G664 中国産紫色の御影石のご紹介

G664のしらべ

しっとりとした色合いの御影石「G664」をご紹介します。閉山した山東省産御影石「G306」の代用品と言われていますが、美しい色合いは劣ることのない石材となっています。「チャイナ・パープル」や「チャイナ・バイオレット」と言う別名も持っています。

「G664」の原産地

沖縄とほぼ同じくらいの緯度に位置する、中華人民共和国福建省の福州市に羅源県(らげんけん)と言う地域に「G664」の採石場があります。福州市の一番北に位置している東シナ海に面した地域です。気候は亜熱帯気候で、年間降水量も多い土地です。主な産業は、漁業や農業などの一次産業で、農業に於いてはハウスや露地での花卉栽培が特に活発です。バラやカーネーションなど各種の花を栽培していて、特産品となっています。特に様々な菊が多く栽培されていて、上海など大都市に出荷されています。漁業はいくつかの魚類が養殖されているほか、様々な魚介類を水揚げしています。これらの農業や漁業が豊かな郷土料理を育んできた要因となっているようです。また、平地が少なく山野部の多い土地柄なので、林業や地下資源の採掘も盛んです。花崗岩の採石量は福州市の中では最大規模を誇っていて、他にも数種類の鉱物が掘り出されています。


「G664」の特徴

本磨き

ジェットバーナー仕上げ

御影石の「G664」は、落ち着いた紫系の色合いをしています。薄めの色で、ツヤ消し加工の物はピンクに近い色に見えます。紫色に灰色や白い粒と黒い粒子が散らばっている感じで、黒い粒子が色を引き締める役割を果たしているように見えます。紫は赤色と青色の混ざった色なので、「G664」も切り出された時期と場所によって色の差が出てきます。青手、赤手と呼ばれ、いわゆる赤みのある紫、または青みのある紫と言った色の相違があります。薄めの色の御影石ですが、色の濃さにも多少の差があり、特にツヤのある鏡面加工の場合にはこの違いが顕著に現れます。石目は中くらいから大きめなので、柄も多少バラつきがあります。花崗岩の構成物質である、黒い粒子の黒雲母やグレーの半透明な石英の大きさによっても柄が違ってきます。大きめの石目であると言うことは、吸水率もやや高くなります。したがって、屋外使用よりは屋内に使われる方が向いているようです。

表面の仕上げについて

基本的に御影石には表面を研磨した「本磨き仕上げ」と、表面の鉱物をバーナーで高温にして飛ばす「JB(ジェットバーナー)仕上げ」があります。

本磨き仕上げは年月が経っても光沢が落ちにくいため外壁などに適しています。JB仕上げは表面に凸凹があり、ザラザラしているので滑りにくく、床材などに適しています。JB仕上げにすると本磨き仕上げに比べて色見が薄くなります。

この本磨き仕上げとJB仕上げの両方を使用して、壁面や床面をデザインすることができます。

「G664」を取り扱う時の留意点

色や柄に違いが出ます。

「G664」のような、紫など中間色の御影石は色に違いが出てきます。青手、赤手と分けられていることからも色がかなり違うことがうかがえます。中から大きめの柄ですので、黒雲母が多ければ濃い目の色に見えます。また、石英が多いと薄く透明感のあるものに見えます。このように色や柄に差がある時には注意が必要です。天然の産物なので避けようのないことですが、施工の時に少し注意すれば「G664」の持ち味を引き出せるのではないでしょうか。タイル状の石板を多数使う時など、デザインによってはわざとランダムに組み合わせる方法もあります。天然石であることを、逆の意味でアピールすることもできるでしょう。いずれにしても、色や柄と言った見た目の違いが無彩色の御影石よりは多く現れるので、広い場所に使う場合や、後々の補修の場合などではこれらの事を念頭に入れておいてください。

「G664」に適した製品

最大の魅力である紫色を生かした使い方

建材

鏡面加工の「G664」を壁材や玄関の上がり框に、ツヤ消しの物を床に使用される例があります。紫色は派手な印象もありますが、「G664」は薄目の色合いなので、しっとりとした中に柔らかな雰囲気を醸し出して、屋内の雰囲気を一段と上げてくれるでしょう。全体として薄めの色なので、お部屋も明るい感じになるのではないでしょうか。

インテリア小物

タイル状の御影石をアイディア一つで、そのまま使うことができます。例えば、ノートPCの台にします。天然石の熱伝導率の低さを利用して、PCの過熱を防ぐことができます。一回り大きいサイズでしたらマウスパッドと一体化で使用できます。薄紫の色合いがデスク周りをおしゃれにしてくれます。また、夏場のクールマット替わりに、ひんやりした御影石に足をのせて暑さを凌ぐことができます。ちょっとした贅沢気分を味わえるのではないでしょうか。他にも、オーディオスピーカーの台に使えます。天然石の特質である重量で振動を抑える安定を求める事ができます。加えて、電気を通さないので、ノイズが入る事もありません。「G664」の色合いは落ち着きがあっても柔らかい雰囲気があるので、お部屋のイメージアップにも役立つでしょう。

「G664」のまとめ

原産地の福州市には大きな港湾施設も整っていて、切り出された「G664」を輸出する役割も果たしています。採石場から港が近いことで、輸送コストも抑えられるために価格も抑えることができています。これからも、優しい彩色のある「G664」を使った様々な生活スタイルにあった、新しい製品が生み出されるのではないでしょうか。

現在、閉山となっています。

参考価格(㎡単価、消費税別、運賃別)

本磨き、ジェットバーナー仕上げ共

300角…5000円
400角…5000円
300×600…5000円
600角…9000円

ビシャン仕上げ

300角…7000円
400角…7000円
300×600…7000円

2020年12月のしらべ

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