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「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」のご紹介
子供の頃にディズニーの絵本やアニメーションを見た人はたくさんいるのではないでしょうか。見る人に夢を与えてくれたディズニーの名を冠したコンサートホールは、アメリカ合衆国の南国ロサンゼルスに建つ美しい建物です。
「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」の設計者
2019年で90歳になったフランク・オーウェン・ゲーリーは、高齢とはとても思えないほどアクティブな人です。今でこそ世界に名を馳せている建築家ですが、人生の大半は普通の設計士でした。ただ、好奇心は非常に旺盛で、機会さえあればなんでもやってみようとしていました。飛行機を所有していた従兄に乗せてもらったこともエピソードの一つとして語られています。最近までアイスホッケーをやったり、自らデザインしたヨットでセーリングを楽しんだりと、とても行動的です。あまりお金を持っていなかった50歳の頃、自分の家を安い材料で作り替えた事が転機となりました。今では、アメリカ合衆国を中心に世界中で彼の作品を見ることができます。そんな彼の功績を称え、色々な国から建築に関する賞を授与されています。
「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」の所在地
カリフォルニア州ロサンゼルス市は、アメリカ合衆国の南西部に位置するニューヨークに次ぐ人口の多い都市です。最初のディズニーランドが作られた場所であり、世界中から訪れる人が多いリゾート地でもあります。特徴的なのは、ハリウッドに象徴される映画産業が活発で、古くからこの地で数多くの映画が作成されてきました。それは、この地の気候が映画作成に適していたからと言われています。南国の明るい陽射しがあり、夏場は降水量も少ない事から、屋外での撮影が降雨などで左右されることが少なかったからです。現在も多くの映画が作られていて、アカデミー賞の授与が行われるチャイニーズシアターは、観光地としても有名で多くの観光客の目的地になっています。また、丘陵に設置してあるハリウッド・サインと呼ばれる大きな看板は、ロサンゼルスのランドマークとも言われています。
「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」の特徴
ウォルト・ディズニーの妻がロサンゼルスの人々の文化を向上させると言う目的を持って建設することを推進し、2003年10月に開館したコンサートホールです。風を受けひらひらと舞う、巨大な銀のリボンを思い起こさせる様な外観です。ステンレスを用いた外装なので、時間やライトアップの色で色々な姿を見せる事ができます。夕日を反射した朱色や南国の青空を照り返した透明感のある蒼、夜間のライトに照らされれば金に輝くリボンに見えます。外観のメタリックなイメージと反するように、屋内には木材がたっぷりと使われています。しかし、曲線を描く壁や階段などは外から見た印象に通じるところもあります。メインホールの緩やかな曲線をもたせた壁や波打つ天井は、見た目だけでなく、計算された音響効果を持たせています。また、メインホールに据え付けられているパイプオルガンは見ごたえのあるもので、大小約6,000本のパイプが使われ温もりのある色合いの林のようです。
「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」のまとめ
建物の傍にオランダの伝統的な陶器、デルフト焼きを割ってから形作られた大きな青い花があります。噴水になっているこの花は、「ウォルト・ディズニー・コンサートホール」を建設するために尽力したリリアン・ディズニーを称えて設置されたと言うことです。フレンチフライとの愛称が付けられたパイプオルガンを含め、ガイド付きの見学ツアーが開催されています。音楽を聴くためだけでなく、建物も楽しめるコンサートホールとなっています。
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