い石材です。とは言っても、濃度の高いものが付着したり、濃度が低くても長時間にわたり付着している場合は不都合が生じます。最近では希釈タイプの洗剤などが市販されていて、一般家庭でも高濃度の洗剤が置いてあることが増えてきています。適正に使用する場合は問題ありませんが、高濃度のものが付着すると短時間でも御影石にくもりやシミができてしまいます。特にイーグルレッドなど色の濃い御影石の場合は、くもりが白っぽく見えてまだらになる事があります。お手入れは欠かさない方がいいですが、適正な方法でお掃除して下さい。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

適した製品

濃い赤はインパクトが強いです。

屋外の石造品
記念碑やモニュメント、彫刻に使用されています。また、ビルの会社名を記した銘版や表札、ショップのネームプレートにも使われています。これらは目立つことが重要な役割の一つなので、イーグルレッドの赤い色は華やかさも添えることもできる適材適所の素材ではないでしょうか。御影石が風化を始めるのは数百年の単位になるので、すぐに品質が落ちることもありません。

建材
イーグルレッド単体でも壁や床に使われることがありますが、白や薄いグレーの御影石と組み合わせることで一段とスタイリッシュな空間を作り出せます。市松に組み合わせたり、モザイク模様の一部にして模様を描き出したりします。また、アクセントとして使う事によって引き締まったイメージも作り出せます。

まとめ

イーグルは英語で「鷲」と言う意味です。原産地の名前を御影石に命名することは、この石が産出していることを、その地の人々が誇りにしている左証ではないでしょうか。美しい炎の色を秘めた御影石のイーグルレッドは、様々な空間を彩る素材としてこれからも活用されていくでしょう。