アジャックス ギリシャ産白い大理石のご紹介

アジャックス(Ajax)のしらべ

ギリシャ神話に登場する英雄の名が付いた大理石があります。エーゲ海沿岸の地域で切り出される「アジャックス」は、ハイカラで大胆な模様のある白い大理石です。

「アジャックス」の原産地

地中海には細かく分けられた海域があります。その中の中央部に位置するイオニア海と東寄りのエーゲ海に挟まれた国がギリシャ共和国です。ギリシャは13の地方に分けられていて、トルコとブルガリアとの国境に接している一番東の地方が東マケドニア・トラキア地方です。この地方にも含まれているエーゲ海に浮かぶ神話の島、タソス島の対岸に位置するカヴァラ市の近郊の村、ニキシアニで大理石の「アジャックス」が切り出されています。

ニキシアニの村はカヴァラ市から西へ約20㎞離れています。この地域には大きな街が少なく、良質な港も備えていたことから、古来よりカヴァラが重要な役目を果たす都市でした。古くからいくつもの王国や帝国に支配されてきましたが、その時々に於いて重要な場所であったことから大規模な要塞も作られていました。現在では、キリスト教の聖母マリアの称号の一つである「パナギア」と言う名の、海を見下ろす丘に建つお城と要塞が観光資源になっています。海上から見える城砦を背にした旧市街地は、中世の時代を感じさせる風景を作り出しています。

「アジャックス」の特徴

本磨き

大理石の「アジャックス」はとても大胆な模様のある石です。基本的な地色は白ですが、太陽系で一番大きな惑星である木星の表面に見られる、幾筋もの雲が流れるような模様があります。一般的な大理石は、学問上では結晶質石灰岩と言われる岩石ですが、「アジャックス」はドロマイト(苦灰石)が多く含まれた石です。主な成分には同じものが含まれていますが、性質に違いがあります。まず、色の違いは塩化鉄が含まれると黄色味を帯びるようになり、酸化鉄が多いと赤くなります。その為、「アジャックス」に見られる縞の模様には、赤味を帯びたものと薄く明るい茶色と灰色があります。色自体は薄い物が多いので、カラフルなイメージではありません。しかし、色の違う部分が大きく見えるので、薄い色でありながら目立つ模様を作り出しています。加えて、色の違う部分は平行に入っている事が多いので、層を成すようにも見えます。また、ドロマイトはキメが細かく、水にも比較的強い性質があるので使いやすい石材と言えます。

「アジャックス」を取り扱う時の留意点

大きな模様であることに配慮する

「アジャックス」は目立つ色ではありませんが、複数の色と大きく流れる模様が特徴的な大理石です。色が現れる原因には、含有する鉱物の種類と量が関係しています。鉱物の種類で色の違いが、量で濃さがかわってきます。天然の岩石なので、色の雰囲気や模様の入り方には差が出てきます。特に「アジャックス」のように大きな模様となって現れる場合には、違いが目立つようになります。このような事を念頭に入れ、大きな流れ模様をうまく生かしてください。

基本的には白い石なので、汚れに気を付ける

石灰質の石の基本的な色は白です。どんなものでも、白やそれに準ずる薄い色に汚れが付着すると目立ってしまいます。「アジャックス」は白に近い薄い色をしていますが、含まれる鉱物によってわずかな色が付いています。しかし、含有鉱物が原因でシミになる事があります。特に水分を吸ってしまって時間が経つと、顕著に現れます。こまめなお手入れでそのような事態にならない様にして、美しさを保ってください。

「アジャックス」に適した製品

内装材

壁や床材として利用されます。「アジャックス」は、薄い色合いなのでどんな空間にもなじむことのできる石材です。大規模な空間に使われれば、「アジャックス」の特徴的な大胆な柄を存分に使える事でしょう。基本的に平行に流れる模様なので、その模様を利用して新たな柄を作り出すこともできます。タイル状の石板を使い、様々な組み合わせ方で多くの模様を描き出すことができるでしょう。

天板

「アジャックス」は基本的に白い石ですが、薄い色の模様もあるので冷たいイメージは無く、柔らかい雰囲気を持っています。キッチンや洗面台のトップにも使われれば、清潔感も得る事ができます。大理石は水に弱い性質がありますが、「アジャックス」はドロマイトが多く含まれていて、水には強いとされています。その様な特性がある事から、水回りには最適な石材と言えるでしょう。とは言っても、撥水処理などのコーティングを施した方がより良い結果を得られるでしょう。

「アジャックス」のまとめ

ギリシャには数々の神話があります。その中では多くの人物が登場し、英雄もたくさん存在します。神話の英雄の一人「アジャックス」もローマ神話ではアヤックスと呼ばれ、ギリシャ神話ではアイアース(または、アイアス)と呼ばれています。また、「アジャックス」の産地であるカヴァラ市の国際空港には、「アレクサンダー大王国際空港」と言う名称が付けられていて、古代マケドニアの大王であり、英雄であった人物の名前が使われています。この地で採石される「アジャックス」に見事な模様が見られたことが、英雄の名前を付けられた要因になったのではないでしょうか。

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