ボデガ イシオス(Bodegas Ysios)

「ボデガ イシオス 」のご紹介

 

 

 

 

 

 

 

 

ワイン醸造の発祥は紀元前数千年まで遡ることができますが、作り方の基本はほとんど変わっていないそうです。ヨーロッパでは多くの良いワインが作られていて、ワインの醸造所(ワイナリー)を巡るツアーも頻繁に行われています。最近では、見せるための素敵なワイナリーもたくさんあり、「ボデガ イシオス」もその一つです。

 

「ボデガ イシオス 」の設計者

1951年にスペインの東部、地中海に面したバレンシアで生を受けたサンティアゴ・カラトラバが「ボデガ イシオス」を設計しました。スペインで建築や美術を学んだ後にスイス最大の都市、チューリッヒの大学で土木工学も学びました。彼は通常の建築家としてだけでなく、構造デザイナーとしても活躍しています。建物だけでなく、橋や駅なども手掛け、中でも美しい橋を作り出すことで名を馳せ「橋の巨匠」とも呼ばれています。また、普通の建築物だけでなく、駅などの公共の場を数多く手がけていて、デザイン性もさることながら、利用する人が安心して使えるように考慮しています。美術を学んだ彼は、自分の建築物は芸術と言っていますが、確かにサンティアゴ・カラトラバの作品はシンプルであっても、とても美しい外観を持っています。正に絵になる建造物が多く作られています。

「ボデガ イシオス 」の所在地

スペイン王国の北東部にあるバスク州、ラグアルディアと言う小さな町に「ボデガ イシオス」があります。スペインはワインを醸造することではヨーロッパの中でも上位に位置します。その中でも最上級のワインを作っているのが、ラグアルディアを中心とする地域です。良いワインを作るための、上質なぶどうを栽培するのに適した土壌と気候を備えていることが条件として整っていました。古くからワインを作っていたこの町は、中世の頃には地下にワインを貯蔵するためのワインセラーを備えていて、複数のワインセラーは洞窟のようなトンネルでつながっていました。現在も多くのワイナリーがあり、見学や試飲などもできる観光資源となっています。また、バスク州は大西洋に面していることから、豊富な海産物があり、肥沃な土地からの農産物など、多くの食材が手に入りやすい土地です。加えて、隣国フランスとも近く、両国の料理が合わさった独特のバスク料理が作り出されました。

「ボデガ イシオス 」の特徴

「ボデガ イシオス  」の建物は、スペイン北部に連なるカンタブリア山脈の東部、バスク山地の山々を背景にして舞い降りた巨大な鳥のように見えます。また、ゆったりとした波打つ屋根の形が、大きなブドウの木の蔓が伸びているようなイメージもある建物です。設計者のサンティアゴ・カラトラバは、並べられたワインの樽を見てこの形を思いついたと言っています。外壁は杉材を使い、屋根は木材にアルミを被せたものを使用しています。正面から見ると波打った屋根が特徴的ですが、上から見ると、玄関口を中心として、左右にも前後にもウェーブを持たせています。太陽に輝くアルミの屋根の金属面が透明感を出し、その雰囲気がワイングラスを模したものとも言われています。高台に建っている「ボデガ イシオス  」は木造のワイナリーですが、昔ながらの木の桶は特別なワインを作るためだけで、通常はステンレスのタンクを使っています。良いワインを作るためのブドウは、早朝に収穫したものが品質もよくなるとのことで、「ボデガ・イシオス  」はブドウ畑の真ん中に建っています。このあたりのブドウ畑はなだらかな丘となっていて、そこにある「ボデガ・イシオス  」は低い建物なので違和感も無く、木造の優しい自然な色と相まって、ずっと昔からそこにあるような感じがします。

 

 

 

 

 

 

 

 

「ボデガ イシオス 」のまとめ

「ボデガ」と言うのはスペイン語で、ワインの醸造所、または酒蔵と言う意味です。ブランド名の「イシオス」は、エジプト神話の豊穣の神イシスと、ワインを広めたとされる兄であり配偶者でもあるオシリス神の名前を合わせた造語と紹介されています。「イシオス」のワインは、この地方独特の黒ブドウから作られる赤ワインだけが作られています。この地方には有名なワイナリーが多くあって、日帰りや泊りがけのワイナリー・ツアーも行っているようです。「ボデガ イシオス  」も試飲や購入もでき、予約すれば内部の見学もできます。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。