厚決め加工のご紹介

厚決め加工のご紹介

石材の小口(厚み部分)が見えるところは磨いて仕上げることが多いです。
その時に磨く小口の厚みを何mmかに決めて磨くか、石材の厚みなりに決めて磨くかどちらかになります。厚みの指示がない場合はなり決めになります。

決め磨き

石材の厚みを何mmかに決めて磨くことです。
例えば壁の出隅加工の時に20mmの石材の小口を15mmに決めて磨いたりすることがあります。

このように磨く厚みを何mmか指示をして磨くことが可能です。

あと長いカウンターなどに石材を使用するときは1枚のスラブ材では足りなくて複数枚のスラブ材を使用することになります。
その時は小口の見えがかりを一緒にするため、一番薄い石の厚みに揃えます。
厚い石は一番薄い石に厚みを揃えなければなりません。
その時費用は高くなりますが厚い石全体を薄く削って薄い石の厚みに揃えます。
いわゆる石全体の厚決め加工という加工をすることになります。

 

なり決め

石材の厚みをその石の厚みなりに決めて磨くことです。
例えばスラブ材から坊主面の加工をする場合、20mmの厚みの石材だと厚みは20mmになります。
しかしスラブ材というものは20mmだけでなく30mmでも40mmでも全て厚みがプラスマイナス3~5mm程の誤差があります。
スラブ材1枚の中で大きな誤差があるのではなく、1枚ごとに厚みの違ったものがあります。
したがって20mmのスラブ材の厚みは薄いもので18mmくらいのものから厚いもので23mmくらいのものまであります。
日本で原石からスラブ材に加工することはほとんどなく、ほぼ全石種が海外の工場でガングソーと呼ばれる5~60本の刃がついた原石を切断する機械で切断されて、スラブ材になってから、日本に輸入されています。
同じ石でも工場や機械が違えば厚みも微妙に変わってきます。
そのようなスラブ材の20mmのものから加工するとき、厚みに拘らずそのスラブ材の厚みのまま坊主面にすることをなり決めと言います。
したがってなり決めされた20mmの坊主面は18mmの時もあれば20mm以上の時もあります。

ホテルのカフェなどに置いてある大きさ1m以下の石のテーブルはほとんどがなり決めだと思っていいでしょう。

裏チリ

小口磨きをした時の裏面の一部を磨くことを裏チリと言います。

テーブルやカウンターでお客様が触れる可能性がある場合、もしくは見えることがある場合に裏面の一部を磨くことがあります。

ガングソー(Gang Saw)

 

 

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