ネロクラウン(チャイナブラックマルキーナ)中国産黒い大理石のご紹介

チャイナブラックマルキーナ(China Black Marquina)のしらべ

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チャイナブラックマルキーナは中国で産出される大理石ですが日本ではネロクラウン、ネオカルニコ、ブラックファンタジー、ブラック&ホワイト、チャイナネロマルキーナ、黒白根、ゼブラカルニコ等と呼ばれていますが、ここではネロクラウンとします。中国から切り出されている、ネロクラウンをここにご紹介します。黒い大理石は種類が少ないですが、モノトーンの美しい大理石です。

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原産地

中華人民共和国の二大大河、長江の中ほどにある湖北省の南部に、大理石の「ネロ クラウン」の採石場があります。中国で二番目に大きい洞庭湖の北側に位置するので、「湖北」の名前が付いたと言われています。

険しい山々に囲まれた地域で、山水画に見られる景色がそのままある所です。長江にある三峡と呼ばれる渓谷の内、二つがこの地域にあり、大小1,000余りの湖沼も散在しています。他にも、明の時代に書かれた「封神演義」の登場人物である「太乙真人(たいいつしんじん)」が、治水の為に掘ったと伝えられる全長約2㎞の「太乙洞(たいいどん)」や、自然が作り上げた「隠水洞」と言う鍾乳洞もあります。また、中国の歴史の中でも、様々な役割を果たしてきた地域でもあります。長江沿いの肥沃で豊かな土地のおかげで、「三国志」に何度も記載されていて、赤壁の戦いと言う記述にある古戦場の赤壁が保存されている場所が二か所あります。そうした文化遺産や歴史遺産が数多く残され、国内外の観光客を魅了しています。

 

「ネロ クラウン」の特徴

 

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本磨き

大理石の「ネロ クラウン」は、モノトーンのコントラストがとても美しい大理石です。地色は黒ですが、漆黒と言ってよい色から、濃いグレーまであって、地色の濃さに違いがあります。地色が漆黒の物は、希少価値が高いと言われています。大理石は炭酸カルシウムが主要鉱物なので、基本的には白い色をしていますが、「ネロ クラウン」のように黒い色をしている大理石には、不純物として黄鉄鉱(おうてっこう、パイライト)が多く含まれているために黒くなっています。黄鉄鉱の含有量によって色の濃さが変わってきます。その中に、白いスジ模様が入っています。帯のように太いものから、線のように細いものまで、柄はランダムに入っています。白い部分は、非常に多く入っていて蜘蛛の巣のように大きな模様を織りなしているものや、スラブ材と呼ばれる大きな石材でも白い線がほとんど見られないものもあります。

「ネロ クラウン」を取り扱う時の留意点

屋外には向きません

大理石は吸水性が高い石材です。ピンホールと呼ばれる小さな穴も開いていて、水分が侵入しやすくなっています。雨などでぬれる場所には使用しない方がいいです。特に研磨して鏡面のある製品は色抜けが顕著に現れ、色が薄くなった感じになります。また、最近の雨は、酸性を含んでいる場合が多いので、ざらつきなどの原因になってしまいます。表札など、屋外で使いたい時は、撥水加工などのコーティングを施したものを使用することをお勧めします。

 

お手入れについて

色が濃い大理石の、宿命と言っても過言ではない色抜けが起こります。従って、こまめなお手入れは欠かせません。お手入れを疎かにすると、ツヤ落ちや傷が付くことで白っぽくなってしまいます。そうなってしまっては、せっかくの黒大理石が台無しになってしまいます。お手入れの際に一番気を付ける事は、大理石は化学作用に弱く、特に酸性の物が付着すると溶け出してしまう可能性がある事です。強力な洗剤や酸性の薬剤等は絶対に使用しないでください。

 

「ネロ クラウン」に適した製品

インテリア小物

小さいサイズの物を、インテリアに利用している例があります。例えば、ジュエリーショップの商品展示のために作られた円錐形のリングピローは、黒い「ネロ クラウン」がアクセサリーを一段と映えさせてくれるでしょう。どっしりとした、天然の大理石で作られた、ブックエンドやマルチトレーなどのステーショナリーなども作られていて、デスク周りの雰囲気をアップさせてくれるのではないでしょうか。

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内装材

壁や床材として使われます。黒い色ですので、暗くなる印象がありますが、鏡のようなツヤのある表面でしたら、照明を反射して逆に華やかな雰囲気も作れます。黒は威厳のある色なので、かしこまった場所にも使え、ホテルのロビーなどに使用されればランクアップの効果も期待できます。床材に使われる場合は、黒一色ですと圧迫感を与える事もありますが、薄い色の大理石と組み合わせる事で粋な雰囲気も作り出せます。

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「ネロ クラウン」のまとめ

大理石は昔、中国では点蒼山(てんそうざん、又は蒼山そうざん)で採れる石で、「点蒼岩」と呼ばれていました。中世にあった大理国にそびえる、標高が4,000m以上ある山々の一つで、雪男の伝承もある山です。大理石の名称の元となった中国から切り出されている「ネロ クラウン」は、世界でも数少ない黒い大理石の一つです。小さくてもインパクトのある「ネロ クラウン」は、大規模な場所だけでなく、身近な所で日常的に使える物も作られています。天然石で作られた雑貨などは、生活空間にゆとりとちょっとした贅沢を与えてくれるのではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

300角…14172円
400角…14172円

2022年11月のしらべ

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