G562 中国産赤御影石のご紹介

G562のしらべ

中国産の御影石の大半は、Gで始まる記号のような名称で呼ばれています。このGは英語の花崗岩を表すgranite(グラナイト、グラニット)のことです。その後に続く番号は採石場のある地域を示しています。G5で始まる御影石は広西省で産出されています。

G562」の原産地

御影石の「G562」の採石場は、中華人民共和国の南西部にベトナムとの国境を接している地域にあります。以前は単に広西省(こうせいしょう)と呼ばれていましたが、現在の正式名称は広西省チワン族自治区となっています。ここは少数民族のチワン族(または壮族、(そうぞく)とも呼ばれます)が居住している、中国最大の地域です。中国には幾つかの少数民族の人々が住んでいますが、チワン族はその中でも最大の人口を擁しています。チワン族の人々の暮らしの中には、日本と似通った事柄があります。例えば、お祝いやお祭りの時に供される料理にもち米を使ったものが多く、端午の節句にはちまきも作られています。亜熱帯気候で農業が経済を支えていて、中国国内の砂糖生産の半数以上はここで栽培されているサトウキビから作られています。また、滑り止め等に使われる、松脂(まつやに)から採れるロジンは世界的な生産地となっています。

G562」の特徴

 

本磨き

 

ジェットバーナー仕上げ

「G562」は、中国産の赤御影石の代表の一つとも言われる御影石です。ブラジル産の赤御影石である「カパオボニート」と似ていることから、別名を「中国カパオ」とも言います。また、「広西紅」や「メープルリーフレッド」と呼ばれることもあります。メープルとはサトウカエデのことで、秋になると美しい赤色に紅葉します。その葉の色に似ている事から、この名前でも呼ばれているようです。赤茶色からオレンジにわたる色合いで、石目が大きい為、柄も大きく入っているのでとても華やかな感じの御影石です。同じくらいの大きさの赤茶とグレーの粒があり、黒い粒子が色を引き締めるように入っています。グレーの部分の色が変わる事はあまりありませんが、赤茶の色は大きく変化する事があります。極端な場合ですと、濃いレンガ色から薄いオレンジ色までの幅があります。色の感じで雰囲気も随分と違ってきます。石目の大きさの割には風化に強く、摩耗にも耐久性があります。また、吸水性も低い種類の石材です。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

G562」を取り扱う時の留意点

 

色と柄に違いが出ます。

タイル状の石板を複数枚使用して壁や床などに使うことがありますが、そこで気をつけたいことがあります。大きな石材で見るとよくわかりますが、大きめの柄になると模様が密になる所と、隙間が空くように見えるところがあります。その柄の密度で色味も変わってきます。従って、複数の石板を利用した場合に色や柄が不釣り合いになることがあります。このような時には完全に施工する前に、可能であれば仮に並べて色や柄のバランスを確かめるとよいでしょう。

同名の違う石もあります

中国産の御影石は、ナンバーズグラニットと呼ばれる数字を付けた御影石が数多く存在しています。産地が分かりやすい長所がありますが、商品としては少し味気ないことも事実です。そこで、様々な名称を付けて付加価値を上げている事はしばしば見受けられます。「G562」も南米産の有名な御影石の名を借りて「中国カパオ」とも言われますが、他の赤御影石にもこの名称が使われています。産地が違うと色の雰囲気や、石目が違ってくるので、産地が確実にわかるナンバーも確認して購入する事をお勧めします。

G562」に適した製品

 

華やかな御影石で彩りを添える

表札、ネームプレート

最近では、色々と工夫を凝らしたデザインや形の表札やネームプレートが作られています。家屋の形状によってオーソドックスな物からスタイリッシュな物まであり、形からデザイン、文字の書体まで完全オーダーメイドの製品も作られています。赤い色の「G562」はゴージャスなイメージがあり、加えて石材の高級感も持ち合わせているので、ショップのプレートなどに使われるとお店の印象を格段に上げるのではないでしょうか。また、赤い石で作られた表札は、その家を訪れる人を迎える良いアイテムとなるでしょう。

 

ガーデニング用の調度品

庭の木々や花々に囲まれた場所に置くベンチやテーブルがあります。「G562」は吸水性が低い石種ですので、屋外使用にも十分耐えることができます。赤い御影石の調度品は、お花の少ない時期には華やかさも添えてくれる効果も期待できます。また、最近では色々なキャラクターや動物などの比較的小ぶりなオブジェも様々なものが作られています。鏡面加工を施された「G562」の明るい色と大きめのゴージャスな模様は、お庭のアクセントにぴったりではないでしょうか。

G562」のまとめ

「G562」の採石場は、中国の南部にある広西省と、お隣の広東省の境に近い所にあります。日本から比較的近くで採掘されるので、輸送料が抑えられます。また、産出量も少なくはないので、普及的な価格になっています。求めやすい赤御影石はモノトーンの石材にはない華やかさで、違った使い方も考えられるとよいのではないでしょうか。

参考価格(㎡単価、消費税込、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…10235円
400角…10235円
300×600…10244円
600角…14185円

2022年12月のしらべ

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