バルモラルレッド フィンランド産赤い御影石のご紹介

バルモラルレッド(Balmoral Red)のしらべ

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熾火のような色をした御影石が、北極圏に国土の一部が含まれる北の国で切り出されています。薪が激しく燃えた後に残る炭の様な熾き(おき)は、炎の名残の熱を含んで赤く輝きます。「バルモラル レッド」は数億年前に起源のある、石目の大きな赤い御影石です。

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「バルモラル レッド」の原産地

フィンランド共和国の南部は、数多くの小さな島と岩礁のあるバルト海に面しています。
南西スオミ県の西部にあるヴェマーと言う町で、古くから「バルモラル レッド」の採石が行われています。スオミとはフィンランド語でフィンランドを表す単語で、地元では正統フィンランドと誇りを持って言われています。

多くの小さな島と岩礁のある海域に面している為、陥落させることの難しい場所でしたので、古くから様々な権力者が覇権を争っていた地域です。歴史上の一時には首都を務めた時期もあった所です。ヴェマーは自然が豊かで、主な産業は花崗岩の採掘と、農業と漁業など一次産業が盛んな町です。近隣には大小合わせて20以上の湖があり、古くからある森、入り組んだ海岸線など多様な自然の姿を見る事が出来ます。

ヨーロッパでは、このような豊かな自然を守るためのナチュラ2000と言うプロジェクトがあります。ヴェマー近くの森と2㎞に及ぶ海岸線の2か所が、多様な生物の保護区としてナチュラ2000に指定されています。

「バルモラル レッド」の特徴

「バルモラル レッド」は赤と黒のコントラストが美しい御影石です。赤茶と黒がほぼ半分ずつ見える石で、それぞれの結晶が比較的はっきりしていて、石目の大きな石種となっています。
「バルモラル レッド」は、この地域で採掘される他の御影石と同じく、「ラパキビ花崗岩」と言う結晶の大きな種類の石で、赤い色はカリ長石で黒い色は石英の色です。
花崗岩に含まれる石英は、その物質から出る微量の放射線の影響によって起源の古い石ほど黒くなる性質があります。

長石は光を反射しやすく、この鉱物にカリウムが多く含まれると赤くなる特性を持っています。従って、カリウムの量が少ないと色が薄くなってピンクに近くなったり、オレンジ色に見えたりするようになります。

また、黒い石英が大きく入っていると、柄も大きく見えるようになり、小さく数多く入っていると赤味を帯びた砂の様にも見えます。赤と黒が大きく、同等に入っているものは、また違った雰囲気のある石となります。

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本磨き

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ジェットバーナー仕上げ

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凹凸があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。
JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色味が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「バルモラル レッド」を取り扱う時の留意点

水濡れについて

御影石は酸やアルカリなどの化学作用に強く、風化や劣化にも耐性のあるとても良い素材です。お手入れについても、水拭きが出来るので、汚れも簡単に落とすことができます。

しかし、御影石は様々な鉱物で構成されているので、いわゆる一枚岩の様にはいきません。違う鉱物が寄り集まって出来上がっている石なので、目に見えないほどの僅かな隙間があります。
その隙間に水分が入り込んで、シミの原因になったり、寒冷地では冬季に水分が凍って割れたりすることがあります。

表面をコーティングした物を使用したり、お手入れ後は水気をきちんとふき取ったりしてください。「バルモラル レッド」の様に石目の大きなものは特に注意が必要です。

高温に注意

御影石は複数の鉱物によって構成されている石材です。熱による膨張率も違うので、高温の物を直に置くとひび割れなどが生じる事があります。
キッチンカウンターのトップなどで「バルモラル レッド」を使われる場合には注意してください。

「バルモラル レッド」に適した商品

銘板など

家庭の表札や会社の銘板、ショップのネームプレートなどに「バルモラル レッド」が使われます。銘板は、その建物や会社の顏とも言える物で、赤と黒が対を成すような目を引く御影石は最適な素材ではないでしょうか。

また、ネームプレートに使うと、お店の印象が一段とアップできるでしょう。近年では四角だけでなく、様々な形のプレートも作られています。使う場所の雰囲気に似合ったものを選ぶとよいでしょう。

浴槽など

家庭や温泉施設など、規模は違いますが、浴室に御影石が使われる事はよくあります。
浴槽や壁、床などに「バルモラル レッド」の赤い色が似あいます。浴槽や壁には本磨きと呼ばれる鏡面加工の物が使われますが、床には使う場合には、水に濡れて滑らないように表面がザラザラした加工の物が使われます。
疲れを癒すゆったりした時間を、炎の色を含んだ「バルモラル レッド」が一役買ってくれるのではないでしょうか。

「バルモラル レッド」のまとめ

フィンランドは日本とほぼ同じ広さの国で北極圏にかかる北国ですが、暗いイメージは無く、静かで穏やかな国です。大小合わせて1,000以上の湖が点在し、その周りを樹々の生い茂る森が囲んでいます。それが、フィンランドが「森と湖の国」と言われる所以です。

炎の色をしている「バルモラル レッド」が、そのような静かな印象のある土地から切り出されることは、地上と地下で色のバランスが取れているように思えます。
「バルモラル レッド」の色は、この国の夏の沈まない太陽の色でもあり、冬の暖を取れる炎の色と言えるのではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…13500円
400角…13500円
300×600…13500円

2020年4月のしらべ

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