マルチカラーレッド インド産流れる赤い御影石のご紹介

マルチカラーレッド(Multicolor Red)のしらべ

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熱い大地のインドで切り出されている、その名もマルチカラーレッドと言う珍しい種類の赤い御影石があります。比較的モノトーンの多い御影石の中でも異彩を放つ石です。

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「マルチカラーレッド」の原産地

カルナータカ州はインド共和国の南西部に位置しています。インドの中央部にある広大なデカン高原の一部、マイソール高原とアラビア海に面する地域です。州都のベンガルール(旧称バンガロール)から南へ約50km離れた、カナカプラと言う町に御影石の「マルチカラーレッド」を採石している所があります。雨季と乾季がはっきりしている気候ですが、アーカバティ川の豊かな流れと高原地帯であることから緑が豊富な場所となっています。州都近郊から南へ向けて広がる「バナーガッタ国立公園」の一部が、この町の観光資源の一つとなっています。この公園には動物園やサファリパーク、バタフライパークなどの施設とは別に、野生動物の保護区が複数指定されています。また、歴史ある古い寺院もあり、観光目的だけでなく、礼拝に訪れる巡礼の人々もいます。広い公園の中には、羊や山羊などの家畜が飼われている村も存在していて、人々の営みと自然が共存している場所もあります。


「マルチカラーレッド」の特徴

色のついた御影石は何種類かありますが、これほど濃い赤の石は少ないのではないでしょうか。しかし、「マルチカラーレッド」の一番の特徴はその柄にあります。「マルチカラーレッド」は混成岩(ミグマタイト)と言う岩石です。大理石に代表される変成岩と、花崗岩などのようにマグマがゆっくり冷えて出来た深成岩が入り混じった岩石です。一般にマーブル模様と称される、大理石に見られるような模様が見られます。この模様は混成岩の特徴で、「マルチカラーレッド」では赤い地色の中に黒の流れるような柄が入っています。このように色、柄共に珍しい御影石ですが、色や柄の入り方の変化が大きいことが欠点となっています。とても綺麗な赤もありますが、黄色っぽい色の石もあります。また、柄について言えば黒い部分が大きく入っている所もあります。したがって、柄合わせなどが非常に難しくなってきます。しかし、その苦労を補うほどの華やかさを持ち合わせた御影石となっています。

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本磨き

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ジェットバーナー仕上げ

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凹凸があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色味が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「マルチカラーレッド」を取り扱う時の留意点

表面の加工方法でお手入れのやりかたが違います。

鏡面加工

風景が映り込むほどに磨き上げた鏡面加工の場合は、傷が付きやすく目立ちます。軽い汚れなら、硬く絞った布で拭けば綺麗になります。少しひどい汚れは、中性洗剤を使いその後すすぎ洗いをしてください。緩めにしぼった布で洗剤成分を取り除いてくといいでしょう。洗剤成分が残るとシミの原因になってしまいます。

粗めの加工

床などでしたら、まず箒などで大きめのごみを取り除きます。その後は、基本的に鏡面加工と同じ方法でお手入れできます。しかし、土足で使う床などは汚れもひどくなりがちです。その場合は洗剤を使う時にタワシ等で磨くとより綺麗になります。

見た目の違いがあります

比較的狭い範囲ではありますが、「マルチカラーレッド」には複数の採石場があります。加えて、このような色合いと模様のある天然石には色や柄に違いが出ることは当然と言えます。地色とも呼べる赤い色が薄くなったり、黄色味を帯びたりすることもあり、「レッド」の名前がついていても「マルチカラー」には違いありません。大量に使用する場合や、補修等で後から追加する時には、このような特徴があることを念頭に入れておいてください。

「マルチカラーレッド」に適した製品

インパクトをつけたい時にふさわしい素材です

建築物内部

ビルなど大きい建築物の柱に使われている例があります。「マルチカラーレッド」の赤系の色が周りに華やかなイメージをひき出します。また、個人住宅の上がり框に使われることもあります。家に入って最初に目につく場所です。印象的な御影石は、その家の格を上げる一因を担うことが出来るでしょう。また、「マルチカラーレッド」の色合いは木材との相性も良く、ぬくもりの空間を演出できる石材となっています。

インテリア、エクステリアなど

屋外のベンチや庭テーブルが「マルチカラーレッド」で作られています。公共施設の外庭や公園などに置かれ、木々の緑とのコントラストが映える空間を求めることができます。ほっと一息つける時間が持てる場所にぴったりの素材と言えるでしょう。屋内に於いてはテーブルや洗面台のトップなどにも使われています。暖色で、模様も見られる「マルチカラーレッド」の調度品は、暖かい雰囲気を醸し出してくれるのではないでしょうか。

「マルチカラーレッド」のまとめ

マルチカラーレッドは御影石の変わり種です。しかし、その個性豊かな色と柄を上手に使えれば、何倍にも価値が上がるのではないでしょうか。御影石のマルチカラーレッドは、使う人の感性で様々な姿を見せてくれることでしょう。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

300角…13000円
400角…14000円

2021年5月のしらべ

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