ジュラ紀の化石入り石灰岩ジュラベージュ(ジュライエロー)のご紹介

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ジュラベージュ(Jura Beige)「ジュライエロー(Jura Yellow)」しらべ

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アル・ハムラ・タワー(Al Hamra Tower)

日本ではジュラベージュのことをジュライエローと呼ばれることが多いのでここではジュライエローとします。暖色系のベージュの肌地に、濃淡の激しい黄茶柄が入るところもあるジュライエロー。場合によってはその表面にアンモナイトや二枚貝などの化石を確認することも出来ます。このページでは、ジュラ紀の生物を封印したジュライエローについて紹介します。

原産地

ライムストーンのジュライエロー(ジュラベージュ)はジュラマーブルの中の1つの石種で他にジュラグレー(ジュラグレーブルー)があり、そのイエローからグレーに変わる石層の部分にジュラミックスカラーと呼ばれる石種もあります。ドイツ・バイエルン州の南部に位置するアウクスブルクという小さな町で産出されています。バイエルン州の首都ミュンヘンは、ドイツ自動車産業界を牽引する世界有数の自動車メーカー BMW が本社を置くところで、また生物工学やサービス産業が盛んな地でもあります。

またミュヘンは、リヒャルト・シュトラウス、ライナー・マリア・リルケの出身地であり、青騎士の画家であるパウル・クレー、ワシリー・カンディンスキーが活動拠点を置いていたところでもあります。1972年には夏季オリンピックが開催されており、ヨーロッパ屈指のサッカークラブチーム・バイエルン・ミュヘンの本拠地があるなど 経済、芸術、文化、スポーツといずれの側面でも、ドイツ国内有数の州都を誇る活気ある都市です。

ヴィリバルト城(Willibaldsburg)

ミュンヘンとニュルンベルグの間に位置するアイヒシュタットでは、ヴィリバルト城の敷地内に併設されたジュラ博物館が特に有名です。博物館には近郊から採掘されたアンモナイトや恐竜などの化石が展示されており、なかでも「始祖鳥の完全なる骨格」という所蔵品は、鳥類の先祖の化石としてたいへん貴重なコレクションです。

特徴

石名にあるジュラとは、約 1億9960万年前から約 1億4550万年前にあたる地質学上の時代区分を示しており、いまだ地球上に恐竜が生息していた時代とされています。

ジュライエローの特徴は、何と言ってもジュラ紀のアンモナイトや二枚貝などの生物の化石を認めることが出来る点にあります。古代の地層から採掘されるロマンあふれる石材と言えるでしょう。

ドイツのジュラマーブルは他の大理石産出国(イタリア、スペインなど)と違いジュラマーブルの石材加工業者は必ずJMS(ジュラマーブルサプライヤーズ)という会社を通して売ることになっているようです。

そんなジュラマーブルの仕上げ方法には、表面の石柄がくっきりと現れる本磨き仕上げと、光沢を抑えた水磨きそしてドイツならではの数多くの仕上げ方法があります。ライムストーンの本磨き仕上げは、他の大理石と比べると、それほど光沢がでないという特徴があるようです。

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本磨き

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水磨き

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サンドブラスト仕上げ

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ブラシ仕上げ

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サンドブラスト+ブラシ仕上げ

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ブッシュハンマー仕上げ

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リプルド仕上げ

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ストライド仕上げ

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ロックフェイス仕上げ

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スプリットフェイス仕上げ

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チゼル仕上げ

参考までにジュラミックスとジュラグレーも掲載します。

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ジュラミックス

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ジュラグレー

留意点

ジュライエローの取り扱い上の留意点についてご紹介します。

やわらかい性質の堆積岩

ジュライエローは、熱による変成作用を受けていない石灰岩にあたるために、たいへんやわらかい素材の石となります。そのために汚れやキズが付きやすいという特徴がありますので、使用場所を熟慮のうえ利用してください。

お手入れの際は要注意

耐酸性の性質を持ち合わせておりません。そのため酸に侵されますと、表面が溶解するなどの症例が見られますので、お手入れの際は中性洗剤をご使用になるなど、石の性質に配慮したお手入れが必要となります。

吸水性が高い

ライムストーン種の石材は、吸水性が高いという性質を持っています。雨風にさらされる屋外や洗面台などの水回りでのご使用は、シミなどの原因となりますのでご注意ください。また屋外の寒冷地では、凍害を受ける可能性があるために注意が必要です。

使用場所

おもに内装材として、室内の壁面やフロア部分に使用されています。また公共施設では美術館や博物館の床下や壁面、また商標施設の外壁に使用されるケースもあるようです。やさしい色合いで気品を感じさせる肌地であるために、内装材としてたいへん人気のある石材です。

まとめ

ジュラ紀の地層から採掘される古代ロマンあふれるジュライエロー。品のある朗らかな色合いをなすために、さまざまなシーンに映える汎用性の高い石材として、幅広くご使用いただけると思います。まずはビルや施設で施工されたジュライエローを見つけて、石材の雰囲気を味わってみるのもいいでしょう。ともすれば、アンモナイトや二枚貝などの化石を見つけることが出来るかもしれません。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

水磨き

400角…12000円
400×600…12000円
600×600…17000円

2017年3月のしらべ