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「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」のご紹介
建っている地域や場所によってホテルの役割は様々なものがあります。日常の喧噪や激務を離れてゆったりとした非日常を過ごすことのできるリゾートや、いつもとちょっとだけ違う日常の延長にも似た時間が過ごせるようなシティホテルなど、用途によって利用のしかたも色々あります。「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」は、都会の中にあってもリゾート気分も味わえるかわいい見た目のホテルです。
「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」の設計者
「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」は、1955年にオランダ王国のほぼ中央に位置するデルフトで生まれたウィルフリード・ヴァン・ウィンデンが手掛けました。デルフトにある工科大学で建築を学び、卒業前の1985年には共同で建築事務所を開設しています。1987年に大学を卒業してから24年間はその事務所を運営していましたが、2009年に独立してWAMアーキテクトを開設しました。彼は建築物のデザイン、設計だけでなく、都市における様々な考察も行っていて、記事やエッセイなどを書き記しています。また、展示会や講演会も頻繁に開催しています。他にも近年盛んになってきた芸術発表の場を作るインスタレーションも手掛けています。芸術家が作り出す様々な作品をただ展示するのではなく、作品を展示する空間や場所、それを観覧する人も含めて一体化した形をインスタレーションと呼んでいます。彼の作品は、環境や伝統も重んじつつ新しい形も取り入れた建築物を作り出しています。例えば、国内で最大規模のモスクを手掛けていますが、イスラム教の伝統的な尖塔があってドーム型の礼拝堂を持つモスクの基本的な形はそのままに、モダンなデザインを組み込んで古典的な形状と見事に融合させた建築物が作られています。
「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」の所在地
オランダ王国の首都アムステルダムのすぐ北側にあるザーンダムと言う街には、たくさんの運河が流れています。「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」が建っているのも運河のすぐそばです。この国はライン川の下流に位置していて、国土の大半が干拓によって整備されています。その為、度重なる水の被害にもあってきました。それを防ぐために多くの運河も作られ、水を汲み出す原動力として利用されてきたのが風車です。しかし、技術の進歩に伴い多くの風車は取り壊され、現在では観光資源として残されているのみとなっています。ザーンダムの近郊にも複数の風車が並ぶ大きな公園があります。多くの水に囲まれた地形なので、冷涼な気候ですが、高緯度の割には冬季でも氷点下を大きく下回ることはありません。降水量もあまり多くはありませんが、晴天の日は少なく、霧や小雨が降る日が多いようです。首都のすぐ近くなので、ベッドタウンとしての機能もありますが、歴史を感じさせる事柄もあります。長い歴史のあるチョコレートメーカーの創業がこの街で、国内で一番古く、最大手のスーパーチェーンの本社もザーンダムにあります。また、印象派の画家、クロード・モネが1871年の半年間滞在して、この街の風景を描いています。
「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」の特徴
「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」は西洋のおとぎ話に出てくるような雰囲気のある建物ですが、全体のイメージがちょっと変わっています。中世オランダの運河に沿って建てられた家々を、そのまま積み重ねたような外観をしています。2010年に開館した12階建てで160の部屋があるシティホテルです。全部で70軒分はあると言われる外観は、どの方向から見てもたくさんの屋根を見ることが出来ます。鮮やかな色合いではありませんが、深い緑色や少し明るい緑、さわやかな青、少しくすんだ群青色をした壁があり、赤茶色の屋根には出窓も作られています。白く縁どられた屋根の端や窓枠や窓の桟は壁の色を引き立てていて、くすみのある色の壁にメリハリをつけています。このような色合いになったのは、この街に滞在して、街の風景を描いたクロード・モネの絵の色合いを映したものとなっています。設計者のウィルフリード・ヴァン・ウィンデンがザーンダムの風景を描いた絵に触発されて、このような色調を取り入れたと言っています。屋根の形も普通の三角だけでなく、少し形を変えて意匠を凝らした形になっている部分もあります。屋根の形もこの国独特のデザインで、屋根の頂点から下にカーブを描くような形や、いくつかの段差をつけている形も見られます。
「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」のまとめ
ザーンダムは、街全体が「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」を始めとする、オランダの古い街並みを再現したような建物がたくさん建っています。街の役所や商店、アパートなどヨーロッパの童話の世界のような街並みを見ることが出来ます。設計者のウィルフリード・ヴァン・ウィンデンは、日本のパズルにも興味を示しているようですが、まるでパズルのような「インテル ホテルズ アムステルダム ザーンダム」の70軒あると言われる家々を全て見つけることも面白いかもしれません。
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