グレーの大理石「ヘンリー4世」のご紹介

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ヘンリー4世(Henri Iv)のしらべ

大理石のヘンリー4世は、グレー地を基調とした石の表面に、白系の柄が不規則にのぞく流れ紋様に特徴がある石材です。似たような色地を成すものに大理石・パロマ種のものがありますが、それと比べると肌地と色柄がくっきりと現れたところにこの石材の特徴があります。このページでは、グレー地が格調の高い雰囲気を醸す、大理石のヘンリー4世についてご紹介します。

原産地

大理石のヘンリー4世は、フランスの南西部に位置するヌーヴェル=アキテーヌ地域圏ピレネー=アトランティック県のポーというところで採掘されています。この地方は、スペインとアンドラ国境に近い標高3,000mを超えるピレネー山脈が迫る南部地域と、比較的に平地や丘陵地から成る、なだらかな地勢を見せる北部・西部とに分けることができます。

また美しい自然環境と文化的土壌に恵まれた地で、タルン峡谷、アヴェロン峡谷、ロット渓谷などが点在する他、ラルザックのテンプル騎士団、聖ヨハネ騎士団ゆかりの史跡など、中世からルネサンス時代にかけての城壁や教会が数多く現存しています。

また東側のオクシタニー地域圏の首都であるトゥールーズは、この地域圏では最大規模を誇る都市として活況を呈しています。ハイテク産業が盛なこの都市では、世界的な航空機メーカーであるエアバス社が本社を置くところで、現在ではアメリカの航空機メーカーであるボーイング社と、市場を二分するほどの激しい競争を展開しています。

特徴

本磨き

大理石のヘンリー4世は、グレー地を基調とする石の表面が、水に浮き出たような流れ紋様に特徴がある石材です。色地や紋様などは比較的統一されており、非常に似通った石種パロマと比べると、ヘンリー4世は、濃淡のある色地とその紋様がくっきりと現れたところに違いが生じます。

グレーの肌地が重厚な雰囲気を醸し、さらに石表面に現れた白系の柄がアクセントとなるために、大理石のなかでも表情が豊かな石材といえるでしょう。またこの石材はパロマ種の丁場と隣接する場所から採掘されています。

留意点

ヘンリー4世の留意点についてご説明します。

各石材のバラツキに注意

ヘンリー4世は、比較的色調やキズの少ない石種ではありますが、天然の大理石であるために、各石材の色調や模様などに差異が生じることがあります。実際に施工する際には、あらかじめ仮置きなどを行い、全体のバランスを調整したうえで貼り合わせを行ってください。

吸水性に注意

大理石は吸水性を有する性質を備えています。屋外や水まわりでご使用になると、石本体が水を吸収して、シミや汚れなどの原因に繋がる場合があります。また本磨き加工を施した石表面は、水に濡れるとたいへん滑りやすくなりますので、くれぐれもご注意ください。

耐酸性に注意

大理石は耐酸性の性質を備えておりません。酸性タイプの洗浄液のご使用や石本体が酸に侵されますと、その表面が変色や退色などの症例が現れる場合がありますので。お手入れをする際は、くれぐれも酸性質のものを避けるように、ご注意ください。

使用場所

おもに屋内の内壁や床材として、商業施設などに利用される他、カウンタートップの天板や表札の素材にも使用されています。格調の高い大理石であることから、重厚で高級感の香る空間を演出するには最適の石材といえるでしょう。

まとめ

フランスの南西部に位置するヌーヴェル=アキテーヌ地域圏のピレネー=アトランティック県で採掘される大理石のヘンリー4世。水に浮き出たようなグレー地の流れ紋様が表面に見られることから、シックで高級感のある空間を演出することはもちろんのこと、表情そのものを楽しめる石材でもあります。暗すぎず、明るすぎない中間色のグレー地が特徴的な大理石のヘンリー4世を、ぜひ活用してみてください。