ライトグリーンの緑色凝灰岩十和田石のご紹介

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十和田石(Towada Stone)のしらべ

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ライトグリーンの地色に細かな点柄が散る十和田石は、緑色凝灰岩に分類される石材です。石表面が水に濡れると、肌地が鮮やかに際立つことから、浴室の床材に多く使用される石材です。このページでは、十和田石についてご紹介します。

原産地

十和田石は、秋田県北部に位置する大舘市比内町で産出されています。大舘市比内町は、町の南東部は高い山々が聳え、北西部には平地の広がる、東西に屑川が横断する地勢を成したところです。2005年、比内町は、市町村合併により大館市に編入されました。

主な産業は、稲作が中心となりますが、ビールの原料となるホップ、「畑のキャビア」と呼ばれる“とんぶり”、比内鶏の産地としても知られます。

戊辰戦争の際には、新政府軍として参加した秋田藩の軍婦・山城ミヨが、旧幕府軍の流れ弾に当たり戦死しています。山城ミヨは、靖国神社合祀された初の女性として有名です。

十和田石を産出する町内の採掘場は、今から1000万年ほど前に形成された岩山に坑口を設け、坑内掘りにより電動カッターで切り出しています。保温性にも優れているために、内装材、門柱、石堀など、幅広い用途に使われる人気の高い石材です。

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ダイヤ挽き(#150で研磨)

十和田石は、火山灰が地表・海底などで堆積して形成された凝灰岩の一種です。石表面は無数の小穴が開く多孔質の特徴を備えています。また同じ軟石種の大谷石と比べると強度が高く、水に濡れると発色の鮮やかなライトグリーンに変わるのが特徴です。

水を吸収しやすく、水を吸った際の色合いの美しさから、浴室の床面や浴槽など、水まわりで使用されることの多い石材です。また耐水性、耐火性、耐摩耗性にも優れており、軟石と呼ばれる通り、たいへんに加工しやすい石材でもあります。

保温・保湿機能

十和田石は無数の穴を持つ多孔質なので、浴室などでは水分を程よく吸着するので心地よい環境を作ります。多孔質な構造は断熱効果もあり保湿機能も合わせて持っています。

防滑性

多孔質である十和田石は水分を10%程度吸収します。 濡れても、石の表面と足の間に水の幕が出来ないので滑りにくく、水濡れのある浴室床でも利用できます。

防カビ・防塵機能

十和田石はカビが苦手なアルカリ性なので、カビや菌が繁殖しにくい環境を作ります。

遠赤外線放射機能

十和田石の持つ成分によって遠赤外線放射機能だけでなく、蓄熱機能もあります。

多孔質と石の組成により、冬は暖房により暖かく、夏は冷房により涼しく、省エネにも役立ちます。

消臭・シックハウス対策機能

十和田石は多孔質なので、悪臭が発生しても、多くの空間が吸着します。

水質浄化機能

水道などに含まれる消毒剤を多孔質構造の十和田石が吸着します。また、吸着した物質は分解機能により無害化します。十和田石は水質を浄化し、水にはミネラルが溶け込むので、 弱アルカリ性を示します。

留意点

十和田石の取り扱いの留意点についてご説明します。

お手入れはこまめに

浴室や浴槽などの建材として使用されることの多い十和田石ですが、石表面が多孔質のために吸水性が高く、経年変化により黒ずみ・水アカが発生します。こまめなブラシがけや、浴室の湿度管理、石表面を乾燥させるなど、日頃のお手入れが必要となる石材です。

酸に弱い

耐酸性の性質を備えておりません。酸洗いや酸性洗剤は絶対に使用しないでください。石表面が溶解するなどの症例が現れます。

凍害に注意

浸透性の高い石材のために、寒冷地などでは凍害を受ける可能性があります。凍結の恐れのある場所でのご利用は注意が必要となります。

使用場所について

美しい色合いと滑りにくさから、全国の温浴施設で使用されています。大学施設の壁面、また高級店舗、住宅、ビル等の内装材としても幅広く利用されています。

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意外な使用法

オ-ディオボードの素材にも活用されています。これは多孔質の表面が、音を吸収する特性に目を付けたものです。また低音部の音質が向上することから、オーディオルームの壁面にも利用されています。十和田石は、音響周りでも威力を発揮するのです。

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まとめ

秋田県北部の比内町から産出される軟石種の十和田石。表面が水に濡れると、色鮮やかなライトグリーンに発色するやさしい風合いが特徴の石材です。おもに水まわりに使用されることの多い石材ですが、多孔質の表面の特徴を生かして音響環境の改善にも期待できる、幅広い用途をもった日本が世界に誇れる石材となります。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

ダイヤ挽き(H=300まで、L=450まで)

t=15、22…14000円

ダイヤ挽き(H=400、L=600~900)

t=15,22…21000円