中国産の赤御影石天山紅のご紹介

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天山紅(Tianshan Red)のしらべ

アジア大陸の背骨の一部に天山山脈があります。険しい山々が朝日に、または夕日に映える色を宿した御影石がその地方から産出されています。麓に広大なタクマラカン砂漠が広がり、荒々しくも素晴らしい大自然の様子を見ることができます。中央アジアの大自然の贈り物、御影石の天山紅をご紹介します。

原産地

中華人民共和国の北西の端に、新疆ウイグル自治区があります。多数の国と国境を接し、多様な民族が暮らしています。天山山脈を背にしたこの地域の首府ウルムチは、世界中で一番内陸にある都市と言われています。経済活動は活発で、いろいろな産業が栄えています。農業では小麦や綿花、ぶどうなどの栽培が行われ、羊や馬の飼育もされています。中でも綿花は世界でも有数な高級綿の「新疆綿」として生産されています。また、様々な重化学工業や軽工業も盛んです。


特徴

本磨き

ジェットバーナー仕上げ

なんと言っても華やかな色合いが一番の特徴です。赤から赤茶色の地色に、黒雲母による黒い粒子が点々と入っています。柄の入り方は細かい感じで、バラつきは少ないです。鏡面仕上げの天山紅はかなり濃い色の石材です。バーナー仕上げのようなツヤ消しの加工の場合は、見た目の色が薄くなるので、ピンクに近い色になります。したがって、柔らかい色見になります。ツヤの有る無しに関わらず、明るいイメージを持つ御影石と言えるでしょう。石目は中くらいから小さめですが、吸水率はやや高いようです。採石場が内陸のかなり奥になるので、陸上輸送の距離が長くなることから輸送コストが高くなり、そのことが価格の面に反映されてしまいます。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

留意点

いろいろな要因からできるシミ

風雨による劣化は少ない御影石ですが、化学的反応には弱い所があります。美しい鏡面にできたシミは見た目を台無しにしてしまいます。色が変わることはもちろんですが、ひどい時にはウロコ状に剥離したような状態になることがあります。一例を挙げますと、壁にテープでポスターなど貼り付けた場合は、長期間そのままにするとテープの接着剤が浸透してしまいます。テープをはがした時に、シミになっていることがあります。他にも植物油や工業油、食品に含まれる酸も原因の一つになります。このような物質が付いた時には早めに拭き取ってください。シミになってしまうと専門家にお願いするしかありません。

適した製品

明るい華やかな色を有効的に使う

館銘板や表札

館銘板とは会社や公共施設の名前が記された、一般家庭で言うところの表札のようなものです。単に銘板と言われることが多いです。華やかな赤い御影石の銘板や表札は、その建築物の顔としての大役を果たすのに良い材料となるでしょう。

各種置物

明るい色を生かしたオブジェが作られています。最近では新しい使い方も考えられています。例えば、モダンな形の照明器具やミニ庭園を模したオブジェなども作られています。ゴージャスな色の御影石のインテリアで、お部屋のイメージアップが図れますね。

まとめ

遥かな長い年月をかけて作り出される御影石は、地球の宝物と言ってもよいでしょう。その中でも綺麗な赤い色をした御影石は種類もあまりありません。地球最大の大陸のほぼ中央にあたる、世界中で海から一番遠い地で切り出されている御影石の天山紅。奇跡に近い天山紅を身近に使える事は、とても嬉しいことではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…12000円
400角…12000円
300×600…12000円

2017年3月のしらべ